「あさこはうす」に年賀状を!

以下転送です。

応援したいですね。全国から1万枚くらい届いたらニュースになるかも?!

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大間原発の建設計画で当初は多くの住民は反対しました。

でも、札束に負けて用地を手放してしまいました。

そんな中でもただ一人、熊谷あさ子さんは最後まで自分の土地を守り抜きました。

大間原発の用地は広大で130万㎡もありますが、ほぼ真ん中の1万㎡の

彼女の土地に「あさこはうす」を建てました。

今は娘さんの厚子さんがこの家を守っています。

「あさこはうす」に行くにはフェンスで囲まれた道路を通らなければなりません。

でも、人が通らなければこの道路を封鎖されてしまうかもしれません。

そうならないために「あさこはうす」に年賀状を出してください。

宛先は

〒039-4602 青森県下北郡大間町小奥戸396

「あさこはうす」

たった一人でも最後まで意志を貫いた女性に、あなたのエールを届けてください!

第13回 スロー・シネマ・カフェ in 民家カフェ「風の庭」 DVD上映会「トニーズチョコロンリー」

年あければ、バレンタイン商戦の季節って感じですね~
この時期は、フェアトレードを伝える機会だとも思っています。
知らないうちに誰かを犠牲にして暮らしている私たちの暮らしを
見つめ直す機会です。
今家が(地球が)火事になっているのに普通に生活している私たち
「私たちの家が燃えている」→動画 1分
毎月1回開催している
スロー・シネマ・カフェ in 民家カフェ「風の庭」のお知らせ
第13回 スロー・シネマ・カフェは
 「トニーズチョコロンリー」30分くらい ちょっと痛快でもあるDVD
【内容】「トニーズチョコロンリ―」とは、『アフリカの奴隷労働で作られたチョコレートを食べた罪』で自らを訴えたオランダ人ジャーナリストのドキュメンタリーです。

その映画は「現在は2002年 139年前に奴隷制度は廃止された。

だが私は『チョコレート産業』について書かれた本を読んだ

その本で、10万人の子どもたちがカカオ農園で働かされ賃金も得られず

逃げ出すことも許されない、環境を知った。」と始まります。

詳しくは → http://www.nagoya-fairtrade.net/?p=7472 

  • 【日時】 2021年1月11日(祝月) 10~11時半くらい (今月は第2週月です)【会費】 お茶付き700円 ・小学生以下350円
     
    【定員】 15名まで(要申し込み)  
         前日17時までにお申込下さい。 【場所】民家カフェ「風の庭」       
         https://kazenoniwa.jp/   

生産者を訪ねる旅 振り返り ネパールのNGO団体『マハグティ』2003/8/17 No.98 風のたより98号

2003/8/17 No.98 風のたより98号

■ ネパールのフェア・トレード生産者を訪ねて…

今回8月6日夜中関西空港出発~16日早朝帰国、10日間ネパールに滞在して、日本 のフェア・トレード団体『ネパリ・バザーロ』の生産者団体の人々に出会うことが 出来ました。 『ネパリ・バザーロ』は、1992年から母体となるNGOベルダレルネーヨ(ネパール の女性の自立と子どもの育成支援の会)のフェア・トレード部門として活動してい ます。風”sはその4年後1996年にオープンしました。

『ネパリ・バザーロ』のパンフレットは、始め手書きのものでした。段々に発展し て今はVol.8でA4サイズ51ページに成長、ネパール一国に絞り丁寧にフェア・ト レードの糸を紡いでいる団体です。今回の旅行でそのことを確かめることができま した。手・間・暇かけての製品、手・間・暇かけての商品開発と継続。小さな団体 を一つ一つ育てて行く、「ゆっくりでしかできない仕事」であるフェア・トレード の現実に触れることができました。

■ パンフレットの奥の世界が見えました!

以前から見慣れたパンフレットが、今回の旅行の後で見てみると奥行きと広がり、 整然としているとは言えない現場ではあるけれど、周りの緑ある風景、心のつなが り、出会いの嬉しさ、こんなにも幸せな気持ちになるとは思っていなかった。嬉し いのです。この人、私と会った人、この工場は私が見た現場。

一つ一つの商品につ いてお客様に語ることが出来る。そして仕事を待っている人につながって行く手応 えを感じることが出来る予感が嬉しい。 はじめにネパールでもっとも古いNGO団体『マハグティ』の事務所を訪ね、ス タッフの案内で「トゥルシ・メハール・アシュラム」に車で出かけた。若き日をマ ハトマ・ガンジーと共に過ごしたネパール人、トゥルシ・メハール氏が最低辺の女 性とその子ども立ちの避難所として開いた所です。

■ 訪問1日目 アイピローはここで作られていた…

『ネパリ・バザーロ』の人気アイテム! 「洋服を作ったあとなどの端切れで何か作 れないか?」ということで生まれたタマとポチと名付けられたアイピローは、中に 亜麻の実100%。だから沈静作用などの作用で目の上に置くと「らく~」になる し、ちょっと置いているだけで愛らしい。すぐ仲良しになりそうな縫いぐるみで す。

