4月9日の中日新聞の「中日春秋」に載っていた、
世界一貧しい大統領の愛車をアラブの富豪から驚くべき値で譲ってほしいとの申し出があったそうだ。
南米ウルグアイの大統領のホセ・ムヒカ(79)さんは、公邸には住まず、報酬のほとんどを福祉のために寄付し、郊外の質素な家で妻と2人暮らし。
2012年にムヒカさんが国連の「持続可能な開発会議」で行った演説が、その人生哲学を如実に示している。
「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっとほしがることである」 こんないにしえの賢人の言葉を引きつつ、彼は訴えた。
「水不足や環境の悪化が、いまある危機の原因ではないのです。ほんとうの原因は、わたしたちがめざめしてきた幸せの中身にあるのです。見直さなくてはならないのは、わたしたち自身の生き方なのです。」 (『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』汐文社)
ムヒカさんは結局、「車を買う時に、お金を出し合ってくれた友人たちを 裏切りたくないから」と愛車を売らなかった。いきている限り、傍らに置いておくそうだ。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::以上一部紹介
幸せの中身にあるのです。見直さなくてはならないのは、わたしたち自身の生き方でそれを見つめるためのきっかけ作りがフェアトレードと私は考えています。
今年の1月10日にモンテビデオの首都ウルグアイを訪ねているので、世界一貧しい大統領の話を聞いたことを思いだしました。 訪問先はNGO[セプローディ」、貧しい女性達を職業訓練などをして自立をサポートしている団体です。
マラカスにするひょうたんにペンティングをするワークショップをしたり、「セプローディ」の事務所での本場タンゴのダンスを見せてもらったりして交流してきました。
尋ねたのは1月だったので、市民はビーチへ夏休みで行っているということでした。
「2月のカーニバルは世界一長いことで有名。 人口の12%は貧しい国。政権は左翼が続いていて、世界のなかでも民主的なことで知られている。 都心部では貧困はみられない。300万人はモンテビデオに暮らしている。先住民のいない国。スペインやイタリアからの移民が多い。」ということでした。