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4月24日 今日はラナ・プラザ(バングラデシュ)ビル崩壊の日(2013年)

2022年4月に「メイド・イン・バングラデシュ」の映画が名古屋でも上映されました。ゆっころんが映画のあと20分くらいバングラデシュの生産者を訪ねる旅のことなどお話する予定でしたが都合がわるくなり、資料をお渡しすることになりました。

『メイド・イン・バングラデシュ』             2022年5月12日

 

土井ゆきこと申します。フェアトレードの店を始めて27年になります。

現在は、名古屋市でフェアトレード産品の卸と、豊田市の山里の古民家で夫のカフェ・民泊「風の庭」を手伝いながら2カ所住まいの生活をしています。本日はお話の機会を頂きましたが、事情により資料提出とさせて頂きます。

 

初めに

クイズ 1  日本で1年間に破棄される(ゴミになる)新品の洋服は何着?

  • 1億    ②5億     ③10億

 

クイズ 2 それらは、1年間作られる服の「何枚に1枚」になりますか?

A=4枚に1枚   B=6枚に1枚  C=10枚に1枚

 

★どうして?

 

大量生産・大量消費→大量廃棄で 現在の地球は、現実を理解したら絶望的になる環境危機です。でも希望はあると青年環境活動家の谷口たかひささんは語ります。

 

きょうの映画を見にきてくださった人達は、多分これらのことはご存じだと思います。だからこそその現場を見たいという思いで来館されたと思います。

 

今日の映画で、その大量生産の現場の生産者の状況の一部を見ることができました。95%が主演女優さんの事実に基づくということですが、実際はもっと厳しい現実があるようです。例えば

バングラデシュの衣料工場で火災が起き、120人以上が焼死したという記事がありました。他でも読んだことがありますが鍵がかけられていて逃げ出せなっかたという事実が何度もあります。

 

衣料工場で働く人々の生活環境も劣悪で、共同のトイレも、炊事場のコンロなどもとても(例えば100人に3~5つとか)少ないという状況を、フェアトレード団体ピープルツリー創始者のサフィア・ミニさんから聞いたことがあります。

 

バングラデシュの衣料工場で働く女性たちは若い、30代過ぎると体力を使い果たしてしまうのか…?

国が勃興していく過程では、若い女性たちの犠牲を伴うものなのか、

 

明治・大正時代の女工哀史「あゝ野麦峠」にあったように、製糸工場で働く若い女工たちの労働も過酷で、彼女らのちからで日本の経済が発展して行きました。その背景には、農村・山村での過酷な女性たちの暮らしがあり、工場で働いた方が仲間はいるし例え過酷な状況でもましなような、またお金を得ることで縫製や製糸の仕事を自立する一歩と感じ取っているのも似通っているのではないかと思います。

 

フェアトレードってご存じですか?

 

・「フェアトレード」は、世界経済や流通システムの歪みによって貧困に追いやられている途上国の人々を支えるために始められました。

・寄附や援助とは異なり、立場の弱い人々が正当な報酬を受け、誇りを取り戻して自立することを共に目指す、対等なパートナーシップによる貿易です。

 

・特徴

1)対等なパートナーシップ

2)公正賃金・安定発注(必要に応じて前金払い)

3)伝統継承(文化を守る)・情報提供(技術指導含む)

4)持続可能な生産(無農薬有機栽培など)他に遺伝子組替不使用・児童労働など労働搾取禁止

 

・種類

フェアトレードには、食品(チョコ・コーヒーなど)・衣類・雑貨などがあります。

そのなかでも今日は衣料について述べます。

 

バングラデシュへのスタディ・ツアー参加

私がバングラデシュへ行ったのは、1996年の年末と、2012年のツアーの2回です。

2回目は、フェアトレードの団体ピープル・ツリーの取引先タナパラ村訪ねをました。

手仕事が大切だということ、建国浅いバングラデシュの人達が子どもの教育を大切にし、国を良くしていこうという心意気にあふれていることを感じました。

 

首都ダッカから6時間の田舎、タナパラ村のスワローズという団体は、子どもものために学校を作り、近所の公立学校へ行けない貧しい子らも受け入れていました。

 

そこでは朝、国旗を掲げ、校長先生がリードして体操していました。私たちツアーの参加者も子どもたちの前で一緒に体操をして楽しみました。

 

また、歓迎の船にのせてもらった時に、バングラデシュの人たちが太鼓やアコーディオンのような鍵盤楽器に合わせ、何曲も次から次へとこころ一つにして唱和していたのが印象的でした。私たちが次から次へと、心合わせて唱和する曲が一体何曲あるかしら?と思いました。

