名古屋から1時間くらいの紅葉で有名な足助で、豊田市企画政策部企画課おいでん・さんそんセンターの平成28年度 いなかとまちのくるま座ミーティング「いなかをいなからしく磨きあげる」に出かけました。
午前中は、基調講演「足元の宝を見つめて暮らしを楽しむ」(株)石見銀山生活文化研究所 (アパレルの会社)代表取締役所長、(株)他郷阿部家(古民家を改装してもとの持ち主の名前をつけた宿坊) 代表取締役 松場登美さん
団塊の世代のおばさま、事業は決して成功はしていないという前置きから、引用・格言・語録を引用しますとのことで、初めは宮本常一さんの話から子孝行をの話。これからは親孝行の時代ではない、子孝行をしないと世の中はよくならないということ。
はなから素敵な言葉がでてきました。
再生と繕い文化 紡ぐ、織る、繕う
縦糸は歴史、横糸は智恵を通す日々の暮らし、過去は時間の蓄積、豊かな老後は、単にお金やゆとりではなく日々の暮らしの蓄積が老後をつくる。
人間が美しく(きれいとは違う)生きるために必要なものは、宗教・哲学・芸術、それが生活の中にかってはあった。人間と自然がおりあいをつけて、家畜を媒体として。自然のなかにあった生きた風景、それは人が落ち込んだ時になぐさめられるその風景が、消えて行く。残したい。
変えなければいけないもの、変えてはいけないものがある。復古創新という言葉で、美しい循環を継続していくと理念にかかげる会社の事務所は、人口400人くらいの島根県大田市にある大森という地の古民家にあり、宿泊施設も古民家を改造して経営。今は10軒目の古民家再生をてがけている。
「日本仕事百科」でスタッフ2~3人募集したら全国から90人の応募があり60人面接し、ニューヨークの国連で働いていた人、フェアトレードで働いていた人もいたそうです。
日本は、四季があり言葉も豊か、例えば雲という表現も400語ある。自然信仰やモラル、感性など輸出したらいい。
火の無い暮らしはおかしい。火は力がある。またはちどりのひとしずくの話もでた。いろいろなところで共感でき引き込まれた。一番前右で聞いていたので講師と近かったので親近感も持てた。
講演後すぐ近くに見えたので写真をお願いしました。
午後の分科会では「地域スモールビジネス研究会」に参加、若い女性達が元気なのが嬉しい。隣の人と話す井戸端会議では、私と同年代の女性と話をした。お茶お花の先生で、日本の文化をつたえるような講座もしてみえるようだった。松葉登美さんの話のなかでいわれた団塊の世代が、悠々自適の生活をしている場合じゃない、もっとこのような場所に来て若者たちと失った大切なものを伝えていかないとね~ということで話は弾んだ。
16時に足助をたち稲武へもどる道は霧、伊勢神トンネルを抜けると道路におおいかぶさる霧はなくなっていましたが、霧のたなびく山々がいい~。
新しい出会いがつぎつぎに生まれています。「忘れられた日本人」の暮らしをすこしでも思い出そうとしている人々に出会っています。