ネグロス島(フィリピン)の黒糖=マスコバド糖

「マスコバド」とは現地の言葉むかしながらの精糖法という意味です。

【マスコバド糖ができるまで】

サトウキビを刈る

ジュースを絞る

ゆっくり煮詰める

手早く攪拌、自然乾燥

精製処理をしていない含蜜糖(ミネラルなどを豊富に含む糖蜜を結晶と分離せずにつくる砂糖)で、くせのない味はどんな料理にも使いやすいのが特徴。

ネグロス島は砂糖産業の島でしたが、1980年代前半の砂糖の国際価格の暴落により深刻な飢餓の島と化しました。ユニセフの報告では15万人以上ものこどもたちが飢えに直面していたと報告されています。

このような窮状を受け、日本では日本ネグロス・キャンペーン委員会(JCNC)が設立され、食料や医薬品の配布などの支援活動が開始されました。

日本からの緊急支援が一段落した後に、その後の援助のあり方として考えられたのが、ネグロスで伝統的製法でつくられてきたマスコバド糖の輸入でした。ネグロス島の人たちが自分たちでものを生産し、それを公正な価格で買取るという交易活動を通じて、人々の自立を促したいと考えたのです。

【ハリーナno.37より】マスコバド糖・品質改善の歩み

より

マスコバド糖が日本に届きはじめた30年前、「商品」と呼べるものではなかったとは、当時の語り草になっています。しかし、今や品質面、製造管理面において、認証を取得したり表彰されるほどに成長しました。それは「日本の消費者との二人三脚の成果」と語るのは、現マスコバド糖製糖工場長のスティーブ・リガホンさん。30年間の品質改善の歩みを伺いました。

つづきはこちらへ

マスコバド糖の袋詰め

「最後に、消費者の皆さんに、マスコバド糖を食べるときに想い起こしていただきたいことがあります。

「飢餓の子どもを抱えた力のないサトウキビ農園労働者が、自分たちで耕せる土地を得て、そこで生きるための力をつけてきました。それをマスコバド糖という形で日本の皆さまに支えていただいている物語」なのです。

20180110野入日記 2018年明けましておめでとうございます。

*2017年4月から豊田市の稲武から北へ数分の野入の古民家で週の半分暮らす2拠点生活を始めたゆっころんです*

昨日9日、天気予報とにらめっこしながら野入いり。気温は高めだったので安心していたけれど16時近くには雪が降り出した。14時には野入に着いていたのであやうくセーフ。四季タイヤでなんとか天気のいい昼間に移動しようというこの冬の移動は、ちょっとハラハラドキドキなり。

朝日が届く山々、野入の家の2階からの景色

今朝は、積雪はわずかですが一面の雪景色、8時半ごろ山から太陽がでてくると雪の結晶がきらきらひかる。上空は青空、家の後ろの山の木々にも雪が積もり樹氷とはいかないけれど山の雪景色。鹿のような足跡もありました。

野入の家のうしろの山

野入の標高は670m。寒い冬を経験して、そこに訪れる春を待ちたいという思いがあります。

野入の庭の雪景色

今年の4月で2年目の野入ですが、その前1年半は稲武近くの夏焼にある豊田市の帰農者住宅のログハウスに通っていました。こじんまりとした木の家は畑も近くで素敵でした。でも地域とつながっているという感じはしませんでした。

ここ野入では昨年3月に総会にも出て夫婦で挨拶し、夏祭りの手踊り(盆踊り)の練習に参加(盆踊り大好きです)、若者たちが太鼓うつ夏祭りも我が家の三兄弟家族もそろって楽しみました。そして秋まつりなどにも神社に顔を出し、夫は町内の行事には参加するなど、野入では地域の人と少しはつながりができて、「暮らしている」という思いです。

新しい年は、みなさまどんな思いでお迎えでしたか?