 

【タナパラ・スワローズ】の歴史

 

1971~72年バングラデシュがパキスタンから独立した時に、成人男性たちは川の向こうに行かされすべて殺された。その時まだ少年だったライハンさんが今の代表ですが、初めはスェーデンのNGOスワローズが、10年間残された女性たちに男性の仕事だった機織りを習得させ、仕事づくりをした。その後タナパラ・スワローズとして独立した時にライハンさんが代表になりました。

 

スワローズは、女性たちの仕事づくりだけでなく、教育プログラム・保育所・ドメスティックバイオレンスの対応(男尊女卑の社会がまだある)・医療の40%スワローズが負担・持続可能な農業プログラムによる、3か月に一度トレーニング・小口融資など幅広い活動をしています。

 

【フェアトレードの衣類の制作の特徴】

・手織り、手つむぎ、草木染(または発がん物質を含まないアゾフリーの染料)・酸素漂白(塩素漂白ではない)、手刺繍など、機械(マシーン)より働く機会(チャンス)を作ります。特に女性たちの仕事づくりに力を入れています。

 

なぜでしょうか? 女性たちは得たお金を子どもや家族のために使いますが、男性はたいてい自分のために使ってしまうからです。女性の地位の低い途上国(現在はグローバルサウスともいい、地理的には分けられない、資本主義のグローバル化によって負の影響を受けている地域や人々)の女性たちが経済的に自立することは、彼女らの自信につながり社会的にも大きな力となります。日本でも同じことがいえます。

 

・洋服づくりは、いろいろな分野があり、工程がありますが、それぞれの工程にかかわることで技術が身につき、誇りをもって仕事ができ、いざという時に自立の助けになります。SDGs(人類がこの地球上で暮らし続けていくために2030年までに達成すべき目標)の8番目の目標「働き甲斐」につながります。

 

経済成長も8番目の目標であげていますが、経済成長を求めていては、環境危機を防ぐことはできないと「人新世の『資本論』」の著者斎藤幸平さんは述べています。グローバルサウスやグローバルノースについてもこの本で知りました。日本の30代の若者たちが環境危機に声をあげています。前述の谷口たかひささんもその一人です。

 

一方、大量生産の現場では、限られた一つの工程を毎日することになります。誰がしても同じことをする、機械の一部のような仕事で、人の使い捨てです。

 

・フェアトレードの専門ブランドのピープル・ツリーは、2007年からいち早くオーガニックコットンに取り組みTシャツやアンダーウェア・ベビー服・シーツなどオーガニック・コットン製品をそろえています。他のフェアトレードの団体も竹布など自然素材を利用したり、環境問題に取り組んでします。

 

ここでクイズ 3

 

世界の耕作面積の2.5%がコットン畑ですが、

世界のコットン畑での殺虫剤の使用量は、 a=5%   b=7.5%  c=16%  【cが正解】

 

世界最大の綿花の生産国

インドのコットンの場合、遺伝子組み換えになってから、種の値段は80倍になった。

インドのコットンの95%は、今や遺伝子組み換え。

インドのコットンベルト地帯では27万人が自殺に追い込まれた。

フェアトレードは貧困問題だけではなく、環境問題、人権問題にも深くかかわってきています。

【1ページのクイズの答え 1は、⓷10億 2はAの4枚に1枚】

2013年4月のラナ・プラザビルの崩壊

みなさんは、9年前2013年4月のバングラデシュの首都ダッカ近くのラナ・プラザビルの崩壊を覚えてみえますか?

死者1,127人、負傷者2,500人以上。崩れてきた建物や機械にはさまれ、腕や足を切り落とさなければならない人もいました。

私たちが、安くていいものを求め続けるしわ寄せは、このような結果にたどり着いたのです。

 

この事故を伝えたニューヨークタイムズの記事を読んだ青年が「ザ・トルゥー・コスト」という映画を翌年の2015年につくりました。彼はファストファッションで育ってきましたが、それまで作り手やその生活のことは考えたことがなく、経済社会の異常な一面を見たといいます。このように多くの人が疑問を抱いていないのなら「命を奪うより、支える行動をしよう!」と制作した映画でした。

 

ファストファッションとフェアトレードファッションの違い

タナパラ・スワローズに、ラナ・プラザで働いていていた女性がいます。ラナ・プラザの3Fで働いていた。10F を増築中だった。テーブルの下に隠れていて助けられた。ファストファッションの衣類を作る工場と、フェアトレードの服を作るスワローズの違いを語ります。

