『私はここにいます。あなたの隣に。でも、「いない」という私の存在。』
あなたにそんな経験、ありませんか?
~~私はここにいるのに、いないという存在という在日韓国・朝鮮の人~~
いつもは気がつかないで、知らずにいる日本社会の一面を、それは自分とどうかかわるのか、それを考えながら、講師から話題提供を受けて学び会いたいと思っています。
以下 だらっと憲法カフェメンバーの洋子さんからのメッセージです。
1945年に敗戦で終止符が打たれるまで、 それまで大日本帝国は、 満州国を建国して多くの日本人を送り出す一方、 朝鮮半島を支配下に納め、そこに住む人たちを「日本人」 として天皇陛下を敬う学校教育を施しました。
しかし敗戦して朝鮮が解放されると、 日本に住む朝鮮半島出身者の日本国籍をすぐさま剥奪しました。
国家の大きな政治に翻弄される小さな個人は、 安全に住まう場所を失い、逃げ惑うことになります。
そのような世界で、私たちは生きてきましたが、 今回の講師にお呼びしている金順愛さんは、私(洋子) とほぼ同じ時代を、朝鮮半島出身者として、 この国で生きて来られました。
ご自身が体験されたこと、 あるいは学習されたことをお伺いしながら、国籍の違いは、 珍しいことではなく、隣人として一緒に生きている時代について、 一緒に考えていきたいと思っています。
日本人の私たちにも、国籍の問題は、他人事ではないと、 自分ごととして考えるようにしたいと思って企画しています。
たとえば、今年のノーベル賞を受賞された真鍋淑郎さんは、 米国籍です。昔日本に生まれ、ある時までは日本人でしたが、 米国で米国籍を取得して米国に暮らし続けています。
すでに日本国籍は失っています。( 本人が自主的に返上しない時は剥奪)( この問題で苦しい思いをしている人々は、 たとえばTwitterで、日本国籍を失うと「マナベ」 と表記されるのに、この人だけは真鍋さんって、 表記してもらっているけれど、これはおかしいと、 書いている人もいます)ある人は、スイスで事業を展開し、 仕事の事情から現地の国籍がどうしても必要だったために、 日本国籍を剥奪されてしまった。
「幸福追求権を日本国憲法は保障しているから、 この措置は憲法違反だと」述べて、提訴して現在争っている、 そんな人もあります。
大阪なおみのことはよく知られています。 彼女は日本の代表としてオリンピックでテニスをしたかった。 だから、米国籍を捨てて、日本籍を選んだけれど、 開会式で利用だけされて「本当の日本人じゃない」 などと陰口を叩かれています。「本当の日本人」 ってなんでしょう。
これらの問題は、学ぶことで、 自分自身の考えを更新することができるので、 議論の輪に加わってみてください。ぜひ、お誘いしたいです。
たかだ洋子