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風”s 「今日は何の日?」手織布・ショールの日 10% OFF

イカット(Ikat)  インドネシア

インドネシアでは「染め物」として有名なバティックに対し、「織物」としては絣織のイカットがあげられます。通称この織物を「イカット(ikat)」と呼びますが、この「イカット(ikat)」とは「結ぶ、束」という意味の単語で、本来は「tenun ikat (tenunは織物の意)」と呼ばれます。
糸を図柄に従って括り、染液がその部分に浸透しないように防染し、その糸を機にかけ織っていくと防染した部分が絣の模様となって現れます。
イカットの種類には経絣、緯絣、経緯絣とありますが経絣が圧倒的多数を占めます。
バリ島以東に多いイカットですが、特にフローレス島、スンバ島など東ヌサ・トゥンガラ州の物が有名で、イカットもバティック同様各地方独自のものがあり、地に模様が織り込まれているものや刺繍のようなものなど様々。 模様も人や動物、幾何学模様などいろいろあり、値段もバティック同様安いものから高いものまで幅広くあります。
インドネシアの人々はこの布を織り上げてから、端と端を縫って筒状にします。そして、それを老若男女を問わず、巻きスカート風(サロン)にして身にまといます。寒いときにはそれを頭からすっぽりかぶって防寒着がわりに したり、そのまま毛布代わりとしてくるまって寝たりします。高級なものは結婚式やその他の儀式の際に着用されます。

イカットの生産工程は

  1. 縦糸を張って、縦糸の一本ごとに模様に合わせて部分的に糸をきつく巻き付ける
  2. 縦糸を染める。すると糸を巻き付けられた部分は染まらずに白く残る。
  3. 模様に合わせて1と2を繰り返す
  4. 横糸(これは一色)と合わせて織る 複雑な模様になるほど1と2の過程が多く、手間がかかることになります。染め分ける時に巻かれる糸はバティックで使われるロウと同じ防染の働きをします。

・フローレス島=茶色、藍色を主とした重厚な絣で花文様が多い。様々な色で星形の花のような文様が美しい、マンガライ族の経糸紋織技法で織るサロンは有名。

・スンバ島=精霊信仰の生きづく島で、様々な生き物は霊力あるものとして図案化されています。海老、 人物、馬、牛、鶏、ワニ、亀、蛇などの模様があります。

 

▼絣(かすり)とは、織物に模様を表すための技法のひとつ

∇経糸(たて糸)と緯糸(よこ糸)によって作られる織物に模様を表すためには、様々な技法があります
・織組織(おりそしき)を変化させたもの…平織り、綾織り、捩り織り(もじりおり)、二重織りなどなど
・経糸や緯糸を部分的に浮かせたり、際だたせて模様を表すもの…紋織り、浮き織り、綴織り(つづれおり)などなど
・糸の配色によるもの…縞や格子などなど
その他にも技法はいろいろあり、また各技法を組み合わせたりもします

絣も数ある織技法の一種ですが、糸を準備する段階で、染める前に行うということが、他の技法とは大きく異なります

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