 

サビーナさん(PTより)

  • タナパラ・スワローズでは、出稼ぎに行かなくても家族と一緒に暮らせる。
  • ラナ・プラザでは、給料は4000タカで、残業代含め7000くらい。遅刻・欠勤は給与から引かれる。寝るのは夜中になる忙しさ。

スワローズは、出来高制で8000~1万タカ 1着づつつくるので、やりがいがある。家でできる仕事は持ち帰ってできる。

  • スワローズの職場は喜びで満ちている。達成感ややりがいがある。作った服がどんな人々に届くのかを感じられる。仕事に誇りを持っている。

土井ゆきこ   サフィアミニ

2012年

スワローズの女性たち240人の前で、先進国では失われた手仕事の素晴らしさを話しました。

5子どもたちの声。2階建てのクラフトセンターで働く240人の女性たち。18年前のおつきあいから比べて8倍にも広がった建物にピープル・ツリー創始者のサフィアミニーさんは、感慨深げでした。

とはいえ、2012年の旅行の主な目的は、いかに製品不良をなくして技術を向上させるかということ。写真はその時の集まった女性たちの前で、製品不良の改善の話のあと、サフィアミニーさんから「注意ばなりだったから、みんなが元気が出る話を」と要請され、手作りの良さを話しているところです。イギリスのスタッフも、年2ヶ月はここに滞在をして指導をしていました。(宣伝に使わない経費はこのような形で生かされていました。)

バングラデシュにある他の衣類制作団体の代表なども集まり、何が原因で製品不良が生まれるのか一緒に考えようと呼びかけていました。何度も停電するような生活のなかで、みんなで暮らしがなりたつように、互いに手をつなぐ姿をみることができました。

こんなことがありました。念のため懐中電灯を持ってトイレに入ったものの、突然真っ暗になり、どこへ置いたか探すのに大変でした。また、ガスもない暮らしで、牛の糞を乾燥させ燃料としています。

このような生活の違いのなか、女性たちは先進国で売られる服をその国の人たちの要求するレベルに応えるべく努力しています。商品開発にあたっては、まず現地の女性たちに何ができるかということから考えていき、一方的に押しつける注文方法ではないと聞いています。

実際、ずいぶん以前ネパールの生産者団体では、よく停電しミシンも使えない状態の時も多く、技術の未熟さもあって、ボタンホールの代わりに紐で閉じるデザインにしたこともありました。

きょうの映画は衣類がテーマでしたが、衣食住すべてにおいて、私たちは知らない間にグローバルサウスの人々を犠牲にし、気候正義を犯しています。日々の生活に追われているうちに、気がついたら子どもたちに手渡すべき「借りてきた地球」が住めないことになり、子どもたちから「一体、大人たちは何をしてきたんだ!」と言われることでしょう。一人一人の暮らし方が変わり、その波紋が地域へ世界へと広がるイメージをもって、今からでもあきらめずスタートしましょう。フェアトレードは買い物から行動ができます。

 

・環境活動家の谷口たかひささんの国連スピーチも6分ほどなので聞いてみてください。

斎藤幸平さん著『人新世の資本論』ベストセラーですが、さらに多くの人に読んで欲しいです。・中田敦彦さんのYou Tube大学「大量廃棄社会①」も面白くわかりやすい。おススメです。

環境危機・気候正義が叫ばれるなか、戦争なんてありえないです。

Climate Justice (気候正義)とは、先進国に暮らす人々が化石燃料を大量消費してきたことで引き起こした気候変動への責任を果たし、すべての人々の暮らしと生態系の尊さを重視した取り組みを行う事によって、化石燃料をこれまであまり使ってこなかった途上国の方が被害を被っている不公平さを正していこうという考え方です。

 

沖縄 伊江島の 平和運動家 阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さんの言葉

『平和の最大の敵は無関心、戦争の最大の友も無関心』

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食のことから、中田敦彦さんの YouTube大学を知った。とても面白く大切なことを伝えていた。伝える方法の大切さを知った。

そして衣類のこの動画も今日改めて見た。

やっぱり面白く、しかししっかり教えてくれている。

ただし、残念なことに彼は知らない「フェアトレード」のことを。

とても残念だ。後日彼は受注生産のブランドをたちあげた。

その時の動画ではひとこと「フェアトレード」がでてきた。きっと誰かが伝えたのでしょう。

今日ピープルツリーが開催した【ファッションレボリューション】フェアトレードでつくり手も村の子どもも幸せに タナパラ村のスワローズの取り組みを次回紹介します。

 

