FoE Japanの満田です。
みなさまにご協力いただいております「原発の運転期間の延長に反対!」署名ですが、現在5万筆以上集まっています!2月上旬に第二次提出を予定しています。また詳細が決まりましたらご報告します。
署名はこちらから>https://foejapan.org/issue/20221010/9607/
原発運転期間の延長などを含む、GX基本方針がらみの束ね法案が2月にも国会にかかるとみられる中、資源エネルギー庁がアリバイ作りのように「全国説明・意見交換会」を開催しています。
北海道、仙台、富山、大阪、福岡、沖縄の日程が発表され、受付が開始されています。すぐに埋まってしまいます。可能な方はぜひ会場参加&ご意見を!
https://www.enecho.meti.go.jp/information/gx/index.html
(会場からの発言が優先されるようですが、オンライン参加者も発言可能です。)
私は1月20日の埼玉の説明会に参加しました。当日の模様を東京新聞が報じています。ぜひご一読ください。
「議論をやり直して」…原発政策の見直し巡る意見交換会が紛糾 政府の拙速な決定に批判集中 埼玉/東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/226439
会場は数十人、オンラインで100人以上の参加だったと思います。
冒頭、近隣在住の女性が、開会のあいさつをさえぎって「この会合の目的を知りたい。われわれの意見をきくためのものですか?それとも決定事項を説明するためのものですか?」と発言。本質的な問いですね。
13:30-15:00の予定でしたが、経産省の説明が延々と続き、1時間10分が経過しました。
そこから質疑がはじまりましたが、司会者が発言者の発言の途中でさえぎって、発言をせかすようなことがあったことから、会場の参加者から「資源エネ庁は、国民の声をきくというのであれば、少なくとも今日ここで参加者の意見を最後まですべてきくべきではないか」という強い発言がありました。説明会は3時間近くまで延長されました。
私が覚えている範囲で、会場からの以下のような質問や発言がありました。
・日本は地震大国。原発はこわい。再エネはいつのまにか日本は取り残されてしまった。再エネをがんばって!
・この説明会の告知期間はわずか数日。そして政策を決めてから、こうした会を持つというのは順序が逆。国民的議論を踏まえて、策定をやりなおすべき。
・この説明会の発言内容は政策に反映されるのか?
・国民的議論をやり直して、それまでは国会に法案を提案すべきではない。
・原子力小委員会が原発推進委員ばかりで偏っている。おかしい。
・福島の被害者の方々のことを思うと、胸がいたい。彼らにはどう説明するのか?
・原発はエネルギー安全保障や電力の安定供給に資するというのは誤り。
・原発は「準国産エネルギー」として自給率にもカウントしている説明だったが誤り。
・原発をGXに入れるのはグリーンウォッシュ。脱炭素の手段としておかしい。
・運転期間延長は「利用側の判断」という規制委の認識はおかしい。原子炉等規制法に盛り込まれている時点で「規制」であり、2012年当時そのよううに国会でも説明された。
・40年の段階で運転期間の延長の可否を判断するのは経産省か?⇒「そうだ」という回答がありました。
(司会が発言者をせかすような進行をしていることに対して)
・あなたたちの説明は予定時間を超えて、国民の意見をきくとか言っときながら、こちらの発言を切り上げさせようとするのはおかしい。すくなくともここにいる人たちが言いたいことをいうのをすべてきくべき。
手続きを問うような発言、原発に反対する発言がほとんどでした。会場から賛意を示す拍手がわきおこっていたのが印象的でした。
みなさまも、可能ならばぜひ参加してみてください!
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満田夏花(みつた・かんな)
国際環境NGO FoE Japan
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