TOP >  ゆっころんのブログ > コスタリカ(中米)を知る、そして世界羨望...

ゆっころんのブログ

コスタリカ(中米)を知る、そして世界羨望の「平和憲法」を維持する

ゆっころんが軍隊のないコスタリカについて知ったのは、2001年ドキュメンタリー映画

「軍隊を捨てた国」監督山本洋子 企画早乙女勝元 プロデューサー早乙女愛

印象的な場面は、選挙の時に大人と一緒に、子どもたちも模擬選挙をしている場面と、選挙権を得る年齢の若者にその感想を尋ねると「ヤッター!」と待ってました「やっと投票できる」といわんばかりの喜びよう。

そして学校の授業風景が、まさに参加型のワークショップ形式で、みんなの前で発表する姿があったこと。まだまだ参加型ワークショップも知られていない日本の今から16年前のこと。国家予算の4分の1が注がれている教育の現場でことです。すすんでいます。

■書籍「丸腰国家」~軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略~足立力也著 扶桑社新書

「軍隊をすてた国」のアシスタントプロデューサー、コスタリカのピースツアー企画

一年くらい前かにこの本を読んで、フェアトレード・ショップ風”sの「ゆっころんお勧め書籍」の1冊になり販売図書として並んでいます。アメリカの圧力が強い中南米、その世界でも有数な危険地帯での小さな国の大統領の軍隊に頼らず、条約や国際法、そして国際機関との関係強化しながら国際的な関係性の中で独自の安全保障体制を構築した裏には、南米の婦人達も活躍もあたったという。

「コスタリカの軌跡」積極的平和国家のつくり方 監督マシュー・エディとマイケル・ドレリング 2016年

大学までに無償教育他社会保障、国民健康保険の確固たる制度のなかで「地球幸福度指数2016」のランキングで1位でした。

しかし映画の第5章でとりあげられたようにグローバリゼーションが進み格差が拡大しその結果連帯ある社会民主主義の伝統がゆらいでいると語っているように2018年ランキングでは13位

    ★世界一幸福な国はフィンランド、日本は54位 国連調査(CNN)

しかし、コスタリカの人々91%は軍隊を復活させるいかなる試みにも反対すると言ってます。軍隊を持たないことが国民の総意。

新聞でも報道されましたがアメリカ主導で戦われたイラク戦争でコスタリカは、”有志連合”に加わったが、当時学生だったロベルト・サモラによる違憲訴訟によりそのリストから外れたのでした。主体性を持って生きる学生を生み出す教育現場があることの証。

■映画のパンフレット(シネフロント別冊38)定価800円より

・コスタリカ市民から親しみをもって「ドン・ぺぺ」と呼ばれるホセ・フィゲーレス・フェレールという人は、1948年12月に軍隊を廃止する演説をした。映画のパンフレットの小森陽一さんとアーサー・ビナードさんの対談で『「あの演説の言葉は文学的にも練られている。もちろん、政治的にも練られているし、ある種宗教的でもあった…」という現実の共有からくる表現力で理性に働きかける演説だった。』という。

またドン・ぺぺのことを『すごいパッションのある人なのに、掘り下げていくと理性の人なんだよね』とレナードさん。『憲法というのは人間の理性なのだという、すごく当たり前のことなのだけれど、決定的に大事なことをこの映画は伝えている。』と小森さん。

平和のもとでしか成立しない農業

議論で人をつくる。

「実践的理性」という哲学的用語がこれほど生々しく響く国はない。

…..など二人の対談の中では歴史を含め、16ページにわたり「対談:軍隊をすてた国コスタリカと憲法九条をもつ日本」があり、もう一度映画をみなければ~という思い。

彼はボストンとニューヨークの図書館にこもり独学で古代ギリシャからエマーソンとトルストイまで読み込んだ人でもある。本の大切さ改めて知りました。そして読んでいないトルストイを読んでみたいと思っています。

・「平和という、たしかな文化」という題で落合恵子さん(作家・クレヨンハウス主宰)のページより

ドン・ぺぺのおつれあいカレンさんは、彼の言葉で何より大事だと思うのは「…..ひとりの市民として、どんな社会を築きたいのか。どんな人間になりたいのか。そう自分に問いかけることが毎日の暮らしを導いていくのです。そして、対話や文化こそが武力に勝ち得るものんあおです。ひとりひとりが不可能なことを可能にしていく、平和は磨かないと曇ってしまいます。だから磨き続けることです。」と落合さんに語られたそうです。

ゆっころんの行ってみたい国は、コスタリカ。積極的平和国家のモデルがある!!

環境先進国。「兵士より多くの教師を!」というスローガンで始まった平和国家の国。核兵器禁止条約を中心になって進めた国。20年のみちのりを経てICANはノーベル平和賞授賞。交渉会議の議長はエレイン・ホワイト氏、コスタリカ大使(女性)。

日本は核兵器禁止条約の交渉会議にさえ参加しなかった。私たち国民の総意か??「選挙に行こう!」そして、意志表示をしよう!

★6月30日午前:お話会「女性議員が増えると何かいいことあるの?」東区フェアトレード・ショップオゾンの2Fにて開催 http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=19815

「コスタリカの軌跡」は今池のシネマテークで上映中、6月16日「あいち平和映画祭」でも上映されます。フェアトレード・ショップ風”s正文館店で前売りチケット販売中!

 

ゆっころんのブログの最新記事