 

 

 

 

 

なごや国際オーガニック映画祭”友の会”「プランイート」上映会のお知らせ

なごや国際オーガニック映画祭”友の会”「プランイート」上映会のお知らせ

【日時】 2022年5月1日(日)9時半~11時半

【場所】 あいちNPO交流プラザ 小会議室(ウィルあいち2F奥)

https://www.aichi-npo.jp/1_annai/1_NPO_plaza/4_access/sinplazakoutuannai.html

【会費】 無料 要申込土井まで

【申込締切】4月29日17時まで

【定員】 先着順10名まで(3名以上で開催)

【申込み】 huzu@huzu.jp    090-8566-2638

なごや国際オーガニック映画祭実行委員:土井ゆきこ

【映画の紹介】『PLANEAT』プランイート

オーガニック農園で生産された生き生きとした野菜 そしてそれを料理する世界的に有名なべジシェフの美しい映像と 問いの答えを探し求め それぞれの研究に命をかけた3人の著名な科学者のストーリーです 心臓病や癌のリスクを劇的に低下させ、地球環境を守り、食を楽しみつつも持続可能な食環境を構築するため、私たちはどのような食生活を選択すべきなのか という難問を解き明かし、進むべき方向を指し示す感動のドキュメンタリーです。

ウィキペディアから

PLANEAT
Planeat(film).jpg

Planeatは、OrShlomiとShelleyLeeDaviesによる2010年の英国のドキュメンタリー映画です。[1] [2]この映画は、 T。Colin Campbell Caldwell Esselstyn Gidon Eshelの研究に基づいて、ホールフード植物ベースの食事を採用することで得られる可能性のある栄養的および環境的利点ます[1] [3]この映画には、ピーター・シンガーの見解も含まれています。[4]

ドキュメンタリー『花はどこへ行った♫ 静かなる反戦の祈り』(約78分)

友達からのメッセージです。
NHKが20年前に編集したドキュメンタリーです。とてもよかったので、共有したいと思います。
今後私は、反戦デモの時は、シュプレヒコールではなく、忌野清志郎の「花はどこへ行った」を流しながら、歌いながら静かに歩きたいなあと思う日々です。
ドキュメンタリー『花はどこへ行った♫ 静かなる反戦の祈り』(約78分)

https://www.youtube.com/watch?v=1tk91SF2soo&list=WL

ロシアの作家 ミハイル・ショーロフ著「静かなドン」にある子守歌からピート・シンガー(アメリカのフォークシンガー)がインスピレーションを受けて1~3番をさらに他の人が4・5番を追加して、花が咲いて摘み取られて、また花が咲くフォークソング。この歌が歌われなくなる日はいつに?

 

有機フッ素化合物PFASに関する京都大学原田浩二先生の講演の動画が公開

先日3月2日にダイオキシン環境ホルモン対策国民会議JEPAが主催した、有機フッ素化合物PFASに関する京都大学原田浩二先生のご講演の動画が公開されました。
「広がるPFAS汚染 私たちの体も汚染されている」 京都大学原田浩二先生講演
youtubeはチャプター付きで、自分の見たいところから見ることができます。以下の国民会議のHPからも公開しています。
講演資料はこのページからダウンロードできます。
ご興味のある方、是非ご覧ください。
有機フッ素化合物は、水と油の両方をはじき、熱や薬品に強い性質を持っているため、1950年代以降、多くの工業製品、消費者製品に加えて、石油火災用の泡消火剤など広範に使われてきました。テフロン(デュポンの商品名、デュポンは現在ケマーズ社に移行)はもっとも身近で、皆さんご存知と思います。
PFASの中で、最も多く使用されてきたのがPFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(パーフルオロオクタン酸)の2物質です。
PFOS,PFOAについては、大量使用された後で、難分解性、環境や人体への悪影響がわかり、世界でも日本でも法的規制が課せられていますが、既に汚染が広まっています。
日本の国内調査では、河川、土壌、大気中でもPFOS,PFOAが検出されており、とくに沖縄、大阪、東京多摩地区で高濃度の汚染が確認されています。
人体中でも環境省2017年の「日本人のおける化学物質のばく露量について」の公開パンフでは、調べた全員で血中に微量ながら検出されています。
さらに有機フッ素化合物はその利便性から、PFOS,PFOAの代替物が開発・使用されており、その種類は4700種にも及ぶことがわかっています。
代替物の一種PFHxSについては、環境影響、人体影響がわかってきて、今後世界的な規制がほぼ決まっていますが、それ以外の有機フッ素化合物4700種の毒性は、ほとんど調べられていないまま、使用されているのです。
有機フッ素化合物に関する簡単な資料は、国民会議のHPでも公開しているので、以下ご活用ください。
なお、3月2日の院内集会は、国民会議が取り組んできたバイオモニタリングの導入、胎児子ども等化学物質の影響を受けやすい人々の保護、汚染地対策のあり方を提案する「環境安全基本法」の請願署名(衆参議員の議長宛8万筆以上)提出記念のもので、講演中に議員の発言など入っていますが、チャプターに分かれているので、見たいところだけ見ることができます。
広がるPFAS汚染 私たちの体も汚染されている 京都大学原田浩二先生講演
YOUTUBE.COM
広がるPFAS汚染 私たちの体も汚染されている 京都大学原田浩二先生講演
環境安全基本法請願署名提出記念講演会です。

