ピープルツリー(フェアトレード団体)のフェアトレードのチョコを販売し続けて20年近くなります。当初はボリビアの「エルセイボ」のカカオと、フィリピンの「マスコバド糖」を使用した4種類のチョコレートからスタートしました。
今は50グラムチョコが13種類、100グラムチョコは3種類、ケーキのようなデザートバーチョコが4種類と豊富でどれにしようかな~と迷ってしまうほど豊富な種類です。
ピープルツリーも当初は児童労働の現実を伝えていましたが、会社が大きくなったからか方針の変更か….それらの情報を伝えることはなくなってきました。しかし世界にはまだ児童労働という過酷な労働のもとにいる子どもたちが1億5200万人います。(ILO2017年9月発表)
チョコの材料のカカオ農場でも奴隷のような働きをせざるを得ない子どもたちがいます。その現実を伝えるとともに、できるだけ農薬や化学肥料を使わないオーガニックな材料、遺伝子組み換えの心配のない乳化剤も不使用の、シンプルな材料と伝統的な作り方による本当の美味しさと、それにみあった対価でチョコレートを味わって頂きたいと願っています。
12月の集まりの多い季節のお土産に、プレゼントに、帰省のお土産にもコーヒー紅茶など他のフェアトレード産品と一緒にお届け頂けたらフェアトレードも一歩一歩ひろがってゆきます。
さてフェアトレード・チョコの本当の意味での美味しさ&HAPPYにつながる訳は…….
①練りにこだわる=カカオマス、ココアバター、砂糖を最大72時間練り続けることで、なめらかな味わいに。カカオ本来の純粋な味と香りが楽しめます。乳化剤不使用。
②ココアバターがたっぷり=代替油脂を使ったチョコとは違い、口に入れた瞬間、ほどけるようにとろけるのは、30℃以上で溶けやすいココアバターを贅沢に使っているから。
③フェアトレードの材料=ベースとなるカカオ、黒糖、粗糖は有機材料だけを使用。代替油脂などを不使用。※板チョコのホワイト・クリスピーとレーズン&カシューナッツは、有機栽培に移行しているものを使用。
美味しさだけでは無い、世界のみんなが幸せに暮らせるような願いが込められたチョコを、あの人、この人につたえよう~。
フェアトレード・ショップ風”s正文館店では今年も「スレイブ・フリー」キャンペーンを開催しています。買い物は投票!
チョコレートから世界を知るワークショップが、名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会(なふたうん)のオリジナルの参加型ワークショップ「チョコレートの来た道」*が学校や生涯学習センター、なごや環境大学などで開催してきましたが来年1月17日に100回目を迎えます。
「知る」→「想像する」→「考える」→「行動する」
チョコレートを選んで購入することにもつながります。
ピープルツリーのチョコ販売店 ご案内
*「チョコレートの来た道」
チョコレートの材料であるカカオの生産地と、チョコレートを食べる国を地図にシールで各5印して、その違いを話し合う。南北問題がそこに現れる。カカオ農場でおきている児童労働の問題から、そのもとになる「貧困」を連想し派生図を書きイメージマップをつくる。そしてそこから脱出方法を考えるも「貧困のサイクル」にぶちあたる。そこで一つの方法としてフェアトレードのことへとつなげて行く参加型のワークショップ。名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会のブログの「学校関係」ではバザー出店の報告の他、学校で授業をしている様子や生徒たちの振り返りシートを紹介しています。
不登校がちだった子や、遅刻の多かった子がそうでなくなることも聞きました。また生徒たちは、これからは食べ物を感謝して頂くこと、自分の悩みは小さいと感じるなど子ども達は同年齢の子どもたちの「児童労働」という働き方があることに心を揺さぶられ、今ある生活が実はあたりまえでないことに気がつきます。今の生活を考え直すきっかけづくりになると思います。
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