プレゼントにも大人気。プレゼントする機会毎に買いに来て下さるお客様も老 若男女問いません。 この人気商品が作られているところに行く! と聞いてわくわくしました。 赤煉瓦造りの中庭を囲み建てられた2階建ての建物の各部屋では、ミシンで縫った り、織ったり、型染めをしていたりしていました。 窓から見える景色は、緑・緑・緑の部屋のなかでミシン3台、奥の裁断机での作業 の他、首のところなどの手での縫いつけ作業もしていました。「顔の表情のところ が難しい」と言っていました。

■ 常に頭を回転させ…よりよい商品作りと商品開発

『ネパリ・バザーロ』の担当者は品物を手に、注意事項など伝達していました。 現地の生産者&フェア・トレード団体~日本のフェア・トレード団体~風”sなどの 日本の小売店へと手渡された商品は、時にお客さまよりクレームを頂きます。

それ を日本のフェア・トレード団体通じて現地の生産者に伝え、よりよい商品を育てて ゆきます。『ネパリ・バザーロ』代表土屋春代さんは、年に4~5回現地を訪れて は、しっかりコミュニケーションを取りながら商品開発という仕事もこなします。

■ 1927年に生まれた『マハグティ』はガンジーの思想のもと

… 創設者トゥルシ・メハール氏自身貧しい生活をしていた人で、少年時代から貧しい 人たちへの優しい目と、社会の悪に反対する心を持っていた人だそうです。

以下「マハグティ」の紹介は「VERDA Vol.6」より 1972年に、夫に捨てられ生活手段を無くした女性や寡婦など、最底辺の 女性と子ども立ちの避難所として「トゥルシ・メハール・アシュラム」 を開きました。

そこでは技術を身につけ仕事を持つことが他者の支配か ら逃れ、自立する道であるというガンジーの思想のもと、機械や糸紡ぎ の技術指導が行われており、その販路開拓と「アシュラム」の資金づく りを目指して、1984年、マーケティングのNGO「マハグティ」を誕生さ せました。

「マハグティ」は市場を見つけることができず厳しい生活を強いられて いた遠隔地の生産者の調査も進め、地方の伝統技術を応用しダカ織り、 アローなどの製品をいち早く開発、商品化した功績は多大なものがあり ます。「マハグティ」では、アシュラムや他の訓練所で技術を習得した 女性たち30人が織り、染め、縫製などに分かれてきびきびと楽しそうに 仕事をしています。

■ 食堂・寮・学校・医療施設など…

中庭を囲んで建てられた仕事場の赤レンガの2階建て建物の他に、食堂があり、医 療の建物、寮、小さな子たちの学校など設備が整っています。

とはいえ私自身から 見たら、ベッドしかない自分の領域、「つらいな~」という実感ですが、現実は住 むところもままならぬ人にとってこの「アシュラム」は、衣食住が保証され、2年 間の職業訓練を受け、仕事の販路先に「マハグティ」があるという心強さマハト マ・ガンジーさんの精神が受け継がれたこの「アシュラム」が存在することは素晴 らしい。販路を担当している「マハグティ」から日本でもいくつかフェア・トレー ド団体が仕入れて販売しています。

■ 「マハグティ」に向かうタクシーでは歌う運転手

なんと陽気に歌うのです。はじめはタクシーブギとか歌って、通訳して下さった 『ネパリ・バザーロ』男性スタッフが聞いたところちょっと自分で作って歌ってい る所もありとか。 次なる曲はネパールでは大変ポピュラーな曲「レッソン・ピリリー」とかいう曲で 絹のすれる音という意味だそうです。

そのスタッフも知っていて以前訪れたところ で子どもたちが歌ってくれたそうなので、彼も運転手と一緒に歌っていた。 私は いい曲だな~、聞いたような~~とず~~っと気になっていたら、翌日ふと思い出 した! そうだ! 中根麻衣さんの「愛はどこに」と同じ曲だと思い出した。

今年の3月に麻衣さんのとっても素敵なコンサートを聴き、そのことは風のたより 87号でお伝えしましたね。このことはすっきり、そして嬉しくてしかたない出来 事でした。 今回で同行したGAIAの会のメンバーさちこさん(実はネパールの人にネパールの名 前を付けてもらいました。プルマヤさんと)も麻衣さんのコンサートは一緒だった ので、思い出した後は互いに大喜び、彼女はネパールでCDも買いました!

河田さんの新型コロナについての考察~長周新聞=いかなる権威にも屈しない人民の言論機関より~

2020年5月に河田先生が

新型コロナウィルスについて書いたもの

新型コロナ・パンデミックの生物学的考察――遺伝子組み換え情報室代表・河田昌東

かわた・まさはる 1940年秋田県生まれ。東京教育大学理学部卒、名古屋大学理学部大学院博士課程満了、名古屋大学理学部助手。専門は分子生物学、環境科学。退職後は、四日市公害や三重県藤原町(現・いなべ市)のセメント公害、台湾、韓国、中国、フィリピンなど海外の公害調査や裁判支援。1990年からはチェルノブイリ原発事故被災者の救援活動、現在は福島原発事故被災地の調査と支援活動にも携わる。「遺伝子組み換え情報室」代表。

 

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■はじめに

 