映画「メイド・イン・バングラデシュ」上映 4月22日~名演小劇場にて

映画「メイド・イン・バングラデシュ」試写会に参加。

http://pan-dora.co.jp/bangladesh/

予告編 ↓

 

 

 

以前バングラデシュ縫製工場関係の映画は2本(後記参照)見ました。

フェアトレード関係で現場の話も見たり聞いたりしていました。

今回の映画は、

女性監督そして主演女性の実話95%より現場を知る映画と思います。住まい、食事の用意する場面、職場でくさい匂いのするようなランチを食べる場面、町を歩くと道路で蚊帳のような網を張って寝ている人もいた。

実際、フェアトレード団体とバングラデシュへ生産者を訪ねて行ったときも同じ光景がありました。夜の駅での駐車場。母親と子供2~3人地面に寝ていた。蚊帳のようなものはない。母親は子供たちに虫が来ないように手であおっていた。

もう一つの違った視点はジェンダー視点

(解説資料より監督の言葉)「女性は抵抗すればするほど、闘えば闘うほど何かを達成できると学びます。我々より前の世代は女性の教育や参政権を求めて闘いました。そのおかげで今日があります」 まさに! 最近読み終えた「らんたん」明治から昭和の戦後までの女性たちの活動を垣間見る、知る貴重な本でした。

労働環境は

「1日10時間以上週6日働き、稼ぎはよくて1か月100ユーロで主人公も家賃を払ったら残らない状況。仕事はきつく背中と肩を痛めるから年配の女性はいない。それでも、それでも、以前のバングラデシュでは、女性たちは働くことさえできず、世間から隔離された生活を送らねばならなかった。現在稼ぎが少なくても、労働環境が悪くても、家では家長との戦いが待っていても、彼女たちがエンパワーされている。」

これで連想したのは、『「あゝ野麦峠~ある製糸工女哀史」山本茂実著 』で私にとっての新しい発見あり。繭をゆでるために湯気の立つ工場の中で着物は濡れる、外へでれば冬は極寒、業績を競わされるなどたしかに過酷な労働環境。でも 仲間がいたし、家にいて働くより工場のほうがいいという。それほどまでに家での女性たちの労働は貧困という背景もあり過酷だったことを知る。家にお金を持ち帰ることができれば彼女らの家における地位も違ってくる。経済的な自立への一歩は大きい。それはフェアトレードで女性たちに仕事づくりをすることに通じる

絹糸の生産・輸出で明治の日本貿易を支え、日本の産業を急速に発展させた若き女工さんたち。一方 縫製工場で1日1650枚作っているTシャツ2~3枚の売値が彼女たちの月収というなかでバングラデシュの急速な経済成長を支えた若き女性たち。

今、安くていいものを手にいれるということが当たり前と思っている消費者に、誰かを犠牲の上になりたっている世界をこの映画で目を耳を向けてほしい。

映画はわかりやすい。座っていれば目と耳から知ることができる。そしてどんな消費行動をするかは、地球の人権や環境問題にかかわってくる。周りまわって身に、また次世代にふりかかってくる。

:::::::::::以前のバングラデシュ映画:::::::::::::::

「ザ・トゥルーコスト」は、アメリカ人が4月23日のルナ・プラザで起きたビル崩壊を機にクラウドファンディングで作った映画で、フェアトレード団体ピープル・ツリーの創始者サフィア・ミニーさんも映画で登場。フェアトレードはこの事故と対極にある衣料品を送りだしている。

ビル崩壊事故以前に作られた、低賃金と厳しい労働環境下で働く若き女工たちの映画はバングラデシュの衣料工場で働く若き女工たち」はバングラデシュの男性監督 社会派のタンビル・モカメル監督

