かって
人が花や樹や鳥やクジラたちと
本当に話が出来た時代がありました
その頃
人は自分達の命が宇宙の大きな命の一部であることを誰もが知っていました。
太陽を敬い
月を崇め
風に尋ね
火に祈り
水に癒され
土と共に笑うことが本当に活き活きと出来たのです。
ところが、
最近の科学技術のめざましい進歩と共に、
人はいつにまにか
「自分が地球の主人であり、
自然は自分達のために利用するもの」と
考えるようになってきました。
その頃から、
人は花や樹や鳥やクジラ達と話す言葉を
急速に忘れ始めたのです。
我々はこのまま
「自然と語り合う言葉」を
永遠に忘れてしまうのでしょうか?
それとも、
科学技術の進歩と調和しながら、
もう一度その言葉を
思いだすことができるのでしょうか?』
これは27年前、フェアトレードの店風”s(ふ~ず)をオープンした時店に掲げていた龍村仁さんの「地球(ガイア)のささやき」から写したものだと記憶しています。30年近く前の言葉が、今もこころに響いてきます。何も変わっていないのです。
以下はグリーンピースからの情報。詳しくは →https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/story/2022/06/09/57533/
戦争が起きていても、エネルギー市場が混乱していても、気候変動は待ってはくれないのです。
実際に、気温が2.7度上昇した世界では何が起こるでしょう。
海面上昇はすでに始まっていて、2100年までに最大2メートル上昇、浸水によって数億人が住む土地を失うと指摘する研究結果も発表されています。*2
海面上昇だけでなく、森林火災や災害も、人々から住まいを奪います。世界銀行は、気候変動の影響によって居住地からの移動を余儀なくされる人々が2050年までに少なくとも1億4300万人発生すると推計しています。*3
塩害で海抜の低い地域での農業は不可能になり、食糧不足が起こります。清潔な真水も不足します。感染症の拡散リスクも高くなります。
こうした環境下で、わたしたちは果たして平和を守れるでしょうか。
すでに起こっている紛争の原因のひとつとして、気候変動による環境の悪化が挙げられている例が複数あることも指摘されています。*
*1: 環境省
*2 : BBC 海面上昇、従来予測の2倍に 氷解が加速=英研究 2019年5月21日
*3 : WORLD BANK GROUP : Groundswell: Preparing for Internal Climate Migration
*4 : アフリカにおける気候変動と紛争 東京大学未来ビジョン研究センター 講師 華井和代