2019年11~12月に中国武漢で発生し、2020年1月以降世界的に広がった新型コロナ・ウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による政治的・経済的混乱は今後の世界のあり方に大きな影響をもたらすだろう。この度のコロナ・パンデミックは近代における人間と自然の関係のあり方が一因との意見も出始めている。ここでは、この新型コロナ・ウイルスが生物学的に見てどのように発生し、人間の社会に浸透するようになったかを考察し、ウイルスと人間との関わりについて考える。そのためには、これまでに世界で行われた膨大な数のコロナ・ウイルス・ゲノムの構造解析が大きな手段になる。

 

■コロナ・ウイルスの特徴

 

コロナ・ウイルスは大きく分けて4つのグループ(α、β、γ、δ)に分けられる。人や豚など哺乳動物に感染するのはαとβで、γとδはヒヨドリ等主に鳥類に感染することが知られている。γコロナの一部は哺乳類にも感染する。

 

今問題になっている新型コロナ(SARS-CoV-2)はβコロナに分類される(1)。α型とβ型コロナ・ウイルスはヒトの呼吸器や咽頭や肺、消化管の表面の粘膜細胞に感染する。それは、これらのウイルスが感染する際にウイルス表面の突起(Sスパイクコロナの名称の由来)が認識・結合する相手細胞の表面にある受容体タンパク質(ACE2:アンジオテンシン変換酵素2)が沢山あるからである。その結果、感染すると肺炎になったり下痢を伴う症状が出る。マスコミでは肺炎の感染対策にマスクや手洗いばかり勧められるが、ヒトの便や尿にもウイルスが存在し、トイレや下水道が感染拡大の原因であることも分かってきた(2、3)。

 

ウイルスには動植物だけでなく細菌に感染するものまで極めて多く存在し、その遺伝子(ゲノム)はDNAもRNAもある。

 

新型コロナSARS-CoV-2の属するSARSコロナ・ウイルスの遺伝子は一本鎖RNAで、その大きさは約3万個の塩基(A、G、C、U)からなる。因みにインフルエンザ・ウイルスRNAの塩基数は約1万3400個、HIVの遺伝子は同じく一本鎖RNAで9749個の塩基からなる。人の癌ウイルス(SV40)の遺伝子は二本鎖DNAで5200塩基対しかない。SARS-CoV-2の遺伝子はRNAウイルスの中でも最も大きく、表面の突起蛋白質(S)や殻蛋白質(E、M)だけでなく、様々な機能を持つ29種類もの蛋白質を作ることが出来る。その中にはSARS-CoV-2の感染力の強さの基になるものもある。例えばORF6という遺伝子が作る蛋白質はヒト感染細胞がウイルスに対する抗体を作るのを妨害する働きがある(16)。その結果、新型コロナSARS-CoV-2に感染しても免疫が出来にくく再感染し、感染履歴があっても抗体検査では陰性になることがある。従って抗体検査で感染者数を正確に知ることは出来ない。

 

またNSP1遺伝子が作る蛋白質(nsp1)は細胞内のタンパク質合成に必要な40sリボソームに結合し、感染細胞のタンパク質合成を妨害してその働きを低下させるが、自らの増殖に必要な蛋白質合成の活性は維持したまま増殖する(4)。

 

更に驚くべき機能もある。遺伝子NSP14が作る蛋白質(nsp14)はRNA分解酵素だが、自身のRNAゲノムを増殖する際に間違った塩基が入ると、別の遺伝子NSP10が作る蛋白質(nsp10)と協同でその部分を分解し正しい塩基を挿入する働きがある(8)。このようにSARS-CoV-2は構造タンパク質以外に非構造タンパク質(NSP)を16種類、修飾タンパク質(アクセサリー蛋白質という)を9種類も持っていて、自らの感染・増殖に必要な様々な機能を備えている。その中には構造は分かってもまだ機能の未解明な蛋白質も数種類ある。これに比べればヒトインフルエンザ・ウイルスは構造蛋白質も含めて八種類の遺伝子しか持たない(5)。こうしたSARS-CoV-2ウイルスの特長を見る限り、インフルエンザ等の小型のゲノムを持つウイルスとはその構造と機能において大きな違いがあると考えるべきである。

 

■SARS-CoV-2の由来

 

新型コロナ・ウイルス(SARS-CoV-2)がどこから来たのかについて、中国の軍事研究所など根拠のない憶測も含め様々な説が流布されているが、これまでのゲノム解析からは、かつて大流行したSARS(重症急性呼吸器性症候群)とMERS(中東呼吸器症候群)の延長上にあることは明らかである。このどちらもβコロナに属しヒトに対する重篤な感染症をもたらした事で有名である。

 

SARSコロナ・ウイルス(SARS-CoV)は2000年に中国広東省で発生、世界32か国に感染が拡大し2003年7月にWHOによる収束宣言が出るまでに急性呼吸器症候群により世界で8098人が感染、774人が死亡したとされる(6)。そのほとんどは研究所や病院での院内感染で、日本国内での感染者は出なかった。SARSの汚染源はコウモリの一種、キクガシラコウモリと考えられている。

 

キクガシラコウモリ

その10年後の2012年に新たなコロナ・ウイルスによる急性呼吸器感染症がサウジアラビアやサウジ首長国連邦で発生し中東地域を中心に広がった。この感染症はMERS(Middle East Respiratory Syndrome)と呼ばれた。現在も未だ感染は収まっていない。WHOによれば2019年11月までの感染者数は世界27か国で2494人、死者は858人である(7)。MERSの死亡率は極端に高い。感染源はヒトコブラクダと考えられている。