我が家も満98歳の義母から2歳の孫まで11人集まり、心から嬉しいお正月を迎えました。

何か新しいことを決心して、それを続けることで習慣化することを狙いながらもやはりいつのまにか消えていたりします。続いているものもあります。これからは体をしなやかにすること、柔らかい体、面倒がらない体、軽やかに動ける体で心もしなやかにしたいと思っています。

さて今年の春4月~5月には店をスタートしたいと準備もしています。

どうぞ今年もフェアトレード・ショップ風”s正文館店とここ野入の家も是非お訪ねください。お待ちしています。

 

20171225野入日記 「君たちはどう生きるか」

お知らせ:12月27日16時まで営業、1月5日12時営業開始
フェアトレード・ショップ風”s(ふ~ず)正文館店
​〒461-0015 名古屋市東区東片端町49正文館書店本店2F​
052-932-7373  T&F (月休み、12~18時営業)
フェアトレード・ショップ風s  http://huzu.jp/
名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会(なふたうん) 土井ゆきこ
090-8566-2638
huzu■huzu.jp (■は@)
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2017年12月25日

豊田市稲武から車で3分ほどの野入は標高670m、室内温度いつもは5度くらいだけれど、今朝は10度、廊下の内側のガラスも凍っていない、穏やかな日。太陽も時々雲に隠れながらも顔をのぞかせてくれる。

秋くらいまでは、6時ごろ起床だったけれど太陽の光が家に届くのは8時半過ぎるので最近は7時に起きる。庭にでて太陽の光を浴びながら丹田腹式呼吸を10回、ラジオ体操1と2、そして最近の新しいメニューはスワイショーという体の動かし方をいれている。

形はいろいろあると思うけれど、フラダンスでも太極拳でもする手をぶらんとたれ下げ体をひねることで半回転円盤のように手が回る。手が体にまとわるような感じ、これを300回くらいする(5分くらい)。

 

太陽さまさま、顔を照らす太陽は暖かく青空や山々をみながら体を動かすのは気持ちいい。さらに朝日は体にいいようです。太陽の角度の違いで夕日と違うのだそうです。朝の空気と夕方では確かに違います。

 

そして、廊下のガラス越しに太陽をあびて、2脚の椅子とミニテーブルを準備して狭いサンルーム的なところ(廊下です)で、煎りたてマヤビニックコーヒーを挽いて、淹れトーストに果物を添え朝食タイム。

 

そんな野入の冬の生活も今年は明日26日までで、来年はどれくらいの寒さかな~とこれから670m標高の山の冬に思いをはせながら、時間は短いのですが暖かい太陽のはいる2階の部屋で仕事もしています。

 

「君たちはどう生きるか」岩波文庫吉野源三郎著2017年12月15日第79刷 新聞広告に登場の本が手元にあったので1日で読みました。

 

《作品について》1937年7月に「日本少国民文庫」全16巻の最後の配本。1931年の満州事変以降、軍国主義が勢力を強めていた時期、第2次世界大戦の危険が暗雲のように世界を覆っていた時勢に、労働運動や社会運動が激しい弾圧を受け、自由な執筆も困難になっていた。が少年少女に訴える余地はまだある、人類の進歩についての信念をいまのうちに養っておかねばならない。せめてこの人だけは時勢の悪い影響から守りたいと思い立っての発行を山本有三さんは希望を次ぎの時代とかけたのでした。版を重ねたもの太平洋戦争が始まってからは、この本ですら刊行できなくなったということです。

 

昭和の初期の話なので貧しい生活をしている長屋の人達のことも、大邸宅に住んでいる人の話もあり粉ミルク(コペル君が飲んでいた)が手元にとどくまで

どれだけの人の手を経てきているかなどと思う場面もあり、いま出前授業でしていることと重なりあう部分があります。

 

ふと思ったのです。今の出前授業の大切さを。多くの生徒さんたちに伝えたい。世界にはその土地土地の気候や風土にあった服・食べ物・住まい・言葉・音楽など芸術や風習や伝統がある。似ていることもあれば違うこともある。みんな自分達の文化を誇りに思い、他の文化も尊重する。みんな一つの生命体地球に生きる人びと。争う理由はどこにあるのだろう?

 

南極大陸では以下のような南極条約がある。

・南極地域の平和的利用(軍事的利用の禁止)

・科学的調査の自由と国際協力

・南極地域における領土主権、請求権の凍結

・核爆発、放射性廃棄物の処分の禁止…..

