2月21日~29日まで
フェアトレード生産者を訪ねて―糸紡ぎとバティック体験の旅AWEPのスタディツア-に参加してきました。
バティック(Batikジャワ語)は、インドネシア・マレーシアのろうけつ染め布地の特産品。特にジャワ島のものが有名なため、「ジャワ更紗」と呼ばれることもあります。インドネシアのバティックは、ユネスコの世界無形文化遺産に認定されたそうです。
そのろうけつ染めの現場を見ることができました。インドネシアのデンパサール空港から1時間15分、ジョグジャカルタへ、さらに車で6時間くらいのところにある中部ジャワ北のパカロガン、ウマ-ルさんの工房KPTBのお宅でホ-ムステイして、農村でのバティック製作や糸つむぎなどの体験をしました。
溶かした蝋を細い管を通して模様を描いていきます。ぼとっと蝋がたれてしまったりして思うようには描けません。
白い部分を出すために、模様以外全体を蝋で塗り尽くす作業もありました。先ほどの繊細な模様を描く手前の技術の人はそのような作業をするとのこと。
いずれも、家の中で行われ、暑い気候の中で、蝋を溶かす熱い火もとの作業、また女性の中にはムスリムの特徴でもあるショールを頭からかぶり作業をしている女性もいました。
伝統的な手法が、プリントによる機械織りに押され、本物がすたれていく現実を前にして考えさせられる手仕事を見ました。
今回、3泊させてもらったウマ-ルさんは、アピクリを立ち上げたメンバーの一人です。いま息子さんと娘さんが手伝っています。息子さんの ワハブさんは、草木染めに挑戦。草木染めは手間がかかりますが、ろうけつ染めにおいては、さらに手間がかかります。蝋なので、煮出した中で染めることが出来ないからです。かなりの手間をかけたシル
クの藍のろうけつ染めを見させてもらいましたが、伝統的な柄とあいまって素敵なショールでした。もうじき届きます!
手仕事を伝え、村の女性達の仕事を絶やさないように、スタディツア-の体験をみなさんに伝えて行きたいと思います。
今回の訪問予定のアピクリというフェアトレードの団体を尋ねることも大変楽しみでした。バリ島にも寄るということで魅力を感じていたスタディーツアーでした。代表のもりきさんとは、東京で、パネラーの一人として参加した時にご一緒したい、名古屋へみえたおりの講演にも参加しお会いしていました。今回の10日ほど一緒に行動し、交流させて頂いたことは、これからのAWEPといいとつながりができたと感謝しています。小売店の立場でAWEPさんと一緒にフェアトレードを広めて行きたいと思っています。
今回は、まとめ報告でしたが、順次日を追っての報告予定です。
名古屋 フェアトレード・ショップ 風“s 土井ゆきこ