2013年4月24日 バングラデシュの首都ダッカ北西の都市シャバールで起きたラナ・プラザのビル崩壊事故。死者1127人、負傷者2500人以上を出した。4台の大型発動機と数千台のミシンの振動が相まって崩壊を誘発。

このバングラデシュが世界の縫製工場の役割を世界に知らしめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それ以前には、ピープルツリーの創始者サフィア・ミニーがバングラデシュへ行って衣料工場で働く人々の暮らしぶりなど写真でみせてもらった。竹で仕組まれ下が見えるような廊下は、これも竹で組まれた2メートルくらいの高さにあるそんな住まい。100人くらいに住まいでもトイレが数個・ガスレンジのようなものも数個。

 

私自身、バングラデシュへ生産者を訪ねるツアーで見た光景は、夜10時頃の駅の駐車場近くの地面に母親と子どもが2人寝ていた。母親は子供らの虫をよけるように手をあおいでいた。

2022年3月20日(日)「食の安全を守る人々」の上映会と講演 あいち健康の森プラザホテルにて10時半~16時半

未来をつくる給食 Foods for Children愛知 より お知らせ
2022年3月20日(日)「食の安全を守る人々」の上映会と講演 あいち健康の森プラザホテルにて10時半~16時半 当日1日2500円 問合せは 080-5131-9966へ

     

今週日曜日

映画「食の安全を守る人々」

人間にとって、身心ともに健康であるために必要な条件は、口に入れる食べ物が安全であること。食べ物がいくら十分にあっても、その食べ物が安全でなかったら?

今、日本では、「食の安全」が脅かされています。

『食の安全を守る人々』は、安心して暮らせる社会をつくりたいと願う人たち、

とりわけ、未来を担う子供たちを大切に思う大人たちに、

ぜひ見ていただきたい映画です。

上映のあとの講演は

★愛知学園大学准教授の関根佳恵 さん

世界と日本の現状と、なぜ給食が有機給食だと世の中が変わっていくのか、

先生にわかりやすくお話しして頂き、より深く現状と未来の可能性を知っていきたいです「家族農業が世界を変える」1・2・3 監修・著 かもがわ出版

★ゼロからスタートでなんと4年で学校給食のお米を有機米100%にしたと有名な立役者千葉県いすみ市職員の鮫田晋さんをお招きして、千葉県いすみ市の熱い¥取り組みを、なんとこの大府で直接お伺いできる〜

問い合わせは080-5131-9966へ

年に一度のfoods for children 愛知のイベントが、今年は大府市の市民グループである

farm to table 〜農と食をつなぐ〜さんと共催で行うこととなりました

農と食の大切さを考える大府市内の子育て真っ盛りのママさん達が、未来の子供達のためにと、準備をすすめてまいりました

昨年度の愛知県東郷町のフォーラムでは300人もの方々が集まりFFCの発起人である前島由美さんと菌ちゃん農法で有名な吉田俊道先生を迎えて、大盛況なイベントでございました

今年はそんな大イベントが愛知県大府市で!

いま、国や自治体でも、自然にやさしい持続可能な農業の観点からも、農地を有機無農薬にしていく方向に舵がきられはじめました

そういった世の中を作るための仕組みを提言してくださるお二人を今回のフォーラムで講演頂きます

 

とても嬉しい、そして心に刻みたい講演会が午後からあります

午前中は今話題の

「食の安全を守る人々」の上映会で、様々な問題を共に共有し、自分たちに何ができるかと考える機会となっております

思わず熱くなってしまいましたが、、

ここで、お申し込みの方々にご確認を!

コンビニ決済の方は3日以内にお支払い頂かないと、予約が自動キャンセルされてしまいます。お早めによろしくお願い致します。

託児枠が残りわずかとなっております。子育て世代の多くのお母さんたちに是非見てほしい。

現状を知るうえで、若い人たちにもみて、一緒に考える機会にしたいと、高校生以下は無料となってます。

未来をつくる子供達のために、

今私たちが知恵をあつめ、

情報を集め、

顔をあわせて、話し合い

助けあって世の中をつくっていくときが来ました

是非みなさまと一緒に笑顔で、

自然にやさしい気持ちの集まり

オーガニックウェーブをまきおこしていきましょう

皆さまとお会いできる日を楽しみにしています

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3.11に向けてのメッセージは、忘れたくても忘れられない人がいることを、「忘れない」。

フェアトレードの団体SVAクラフトの母体である 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会からのお知らせです。