 

南極以外では争いのない日はない。人としての暮らしができないなど貧困の問題があり、その問題をなくさないことには平和な世界は遠い。人の尊厳が守られる世界に目をむけることが「いかに生きるか」につながっていくのではないかと思う。それゆえに伝えていきたい授業がなふたうんオリジナルの「チョコレートの来た道」という参加型のワークショップだ。

名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会のブログにはいままで出前授業をしてきた様子や、生徒さんたちの振り返りなどの感想が”学校関係”に記録されています。

今の暮らしがあたりまえでないこと、食べ物は感謝して食べること、絶対的貧困はのぞくものの貧しいということは私たちからみて悪いことばかりではない。むしろ私たちがモノにあふれ失ったものがそこにあることに自ら気が付く機会でもあります。

 

彼等の気づきに私はエネルギーをもらい、このワークショップをさらにどのように育てていくかを考えています。2時間といっても学校の授業は45分くらいなので実質1時間半で詰め込みすぎず、なおかつこのわたしたちの命が生かされた命であること、大海から1本の針を拾うほどの奇跡の命であることなど大切なことをも伝えていきたいと願っています。

 

年の暮れにたまたま手にした本「君たちはどう生きるか」時代は移り変わっても求めるものは同じです。125万部読み継がれるロングセラーという文言も帯にあります。

ちょっと救われた気持ちになります。多くの人が「いかに生きるか」を求めていることを…..。戦前の日本に戻ることのないことを願い、行動していくこと!このような本の発行が禁止される日本になってはならない!

12月の出前授業を終えて…..

2017年12月15日 瑞穂ヶ丘中学校の出前授業を終えてほっとしています。毎回授業の依頼が来ると勿論OK、嬉しいのですが近づくにつれて緊張する私がいます。だから今年の仕事をやり終えた思いがしてホットしています。来年1月は17日に100回目の授業が待っていますが…。

12月6日・8日・15日と三日間瑞穂ヶ丘中学校へ通いました。木立があり広い庭や池もある町中の学校とは思えない環境に恵まれた学校でした。しかも杉原千畝さん

杉原千畝 – Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/杉原千畝

杉原 千畝(すぎはら ちうね、1900年(明治33年)1月1日 – 1986年(昭和61年)7月31日)は日本の外交官。 第二次世界大戦中、リトアニアのカウナス領事館に赴任していた杉原は、ナチス・ドイツの迫害によりポーランド等欧州各地から逃れてきた難民たちの窮状に同情。1940年7月から8月にかけて、外務省からの訓令に反して、大量のビザ(通過査証)を発給し、およそ6,000人にのぼる避難民を救ったことで知られる。その避難民の多くが、ユダヤ人系であった。「東洋のシンドラー」などと呼ばれることがある。)の母校(この中学校は以前瑞陵高校)でした。

 

初めの授業では貧困について派生図を書き込む作業のところで「死」を書き込みする生徒が数人いてちょっとびっくりしました。確かに貧困の行き着く先は「死」ですが、貧困から何を想像するかというのに初めから「死」と書き込む生徒もいて、命の大切さも伝えたいと思い二回目からは命の奇跡について少し話ました。

それは生命科学者の柳澤桂子さんの言葉で「命とは大海から一本の針を探すくらいの奇跡」という言葉が私のこころに残っていたからその話をしました。

「生きて死ぬ智慧」著者です。

この本は柳澤さんが生命科学者としての豊富な知識とご自身の長く辛く厳しい闘病生活の中で生きることの意味や人とは何かを模索する中で 般若心経に触れ、心で体得した事を「心訳」として現代的な解釈で書かれた作品です。読むとこころが落ち着く本でした。

生徒さんたちの感想は「名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会」の

12月6日8日15日は瑞穂ヶ丘中学校でフェアトレードの2年生授業

12月の6日8日15日 3日間の瑞穂ヶ丘中学校の出前授業を終えて

・・・をご覧下さい。

フェアトレード・チョコの本当の意味での美味しさ&HAPPYにつながる訳のおさらい

ピープルツリー(フェアトレード団体)のフェアトレードのチョコを販売し続けて20年近くなります。当初はボリビアの「エルセイボ」のカカオと、フィリピンの「マスコバド糖」を使用した4種類のチョコレートからスタートしました。

ボリビアから日本へ、そして名古屋へ エルセイボ元組合委員長ソフィアさん来名

今は50グラムチョコが13種類、100グラムチョコは3種類、ケーキのようなデザートバーチョコが4種類と豊富でどれにしようかな~と迷ってしまうほど豊富な種類です。

新チョコ抹茶

 