 

今回、世界を恐怖に陥れている新型コロナ・ウイルス(SARS-CoV-2)は2019年12月に中国湖北省武漢で発生して瞬く間に世界中に広がり、2020年5月6日現在、感染者数は350万人、死者数は25万人を超えたが、まだ収束の気配はない。これまでに発生したSARSやMERSとは比較にならない規模になっている。その原因が何かが大きな問題である。

 

人に感染するβ-コロナ・ウイルスの仲間がコウモリに由来する、というのはこれまでの研究でほぼ一致した考えである。SARS-CoVウイルスはほぼ世界中のコウモリから検出される。SARS-CoVウイルスは突然変異により多くの種類が存在する。同じ洞窟の中のコウモリに数十種類SARS-CoVが存在し、同一個体が複数のウイルスを保持する例もある。その結果、これらのウイルス同士が同じ固体内で遺伝子組換えを起こし、更に多様な種類のウイルスが発生・進化する。SARS-CoVは遺伝子同士の組換えを起こすが、同じ一本鎖RNA遺伝子のインフルエンザ・ウイルスの遺伝子は組換えをしない事が分かっている(17)。従って本来、コウモリ体内にいたコロナ・ウイルスが突然変異を起こし、又は違う系統のウイルスどうしで遺伝子組換えを起こし、ヒトに感染するようになった可能性が高い。

 

しかし今回のコロナ・パンデミックの原因になったSARS-CoV-2ウイルスの起源についてはまだ不明の点がある。ゲノム解析の結果ではSARS-CoV-2のゲノムの96%は中国の雲南省のコウモリと一致する。しかし最も重大な点でこのコウモリから直接人間に感染したとは考えられない、という。その原因はこのウイルスがヒトの細胞に感染する際の突起(コロナ)の蛋白質(s)がヒト細胞のウイルス受容体ACE2とは結合できない構造だからだ(9)。

 

ヒトACE2と結合できる突起を持つSARS-CoVウイルスは、鎧のような鱗を持つ哺乳類センザンコウから見つかっている。しかし、そのSARS-CoVウイルスのゲノムと問題のSARS-CoV-2のゲノムとは90%しか一致しないという(9)。このことから問題のSARS-CoV-2ウイルスはコウモリとセンザンコウを介して、互いにウイルス同士が体内で交配して出来たものと考えられる。

 

センザンコウ

しかし最近、これまでに蓄積された膨大な量のコロナ・ウイルス・ゲノムの解析から、現在問題になっているSARS-CoV-2は既に1984年頃にはコウモリで発生しており、これまで何らかの形で潜伏していた可能性がある。それがセンザンコウなど他の動物にも転移していたのではないか、と指摘する論文が発表された(10)。

 

新型コロナ・ウイルス(SARS-CoV-2)は中国の武漢が発生源だという説が主流だが、最近、ほぼ同じころ(2019年12月はじめ)、フランスで既に発生していた事が分かった(CNN:2020年5月5日)。パリ北郊外のセーヌサンドニ県の病院の昨年12月2日から今年1月16日までインフルエンザの症状で入院していた患者の保存血液を最近分析した結果、アルジェリア生まれのこの男性の血液から新型コロナ・ウイルス(SARS-CoV-2)の陽性反応が出た、という。この男性は長年フランス在住で中国への渡航歴もつながりもなかった。もしこれが事実なら中国武漢での感染発生とほぼ同時期にフランスでも発生していた事になり、感染は既に広がっていた可能性がある。

 

いずれにせよ、コロナ・ウイルスは今なお進化の途上にあり、感染者の体内に抗体が出来て勢いが衰えても何時か又新たな形で登場し人類を脅かす可能性は残る。5月9日現在、GenBankに登録された新型コロナ・ウイルス(SARS-CoV-2)のゲノムの数は世界全体で2434種類だが(12)、大きく分けて3つのグループに分類される(13)。

 

グループAは中国のコウモリと塩基配列が96・2%同じで、最初に発生したグループと位置付けられた。そこから発生し、突然変異で新たにBとCグループが出来た。Bグループは中国国内でAの突然変異で発生したと思われ中国でも多数の患者が発見されているが、そこから日本や韓国、台湾など東アジアで蔓延したグループだが、少数ながらアメリカ、カナダ、メキシコでも検出されている。CタイプはBタイプが更に突然変異を起こして出来たと思われ、イタリアやフランス、スペイン、ドイツ等ヨーロッパで蔓延したグループである。これが更にカリフォルニアやブラジルにも拡散したタイプである。このウイルスは全ゲノム(3万塩基)のうち、年間平均25・9個が突然変異を起こし、現在もなお進化を継続中である(14)。

 