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東日本大震災の発生から今日で11年目を迎えました。

11年目に寄せて、シャンティ副会長の三部よりメッセージをお伝えいたします。

各地で震災を風化させない取り組みが行われる中、
三部は、東北で被災された方から聞いた「一日でも忘れることができたならどんなに
楽だろうと思う人もいることを知って欲しい」という言葉が強く心に刻まれている、と話しています。

人の痛みを理解することは難しくても、想像力を働かせてその痛みを感じ、
行動につなげていくことが大切であると感じます。

<1>
▼東日本大震災から11年(副会長 三部 義道)
https://sva.or.jp/news/20220311-2/?utm_source=email&utm_medium=2022031101

2022.03.11
メッセージ

サボテンの花

メッセージ

「みんな『忘れない』と言うけれど、一日でも忘れることができたならどんなに楽だろうと思う人もいることを知って欲しい。その上で『忘れない』と言ってほしい」という、岩手県大槌町で聞いた言葉が強く心に刻まれています。
家族を失い、家を失い、仕事も町も失ったその絶望感に毎日苦しめられている人にとって、一日でも一瞬でも頭の中からこの記憶が消えてくれたならと、痛みと闘いながら毎日を生きている現実を突き付けられました。

「忘れない」と言う人は、常には忘れている人でしょう。思い出そうとしなければ普段は記憶から抜けていて、それでも暮らしていける人、だからせめて3.11の時は忘れないようにしようと思う人なのでしょう。
その人たちに、忘れたくても忘れられない記憶の中でもがいている人の心など分かりようがないし、そんな思いを抱えていることすら分からない人には伝えることができないことです。
所詮は、誰しも人の痛みなど、分かりようがないのです。
しかし、現地に立ち、そばに身を置き寄り添うことで、「人の痛みは分かりようがない」ということを、サボテンを抱くような痛みで肌で感じることはできます。それこそが慈悲の心です。

もう一つ忘れられないのは「ボランティアのみんなは、それぞれの地元に帰って幸せになればいいっちゃ。俺たちは人の幸せを羨むほど落ちぶれちゃいねえよ」という漁師の言葉です。
「かわいそう」という思いには時として上から目線になる心が含まれます。それが支援される側の尊厳を傷つけることもあります。支援されるつらさもあるのです。

被災地は、人の優しさや温かさを感じる一方、理不尽な現実や人の本性が見えてしまう、社会の縮図です。いわば、非日常の中で日常のあるべき姿を教えられる教育現場でもあります。
現地に身を置くことで、この苦しみの娑婆世界において、どのように生きていくべきかを自覚するきっかけをもたらす体験ができるかもしれません。
人は一人では生きていけないとするならば、そのことを肌で実感できる場に身を置いてみることは決して無駄ではないでしょう。

人の痛みを感じる同苦同悲の心が開けば、その心は同時に同喜共喜の心も開いてくれると信じます。もしかしたら、痛みを感じる心と喜びを感じる心は比例するのかもしれません。痛みを感じるからこそ喜びも感じることができる。サボテンにも花が咲きますね。
今も国の内外において、痛みと闘っている人がいます。アンテナを立て想像力を働かせてその痛みを感知していきましょう。そして、行動につなげていきましょう。

3.11に向けてのメッセージは、忘れたくても忘れられない人がいることを、「忘れない」。

副会長 三部義道

<2>
クラフトエイドでは2015年より、震災で被災された方々のコミュニティ、ネットワーク
支援を目的に岩手県と宮城県で活動する「あんでねっと」さんの商品を販売しています。
今回新たに、3つの団体の商品の販売を3月1日より開始しました

▼「東日本被災地支援×クラフトエイド」新たな取り組みがスタート!
https://sva.or.jp/news/higashinihon_craft/?utm_source=email&utm_medium=2022031102

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3月11日~13日にかけて開催される 入江監督作品 《世界に向けてのギフト上映》

【世界に向けてのギフト上映!いよいよ3月11日からスタート!】
3月11日~13日にかけて開催される
《世界に向けてのギフト上映》
ついに、ご案内サイトが完成しました!