ピープルツリーも当初は児童労働の現実を伝えていましたが、会社が大きくなったからか方針の変更か….それらの情報を伝えることはなくなってきました。しかし世界にはまだ児童労働という過酷な労働のもとにいる子どもたちが1億5200万人います。(ILO2017年9月発表)

チョコの材料のカカオ農場でも奴隷のような働きをせざるを得ない子どもたちがいます。その現実を伝えるとともに、できるだけ農薬や化学肥料を使わないオーガニックな材料、遺伝子組み換えの心配のない乳化剤も不使用の、シンプルな材料と伝統的な作り方による本当の美味しさと、それにみあった対価でチョコレートを味わって頂きたいと願っています。

 

12月の集まりの多い季節のお土産に、プレゼントに、帰省のお土産にもコーヒー紅茶など他のフェアトレード産品と一緒にお届け頂けたらフェアトレードも一歩一歩ひろがってゆきます。

さてフェアトレード・チョコの本当の意味での美味しさ&HAPPYにつながる訳は…….

①練りにこだわる=カカオマス、ココアバター、砂糖を最大72時間練り続けることで、なめらかな味わいに。カカオ本来の純粋な味と香りが楽しめます。乳化剤不使用。

②ココアバターがたっぷり=代替油脂を使ったチョコとは違い、口に入れた瞬間、ほどけるようにとろけるのは、30℃以上で溶けやすいココアバターを贅沢に使っているから。

 

フェアトレードの材料=ベースとなるカカオ、黒糖、粗糖は有機材料だけを使用。代替油脂などを不使用。※板チョコのホワイト・クリスピーとレーズン&カシューナッツは、有機栽培に移行しているものを使用。

美味しさだけでは無い、世界のみんなが幸せに暮らせるような願いが込められたチョコを、あの人、この人につたえよう~。

フェアトレード・ショップ風”s正文館店では今年も「スレイブ・フリー」キャンペーンを開催しています。買い物は投票!

サンタパッケージ入りチョコ2枚

 

タイ手織りコースターと100gチョコ(ラム他)セット

チョコレートから世界を知るワークショップが、名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会(なふたうん)のオリジナルの参加型ワークショップ「チョコレートの来た道」*が学校や生涯学習センター、なごや環境大学などで開催してきましたが来年1月17日に100回目を迎えます。

「知る」→「想像する」→「考える」→「行動する」

チョコレートを選んで購入することにもつながります。

ピープルツリーのチョコ販売店  ご案内

*「チョコレートの来た道」

チョコレートの材料であるカカオの生産地と、チョコレートを食べる国を地図にシールで各5印して、その違いを話し合う。南北問題がそこに現れる。カカオ農場でおきている児童労働の問題から、そのもとになる「貧困」を連想し派生図を書きイメージマップをつくる。そしてそこから脱出方法を考えるも「貧困のサイクル」にぶちあたる。そこで一つの方法としてフェアトレードのことへとつなげて行く参加型のワークショップ。名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会のブログの「学校関係」ではバザー出店の報告の他、学校で授業をしている様子や生徒たちの振り返りシートを紹介しています。

不登校がちだった子や、遅刻の多かった子がそうでなくなることも聞きました。また生徒たちは、これからは食べ物を感謝して頂くこと、自分の悩みは小さいと感じるなど子ども達は同年齢の子どもたちの「児童労働」という働き方があることに心を揺さぶられ、今ある生活が実はあたりまえでないことに気がつきます。今の生活を考え直すきっかけづくりになると思います。

 

 

 

野入日記20171211 雪・・

友人や孫達との紅葉や芋掘り行事がすぎ、冬の生活に入り始めているこの頃、今夕は雪が降ってきました。今日は壁塗りのコーチに名古屋から漆喰の九一さんに手ほどきしてもらいながら漆喰壁塗りをしました。私は傍観&写真係。

漆喰九一さん4代目

いよいよ野入の冬の生活です。勿論ペレットストーブは大事な暖房手段。でもつけるのは夕方から。朝や食事時はこたつにはいります。夕方からは豆タンに火をつけアンカの準備をします。24時間ちかく暖かさを保つ「品川アンカ」は母も使っていた同じオレンジ色。なつかしいです。