突然変異は当然ランダムに起こるが、ゲノム解析からは突然変異の頻度の高い場所と殆ど突然変異を起こさない場所があることが分かる。突然変異がウイルスの感染や増殖に不都合であれば当然、死滅して消えてしまうが、突然変異が起こっても生存に不都合でなければそのまま後代に受け継がれる。ヒトへの感染に必要な突起(S)遺伝子は当然そのまま継続する。この新型コロナ・ウイルスのゲノムは他のRNAウイルスや2002年に起こったSARSウイルスに比べ突然変異の速度が遅いと言われている(15)が、その原因は恐らく先に述べたようにゲノムRNA増殖の際、都合の悪い塩基が入った場合にそれを削除して正しい塩基を入れるNSP14遺伝子のような機能を持つからだと推定される。こうしたゲノム解析による突然変異の追跡はコロナ・ウイルスの感染経路の解明や、対策に必要なワクチンの製造にとって重要な意味をもつ。

 

■ウイルスの進化―生物と無生物の間

 

救急搬送された新型コロナ感染者を治療する医療スタッフ(フランス西部レンヌ)

通常、ウイルスは細菌や動植物の遺伝子の一部が自己増殖機能を維持したまま脱落して発生した、と考えられている。ウイルスは細胞と違って自らのDNAやRNA等の遺伝子を包む外殻や感染に必要な突起蛋白質などを合成する為に必要な蛋白質合成装置を持たないため、他の細胞に侵入してその機能を利用し増殖する。これが感染である。

 

ウイルスは生命誕生の直後から細菌や動植物の細胞から離脱し、時には病原性を獲得して宿主細胞を殺すようにもなった。細菌に寄生するウイルスはバクテリオファージ(略してファージ)と呼ばれている。最近の研究により、これらウイルスやファージもまた進化の途上にあり、環境変化に応じ適応していることが明らかになった。即ち、ウイルスは絶滅出来ない存在だという事実を我々は認識する必要がある。

 

カリフォルニア大学の研究者ら(11)は世界中の大気中や陸上、水中、動植物・ヒトの腸内など30種類の環境中の細菌に寄生している大型ファージのゲノムを集め解析した。その数は351種類に上る。中には遺伝子の大きさがDNAの塩基対の数にして73万5000にも上るファージもあった。これらの巨大ファージ(ウイルス)は通常は増殖の為に細胞内で利用する蛋白質合成工場のリボソームや、DNA、RNAの遺伝コード(暗号)をアミノ酸に変換するための道具である転移RNA(t-RNA)の遺伝子を持つものもあった。

 

更にファージが感染した細菌がそれを記憶して退治するために持っているCRISPRシステムを持つファージさえあった。CRISPR-Cas9は細菌がファージの侵略から身を守るために獲得した免疫機構である(注:現在、これを利用してゲノム編集が行われている)。これをファージ自身が持ち、他のファージをやっつける働きをしているらしい。

 

研究者らはこの蛋白質にCasφと名付けた。これはほとんどウイルスと細菌の中間で生物と無生物の中間的存在といえよう。これらの巨大ファージの多くはヒトの腸内細菌から見つかっている。日本人の体内からも検出された。これらが病原性を持たないから我々はこれらのファージと共存している事になる。

 

新型コロナ・ウイルスはコウモリの体内では病原性を発揮せず共存しているが、ヒトに感染した途端に重篤な病原性を発揮した。我々は日常的に様々なウイルスやファージと共存しながら時には病原性を持つ相手と闘っている事になる。夏に流行する咽頭炎やプール熱、膀胱炎など風邪の原因になるアデノウイルスは二本鎖DNAのゲノム(塩基対3万6000個)を持ち現在52種類が知られている。

 

しかしこのウイルスの近縁種アデノ・アソシエテド・ウイルス(AAV)は病原性を持たずヒトに感染しても何も起こらない。AAVは現在100種類以上知られており、我々のほとんどは感染済みでこれに対する抗体を持っている(18)。

 

このようにウイルスがたまたま病原性を持てば我々にとって脅威となるが、病原性のないウイルスも含めれば我々はいつもウイルスに囲まれて暮らしている。ヒトも他の生物もウイルスと共存して進化してきたのである。それが環境破壊や生活環境の変化に応じて予期しない接点を持ち、あるいは病原性獲得により人間社会にとって脅威となるだけのことだと認識する必要がある。

 

■最後に

 

この度はたまたま新型コロナ・ウイルスの感染が短期間に世界的規模に広がりパンデミックを起こした。しかし、他方で同様な病原性細菌による感染症で多くの死者が出ていることも忘れてはならない。

 

新型コロナ感染が世界一の規模になったアメリカでは、現在、抗生物質耐性菌(細菌の薬に対する抵抗力が高くなり、抗生物質が効かなくなった耐性菌)の感染が広がり大きな問題になっている。アメリカ合衆国疾病予防管理センター(CDC)の2019年11月の報告では現在、抗生物質耐性菌の感染患者数は年間280万人、年間死亡者は3万5000人に上っている(19)。

 

日本でも抗生物質耐性菌の感染による年間死亡者数が8000人との調査が2019年12月5日に初めて報告された。報告したのは現在コロナ騒動で活躍中の国立国際医療研究センターである(20)。

 

今後、抗生物質耐性菌は世界規模に広がり、このまま放置すれば2050年には世界全体の耐性菌による死者数は年間1000万人にもなる、との報告もある(21)。原因は病院や畜産、漁業や農業の分野における抗生物質の不必要なまでの大量な使用に加え、グリフォサートなどの農薬使用が抗生物質耐性菌の増加を進めている、という論文も出た(22)。

