「おもいやる」から「おもいやり」と優しい表現になった思うけれど、なんだか槍(やり)みたいで一方的に飛ばすような気がしてなんだかひっかかるものが….。上から目線のような気もしてちょっと控えたいな~という感じを持っています。途上国との関係では控えたい言葉です。
「おもいあい」はどうでしょう? お互いがお陰様と想いあう、想いが行ったり来たり、そして「想いと力を合わす」
フェアトレードでのおつきあいの発展途上国と呼ばれる国々は、実は私たちが学ぶことが多いと思う。
2007年メキシコのプエブラ州のコーヒーのトセパン組合を訪ねた時、幼児教育にモンテッソーリ教育など新しいことも積極的に取り入れる姿勢もあり、子どもたちには森のなかでの環境教育や、自分たちの言葉も大切にし、郷土料理のコンテストなどをしたり、お金を出しあって困ったひとには安い利子で貸すみんなの銀行「トセパントミン(みんなの銀行)」もあり、若者たちが町にでなくてもいいような仕事づくりもしている。伝統的なお祭りも受け継がれ、地元の画家の絵が、地元でとれる材料の竹や石で作ったゲストハウスの部屋に飾られている。文化・芸術が生きている。最後の講座で彼らナワット族も貧しいけれど、もっと貧しい人たちを助けて行きたいと話をしていました。
バングラデシュの首都ダッカから電車で6時間はなれた村にあるスワローズというピープルツリーと20年以上のおつきあのある団体を訪ねた2014年、自分たちより貧しい人たちに、余った糸を提供しショールに仕立ててもらいフェアトレードで取り引きが始まっていた。
このような人々に「思いやり」は似合わない。尊厳をもって生きている。私たちこそ、自然や伝統や文化に根ざした生活を学びたいと思う。