それまで湯たんぽで冬を過ごしていましたが、明け方はさめてきます。アンカ使用のきっかけは、この古民家の先住のお婆ちゃんの納屋に残してあった豆タンの袋が二袋以上あったことと、朝日新聞記者の「本気で5アンペア: 電気の自産自消へ」著者の齋藤健一郎さんがすぐれものと言っていたこと。確かに朝方もこたつの中で10年日記を書いたり、パソコンをする時もこたつの中で抱えていれば通電しなくても暖かい。

とはいえ、ずっ~とこたつの中にいるわけではないです。一番高い山から登ってくる今の季節は8時過ぎにしか太陽が出てこない。でてきたら私のもの、私の太陽といわんばかりに外へでて10回丹田呼吸法をして深呼吸。そして第一第二のラジオ体操。音楽は頭のなかで聞こえてきます。太極拳もしたいけれどなかなか覚えられず。フラダンスもしかり。

そのあとはコーヒーの生豆をいり朝食の準備。朝は煎りたて、挽きたて、淹れたてのフェアトレード・コーヒーです。

バターピーナッツがこの8月下旬くらいから超お気に入り。無糖&オーガニック。もったいないので今年取れに取れたカリンにリンゴをいれて一緒にジャムにしたものを3/2、あとの1/3をピーナッツバターをトースト(天然酵母のパン)にぬり、ピーナツバター部分は最後に頂き、またコーヒーを飲むのが朝の幸せタイム。

初めての野入の冬。この冬、車での移動は暖かい日中にしてなんとか冬も通いたいと思っています。そして稲武より140m高い標高680mの野入の冬をしっかり楽しみ、きたる春の1日1日をしっかり抱きしめ楽しむために耐えたいと思っています。とはいえ、名古屋での生活もまだあるので本当に耐えるという生活でもないのですが…..

見習い中

メキシコ・マヤビニック(マヤの人という意)コーヒーの生産者紹介

2017年5月27日講演会開催 山本純一さんの資料より

    マヤビニック(Maya Vinic

1997年のチアパス州アクテアル村虐殺事件を契機に設立されたコーヒーやハチミツの生産者協同組合で、Maya Vinicとは先住民の言語(ツォツィル語)で「マヤの人」という意味。

アクテアル村虐殺事件とは、1997年12月22日、サパティスタ紛争のあおりを受け、チアパス州チェナロー区アクテアル村の掘っ立て小屋の教会で先住民ツォツィル族45名が無差別に殺害された事件。犠牲者の大半は、妊婦を含む女性や子供。首謀者はメキシコ政府が支援したと言われる、サパティスタと対立する先住民武装集団で、一説では、サパティスタにもメキシコ政府側にもつかなかった先住民を「見せしめ」のために殺したという。

首謀者にコーヒーの協同組合員がいたとのことで、同じ組合に所属していた被害者の親族やそれに同調する人々が独立して、マヤビニックを結成。この事件をきっかけとして、国内外からの支援を受け、フェアトレードを実践、協同組合として焙煎豆の国内販売やカフェを直営するまでに発展している。

マヤビニック・コーヒー豆・粉 各200g 830円(本体価格)

マヤビニック・ドリップコーヒー 8袋入り 580円(本体価格)

生豆も販売しています。生豆焙煎教室は毎月1回開催!

★予告★

2018年5月26日 メキシコのマヤの先住民が育むマヤビニックコーヒーを世界のコーヒーブランドにしようと立ち上げた「豆乃木」の代表杉山世子さんを名古屋にお招きする予定です。2017年今年11月にフェアトレード・タウンに認証された浜松の運動の代表でもあります。

この一年振り返って….来年2018年1月17日は「チョコレートの来た道」ワークショップは100回目

出前授業や、講座、講演など2017年(平成29年)を振り返って

「なふたうん」のオリジナルワークショップ「チョコレートの来た道」は学校や生涯学習センターなどで89回開催、実はいままでに、なごや環境大学でも3回連続講座を10回開催。3回のうち1回は「チョコレートの来た道」を開催しているので99回になります。

来年1月17日の椙山女学園高校での「チョコレートの来た道」授業は実質100回目!