 

こうした現実は、いずれもこれまでの経済優先の社会がもたらしたものであり、新型コロナ同様そのつけを今、我々が払っていると考えるべきである。このまま放置すれば事態は更に深刻化するのは目に見えている。この機会に改めて我々が目指すべき社会の在り方を科学的事実に基づき考え直すべきではないか。(了)

 

 

【文献】
1)Jie Cui , Fang Li and Zheng-Li Shi: Origin and evolution of pathogenic coronaviruses. Nature Reviews Microbiology vol17, p181 (March 2019).
2)Yu-Han Xing et.al :Prolonged viral shedding in feces of pediatric patients with coronavirus disease 2019. Science Direct. (in press). March 25,2020
3) Wei Zhang et.al. Molecular and serological investigation of 2019-nCoV infected patients : implication of multiple shedding routs. : Emerging Microbes & Infections. 2020. Vol9: http://doi.org/10.1080/22221751.2020 1729071.
4)Tomohisa Tanaka et.al. Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus nsp1 Facilitates Efficient Propagation in Cells through a Specific Translational Shutoff of Host mRNA : Journal of Virology; p11128. Vol.86 Number20 (October 2012).
5)Jhon W.McCauley and Brian W.J.MAHY: Structure and function of the influenza virus genome.: Biochemical Journal (1983). Vol.211.p281-294.
6)厚生労働省ホームページ:SARSの発生状況について。
7)厚生労働省ホームページ:中東呼吸器症候群について。
8)Mickael Bouvet et.al: RNA3‘-end mismatch excision by the severe acute respiratory syndrome coronavirus nonstructual protein nsp10/nsp14 exoribonuclease complex. : PNAS vol.109, No24.p9372 (June 12,2012)
9)Tao Zhang, Qunfu Wu and Zhigang Zhang: Probable Pangolin Origin of SARS-CoV-2 Associated with the COVID-19 Outbreak: Current Biology vol.30, p1346 (April6 2020).
10)Maciej F. Boni et.al: Evolutionary origins of the SARS-CoV-2 sarbecovirus Lineage resemble for the COVID-19 pandemic.: Preprint bioRxiv. doi.https://doi.org/10.1101/2020.03.30.015008
11)ScienceDaily(February 12,2020):Huge bacteria-eating viruses close gap between life and non-life. Large bacteriophages carry bacterial genes, including CRISPR and ribosomal proteins.
12)NCBI Resources: Gen Bank
13)Peter Forster et.al: Phylogenetic network analysis of SARS-CoV-2 genomes: PNAS vol.117, No.17,p9241(April 28, 2020).
14)国立感染症研究所・病原体ゲノム解析研究センター:「新型コロナウイルスSARS-COV-2のゲノム分子疫学調査」(2020年4月27日)。
15)Yong Jia et.al: Analysis of the mutation dynamics of SARS-CoV-2 reveals the spread history and emergence of RBD mutant with lower ACE binding affinity.: bioRxv preprint doi:
https://doi.org/10.1101/2020.04.09.034932.
16)Matthew Friedman et.al: Sever Acute Respiratory Syndrome Coronavirus ORF6 Antagonizes STAT1 Function by Sequestering Nuclear Import Factors on the Rough Endoplasmic Reticulum/Golgi Membrane: Journal of Virology: vol 81.No18. p9812(Sept.2007).
17)Shuo SU. et.al : Epidemiology, genetic Recombination, and Pathogenesis of Coronaviruses. : Trends in Microbiology, vol.24.No.6.p490 (June 2016).
18)Matthew D. Weitzman and R.Michael Liden: Adeno-Associated Virus Biology (2011).
19)Antibiotic Resistance Threats in The United States(2019): The U.S. Department of Health and Human Services. Centers for Disease Control and Prevention.
20)MRSA菌血症とフルオロキノロン耐性大腸菌血症で年間約8000名が死亡:国立国際医療研究センター(2019年12月5日)
21)Jim O’Neil: Tracking Drug-Resistant Infections Globally: Final Report and Recommendations; The Review on Antimicrobial resistance (May 2016)
22)Brigitta Kurenbach et.al: Agrichemicals and antibiotics in combination increase antibiotic resistance evolution: Peer Journal, DOI 10.7717/peer.5801(Oct.12 ,2018).

 

 

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共同声明 「 ゲノム編集GABA トマトの市場流通に反対する!」 賛同団体募集

『先週12月11日金曜日に、ゲノム編集トマトの
届け出が厚労省で受理されました。しかも
このトマト、農薬とセットでお試しに無料
配布するそうです。今後知らない所で知ら
ぬ間に、交配が進んで、ゲノム編集の種苗
が広がる恐れがあります。』

