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武力ではなく、フェアトレードで平和をつくろう。 パレスチナ・オリーブ通信第57号より

パレスチナ・オリーブ通信第57号 2015年8月27日発行

パレスチナオリーブ通信57号s

コフル・カナ村での家屋破壊

4月上旬、村外れの家が壊されました。夜中の2時半に多数のイスラエル警察が、タレク・ハティーブさんの家に来て、家族を追い出し、大型重機で家を破壊したそうです。タレクさんは、仕事は建設作業員で、妻と幼い二人の子どもと家に住んでいました。屋根を付けたいと何年もお金を貯めていたそうです。

この家は村の計画境界線から数メートルはみ出していて、2年前に破壊命令を受け取っていました。その後、ハティーブさん家族と村の支援者は、破壊命令撤回を求める手続きを行い、破壊命令は理由がないということで、撤回が決まっていました。ところが正式に破壊撤回の手続きが行われる前に、強制執行されてしまったのです。….

このようなことは、東エルサレムを含むパレスチナ地域(ガリラヤ地方、ワディ・アーラ地方、ネゲブなど)各地で、毎日のように起きています。

ナーブルスの状況

・・・・・・イスラエル人入植者によって、本当に不安定で危険な状況にある。入植者は武装しているが、コントロールされていない。彼らは、パレスチナ農民に暴行し、家や財産を破壊し、多くの森や農地を焼き討ちしている。そして、幹線道路でパレスチナ人を脅かし、買ってに自分たちの検問所をつくり、人々の通行を阻止している。』 以上パレスチナ・オリーブ通信第57号より

まだまだガザ攻撃から1年の報告などもありますが、やりきれない気持ちです。もう何年も前15年以上にもなると思いますが、パレスチナ現地からのメールが、ある人を経由に私のところにも届いてきていました。

そのレポートによると、パレスチナ人の家に 突然電話がかかり、今から家を壊すと通知される。 そしてビルのようなブルトーザーで壊される。また他に印象に残っているのは、イスラエル兵が家に来て、隣の家に行くのに壁を壊して行く..などの話は今も消えずにこころ残っています。

映画「ジェニン・ジェニン」では「壊されるために家をつくるみたいなもんだ」とパレスチナの人の言葉がこころに残っています。

ドキュメンタリー映画『ルート181』ではもともと隣人として暮らして居たという。それが軍の制服を着ると違ってくるという。

パレスチナ人の自爆に向かう二人の映画「パラダイス・ナウ」など、パレスチナ側からの映画が多いけれど、土井監督の「沈黙を破る」というイスラエル側からみたこの映画も心に多く残っている。8歳の女の子をパレスチナの自爆テロで失った、イスラエル人の父親が、憎む人生を送るのかそうでない生き方をするのかと考え、イスラエルのなかでも今の状態をよく思っていない人達の行動を応援している。憎む、憎悪は繰り返し繰り返し起こり、増幅してゆく。どこかで断ち切らなければ…。武力でも同じ。武力が武力を生む。戦争は最大の環境破壊。そんな簡単なことがなぜわからずいまもって続き、なぜ日本は武力で平和をつくると言うのだろうか?

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パレスチナ・オリーブ甲府事務所の皆川万葉さんは、パレスチナのオリーブオイルや石けん、また手刺繍のポーチなどの販売をし、パレスチナ・オリーブ通信で現地のことを伝えています。

昨日の怒鬼川氾濫にて、一瞬にして家が流されるなど、家を失う人の気持ちを現実的に捕らえることは難しいほど、痛ましいことです。パレスチナのことは、通信などで情報を得ながら、オリーブオイルでつながる心をフェアトレードにて行動してゆきたい。

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