そして2月5日は熱田高校で2年生8クラスの生徒さんに話をする予定です。

:::::::::::今年の振り返り::::::::::::::::::

■ 2017年12月6日8日15日  名古屋市立瑞穂ヶ丘中学校2年生3クラス

(チョコ道WS第87~89回)

■ 11月25日      四日市公害と環境未来館:

チョコとコーヒーを楽しむフェアトレードカフェ(チョコ道WS第86回)

■ 11月8日       岡崎市立北中学校1年生 (チョコ道WS第85回)

■ 10月11日      名城大学西山ゼミ ミニ講義

■ 9月25日       名古屋外国語大学 現代国際学特殊講座

「国際ビジネスマンがみた国際社会ーグローバル社会をいきぬくために」

■ 9月12・13・14・15日   名古屋市立若水中学校2年生

(チョコ道WS第81~84回)

■ 8月17日       夏休み環境学習講座:あいち環境学習プラザ主催

(チョコ道WS第80回)

■ 8月8・9日      夏期集中講座フェアトレード学校(チョコ道WS第79回)

愛知県国際交流協会&なふたうん共催

■ 3月20日       韓国ソウルにてicoop生協​主催
2017年第5期フェアトレード・サポーター養成講座

名古屋フェアトレード・タウンの取り組み

~人と地域、そして地球とつながる実践~」

■ 2月22日      名古屋市立小学校(南区)人権教育(チョコ道WS第78回)

■ 2月24日       名古屋市立正色(しょうしき)小学校6年生

(チョコ道WS第77回)

■ 2月7日       北九州市立大学シンポジウムにパネラー出演

「北九州でフェアトレードを普及させるには」

■ 2月2日       名古屋市立東白壁小学校5年生(チョコ道WS第76回)

■ 1月28日       名古屋女子大学中学(チョコ道WS第75回)

■ 1月18日       椙山女学園高校   (チョコ道WS第74回)

 

小さな子どものバナナの話と小さな王様の話

フェアトレード・ショップ風”sは20年くらい前からフェアトレードのフィリピンのバランゴン・バナナを扱っています。
途中数年間はストップしていました。そのきっかけはバナナを運ぶトラックがゲリラに襲われて届かなくなった時があり途絶えていました。
そして再開。ウィルあいちにお店があった時は、フィットネスに通うおばさまたちに人気でATJ(オルタートレードジャパン)から毎週10Kg取り寄せていました。
一年半前に現在の正文館書店本店2Fへ移転してからは隔週木曜日に10Kgのバナナが届いています。
近所の人にあげるバナナと自分のバナナと買ってくださるおばさまはウィルあいちから購入の方、今は正文館店まで足を伸ばしてくださっています。
おむかえの東片端郵便局の方、近くのおそうざいBEBEのお店オーナーのお子さん三人姉妹とお母さん、尾張旭市から車で1時間かかって来てくださるお客様など徐々にオーガニック&フェアトレードのフィリピンのバランゴン・バナナのファンが増えてきて嬉し~このごろですが昨日こんなエピソードがスタッフの「ひとこと日記」から報告がありました。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
2017年12月8日「ひとこと日記」より
『先週 風”sのバナナを買って帰り、台所のみえるところに置いておいたら
1歳の姪っ子がそれを見つけ、もぐもぐと食べたそうです。
いつも父親が買っているバナナは皮を楽しく剥くだけで、
口にしてもすぐに出して散らかしてしまうのに。。
子どもの感性ってすごい! 元々はみんな備わってるものだけど
だんだん失われていくのかなぁ〜
「ちいさなちいさな王様」という本を思い出しました。
小さな王様の世界では、生まれたばかりは大きく賢くて、年を経るごとに身体も思考も小さくなり、やがて見えなくなってしまうという
ゾーヴァの差し絵がとてもすてきな本なのですが、
小学校の時に図書館で唯一といっていいほど気に入って、何度も借りた記憶があります。』

ちょうど一年前バナナの輸入をしているATJのHPにこんなニュースが掲載されていました。

12月2日ATJ(オルター。トレード・ジャパン)HPより バナナのプランテーションで起きていることhttp://huzu.jp/goods/1239/

一年たちフィリピンの現場では日本の商社の農薬空中散布はやめることはでたのでしょうか?

バナナからも世界をみてみよう!