とタネを守る運動をしている人からメールがきました。

==================
> 賛同団体募集 共同声明「ゲノム編集GABAトマトの市場流通に反対する!」
>
> 2020年12月11日、厚生労働省はゲノム編集で遺伝子を改変したGABA トマトの流通を認める「届け出」を受理しました。アメリカで流通が認可された高オレイン酸大豆(油)に次ぐ、世界で2番目のゲノム編集食品の商品化を認めるものです。
>
> このゲノム編集GABAトマトの安全性には大きな問題があり、本来なら食品安全委員会における安全審査が必要であるにもかかわらず、届け出だけで商品化を認めることは消費者の健康を守るべき厚生労働省がその義務を放棄し、開発企業の利益を優先したと考えざるを得ません。
>
> 今回の届け出認可は早急に解除し流通を止めるべきであると考え、私たちは共同声明への賛同を呼びかけます。
>
> =================================
> 「ゲノム編集GABAトマトの市場流通に反対する!」共同声明に賛同する団体を募集しています。
>
> 共同声明の文案は、下記から閲覧・ダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/1JSp9ftwH377qEsLtN7_pz38TSev5LDLh/view?usp=sharing
>
> この声明に賛同する団体は、下記URLのフォームに必要事項をご記入ください。
https://forms.gle/DqDSFZ6owfrdZZ4s5
>
> フォームを利用できない場合は、下記の項目をメールでお送りください。
>
> 団体名
> 所在地(都道府県)
> 連絡用メールアドレス
>
> 送信先:info@biodiversity-information-box.com
>
> ※記入された情報等については、個人情報保護法に則り適切に管理します。また、有償無償を問わず、第三者に情報提供することはありません。
>
> ——————————————————-
> 第1次〆切り:2020年12月23日 20:00
> 第2次〆切り:2021年 1月15日(暫定)
> ——————————————————-
>
> 【呼びかけ団体】
> 遺伝子組換え食品を考える中部の会
> 【賛同集約】
> バイオダイバーシティ・インフォメーション・ボックス
info@biodiversity-information-box.com共同声明
ゲノム編集GABA トマトの市場流通に反対する!
厚生労働省は届出受理の根拠を明らかにせよ
2020 年12 月11 日、厚生労働省はゲノム編集で遺伝子を改変したGABA トマトの流通を認める
「届け出」を受理した。アメリカで流通が認可された高オレイン酸大豆(油)に次ぐ、世界で2 番目の
ゲノム編集食品の商品化である。このGABA トマトの安全性には大きな問題がある。本来なら食品安
全委員会における安全審査が必要であるにもかかわらず、届け出だけで商品化を認めることは消費者の
健康を守るべき厚生労働省がその義務を放棄し、開発企業の利益を優先したと考えざるを得ない。

 

今回
の届け出認可は早急に解除し流通を止めるべきである。
(1)GABA トマトの安全性について
このGABA トマトは、筑波大学の江面浩教授らが開発したものである。江面教授はこのトマトの発売元であるサナテックシード社の取締役最高技術責任者でもある。

血圧降下作用のあるGABA(γ-アミノ酪酸)はトマトの青い状態の時には高濃度に含まれているが、熟してくるにつれて分解酵素が働き濃度が低下する。江面教授らはゲノム編集酵素CRISPR Cas9 を使ってこの分解酵素の遺伝子を破壊し、熟してもGABA 濃度が低下しないように改変した。

 

江面教授らの論文によれば1、このゲノム編集の際には細菌由来のCas9遺伝子の他に抗生物質カナマイシン耐性遺伝子とカリフラワーの病原ウイルスであるカリフラワー・モザイク・ウイルスのCaMV 遺伝子を同時にトマトの細胞に注入し、細胞の遺伝子の一部に取り込ませている。

 

ゲノム編集が成功した細胞の選別を目的に、100mg/L という高濃度のカナマイシンを培養液に入れてゲノム編集細胞を増殖させている。

したがって、このGABA トマトの遺伝子には当然Cas9 遺伝子とカナマイシン耐性遺伝子、CaMV 遺伝子が組み込まれている。

これらはいわゆる外来遺伝子であり、本来なら遺伝子組換え作物と同様に食品安全委員会の安全審査を受けなければならない。
ゲノム編集食品に関する法規制では「届け出だけでOK」となるのは外来遺伝子が含まれないものに限る、とされている。

しかし江面教授らの論文や、この度、サナテックシード社から厚生労働省に提出
された説明書類には「外来遺伝子の削除やその根拠データ」については一切述べられていない。
このままゲノム編集GABA トマトが市場に流通し、消費者が食べるとどうなるか。現在、アメリカはじめ日本でも抗生物質耐性菌の蔓延による大量の患者の死亡が大きな問題になっている。

 

遺伝子組換え大豆やトウモロコシ、ナタネ等に含まれる抗生物質耐性遺伝子が、体内の腸内細菌に乗り移る「遺伝子の水平伝達」が一因、と指摘されている。ゲノム編集GABA トマトが一般家庭の食卓に上がれば、この被害はさらに大きくなり、消費者の健康が脅かされることになる。
1Efficient increase of γ-aminobutyric acid(GABA) content in tomato fruits by targeted mutagenesis: Satoko Nonaka, Chikako Arai,
Mariko Takayama, Chiaki Matsukura and Hiroshi Ezura. Scientific Reports 7:7057 DOI:10.1038/s41598-017-06400-γ Published
online; 01 August 2017.
(2)「届け出認可」の欺瞞
この度GABA トマトの「届け出」認可にあたっては、厚生労働省薬事・食品衛生審議会による「事前相談」が行われた(2020 年12 月11 日)。この会合は非公開の秘密会合で、どのような議論があった
かが全く分からない。

 