今回は、入江監督作品の
「1/4の奇跡~本当のことだから~」の
英語字幕版・フランス語字幕版・中国語字幕版
「光彩~ひかり~の奇跡」
「天から見れば」の、英語字幕版
が、すべてオンライン(zoom)にて
上映されます。

ぜひ、
英語・フランス語 ・中国語を
母国語とされる方達に届くように
シェア・拡散いただけたら嬉しいです。

今回の上映は、
すべて入江監督からのギフトです。
以下に、入江監督からのメッセージを
お届けしますね。
監督メッセージのあとに、
上映スケジュールのサイトを載せています!
∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵
3月11日。
2011年のこの日は、
命の大切さを噛み締める日となりました。
そんな大切な日に
「世界の方と、
みんなが大事な存在だという想いを共有したい。
繋がりを感じられる場をつくりたい!」
という熱い想いが湧き上がり、
今回のプロジェクトが立ち上がりました。

世界中の方に届ける第一歩として
各言語一万人に
ギフトシェアさせていただきたく
各国で上映会が開催されます。
あなたの母国語で映画をご覧いただける事を
とても嬉しく思います。
みなさんに届きますように。
感謝を込めて
監督・入江富美子
∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵

映画で世界を繋ぐ
~Arigato Moviement ~ Presents!
「今、自分にできることで
世界をつなぐプロジェクト!」
2022年3月11日よりスタート!!!
▽311 世界をつなぐプロジェクト
https://www.arigato-moviement.com/gift311
上記サイトより、以下の各言語のサイトに飛べるようになっています。
▼日本語サイト
https://www.arigato-moviement.com/311japan

▼英語サイト
https://www.arigato-moviement.com/311english

▼フランス語サイト
https://www.arigato-moviement.com/311france

▼中国語サイト
https://www.arigato-moviement.com/311china

是非とも、各言語を母国語とするお友達、
また現地にお住まいの日本人のご友人などにお知らせいただけたら嬉しいです。
世界に笑顔が増えますように。

★3.11から11年、国際シンポを開催「福島と世界の今を知り、核なき未来をつくろう」

○━━━━━━━━━━━━━━━━○

Green Earth Express【vol.499】 2022/3/1
国際環境NGO FoE Japan メールマガジン https://www.FoEJapan.org/

○━━━━━━━━━━━━━━━━○より一部転送

ロシアがウクライナに軍事侵攻を行いました。いま、ウクライナは戦乱の只中にあります。
亡くなった方々に心からの哀悼の念をささげます。

いかなる理由があろうとも、ロシアの侵略は許されません。
戦争は最大の環境破壊であり、また人権の侵害です。
一方で、私たちは、国によっては困難な政治状況であるのにもかかわらず、「戦争反対」の声を上げる世界中の市民たちの存在に希望を見出します。
FoE Japanは、ウクライナの人々、平和を求めて声をあげるすべての人たちとともに立ち、戦争に反対します。

★3.11から11年

国際シンポ:3.11から11 International Symposium: 311, 11 years on

説明

国際シンポジウム:3.11から11年ー福島と世界の今を知り、核なき未来をつくろう
International Symposium: 311, 11 years on

日時:2022年3月6日(日)14:00~17:30

開催方法:会場・オンライン会議システムzoomを併用 ※同時通訳あり

会場:北とぴあ ドームホール(東京都板橋区、最寄り駅:王子駅)

内容(敬称略、予定)
<第一部:福島原発事故の今>
基調講演…武藤類子/福島県三春町在住
避難者などによるリレートーク、脱原発をめざすドイツの状況 ほか

<第二部:これからの世界をどうつくっていくか>
核兵器禁止条約のこれから…川崎哲/ピースボート共同代表
原発は気候変動対策にはならない…デイブ・スウィーニー(オーストラリア環境保護基金キャンぺーナー、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)共同創設者) ほか

参加費:無料

主催:国際環境NGO FoE Japan、国際交流NGO ピースボート
問い合わせ:国際環境NGO FoE Japan
〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9
TEL: 03-6909-5983 E-mail:info@foejapan.org

▼詳細はこちら
https://311mieruka.jp/info/event/220306/
2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く東電福島第一原発事故の発生からまもなく11年。しかし、原発事故は終わっておらず、被害は深刻です。

このたび、FoE Japanはピースボートと共催で、3月6日、原発事故の現状について、また核をめぐる世界の情勢について、知り、考え、議論する国際シンポジウムを開催します。福島県三春町在住の武藤類子さん、ピースボート共同代表の川崎哲さん、オーストラリア環境保護基金キャンペーナーで核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)共同創設者のデイブ・スウィーニーさん、第四原発の建設を国民投票で退けた台湾から緑色公民行動連盟の陳詩?さんなどが登壇します。

原発事故の被害者や元原発作業員の方、原発ゼロを目指すドイツなど国内外からの多彩な人びとが想いをつなぐリレートークもあります。

オンラインからも会場からも参加可能です。ぜひお申込みください。(満田夏花)