この事前相談会に提出された資料に基づき、審議会はゲノム編集GABA トマト
について「外来遺伝子が含まれず安全審査は不要」との結論を出した。この事前相談会が事実上の安全審査を行ったのである。

しかし前述のように、厚生労働省が公開した企業からの提出資料にはどこにも
外来遺伝子に関する記載がなく、もちろん除去したという証拠も示されていない。事前相談会は根拠もなく外来遺伝子が含まれない、と断定したのか。もし資料が提出されたなら公開すべきである。

 

口頭での説明があったかもしれないが非公開であり、第三者がそれを検証することは出来ない。こうした「事前相談会」なる曖昧な会議が、ゲノム編集食品の事実上の安全審査を行うことになるのは極めて危険である。

こうした認定制度は早急に廃止し、遺伝子組換え食品同様の安全審査を義務付けるべきである。
ちなみにEU 加盟国ではゲノム編集食品も遺伝子組換え食品同様に安全審査と表示を義務付けている。
(3)サナテックシード社の販売戦略の問題
事前相談会が届け出OK との結論を出した同じ日に、サナテックシード社は厚生労働省に届け出を行い厚生労働省は「届け出を受理」した。

 

この同じ日に、同社はホームページ上にゲノム編集GABA トマトの市場流通について広報した。

 

それによると、当面トマト自体を市場には出さず、ゲノム編集GABAトマトの苗を家庭菜園用に自分で栽培して食べることを認めた者だけに無料配布するという。

 

その際、応募者に対して厳しい審査を行い、同意書を提出させて同社のオンライングループに入会した者だけに苗を送る。

 

当然、ゲノム編集GABA トマトを食べた結果についても、血圧が下がったかどうか等の質問があるはずで、これは事実上の人体実験である。

 

本来、食品の安全性については動物実験や成分分析などの安全性に関する検証が事前に必要であるにもかかわらず、ゲノム編集は突然変異と同じだ、という詭弁がこうした異常な流通システムを生み出した。
我々は消費者に対し、こうした異常な、かつ安全性が証明されていない農産物の流通に関与しないように強く提言する。
2020 年12 月15 日

12月6日 「チョコレートの来た道」ワークショップ in 「風の庭」15名参加

10年くらい前から始めたフェアトレードを伝えるためのワークショップ

参加型「チョコレートの来た道」、名古屋では120回近く開催していましたが

野入の民家カフェ「風の庭」kazenoniwa.jpで初めて開催。

民家カフェ「風の庭」

 

洋間にて

小学生7人・中学生3人・大人5人の計15人参加。

洋間と和室を使って3グループにわかれました。

 

和室にて

9時スタートで、3つのグループにわかれ、初めに最近嬉しかったこと、楽しかったことを自己紹介しながら話あい、まずはウォーミングアップ。

それから「チョコレートはなにからできている?」と始まります。

カカオの花の写真など、カカオがチョコレートの材料になるまでの写真並べ

世界地図をみながら、カカオ生産地とチョコレート消費国のベスト5を2色シールではる

地図にシール貼り

その違いを考え発表

発表

カカオ農場での児童労働のこと、幸運にも抜け出した少年の手記を読み、パワーポイントで他の児童労働の現場の写真をみる

児童労働と家の手伝いの違い

貧困をイメージして派生図作成

派生図作成

貧困を抜け出す方法をそれぞれ考えてみる

一つの方法としてフェアトレードの説明

紙芝居やパワーポイントにて

南米の先住民に伝わる話「私にできること」の紹介

ゆっくり堂

「No More Cry」歌の紹介

伊勢市の中学校の生徒さんたちが家庭科で習った児童労働のことをなんとか自分たちで出来る事は無いかと考え、歌をつくりました。

「No More Cry」という題、歌詞をつくり、曲はプロがつけて、後輩たちが手話付きで歌います。

もうこの曲は、ワークショップごとに最後にDVDをながしているので100回以上は聞いていますが、何回聞いてもいいです。純粋な子どもたちの願いが伝わってきます。

You Tube  はプロの作曲家と生徒さん達が歌っています。

ワークショップでは、小俣中学のせいとさんたちが手話付きで歌っているDVDを流しています。

No More Cry! 〜児童労働をなくす歌〜 – YouTube

No More Cry!(児童労働をなくす運動)

作詞:伊勢市立小俣中学校3年5組 作曲:古代眞琴 編曲:下谷淳蔵

地球のどこかで聞こえる 無数の「HELP!」の叫び声
その声の発信源は小さく、しかし、太い命の芽
毎日、毎日、その芽が 摘まれて消えていくのです
来る日も、来る日も、朝から晩まで 傷だらけになり働く

その手を土と血で汚す日々
命令されて武器をもち、弾をうつ
家族のために安い賃金(かね)で働き
汗水垂らして 働き続ける
児童労働を 無くすその為に
僕らにしか出来ない 大切な未来を
創るその為に咲かせろ
「一輪の花を!!」
No More Cry No More Cry 「笑顔という一輪の花を!!」

地球のどこかで聞こえる 無数の「HELP!」の叫び声
その声をこの世からなくすために 僕らに何ができるのだろう
毎日、毎日、何気なく 時間がすぎていく日々を・・・
来る日も、来る日も、朝から晩まで 傷だらけになり働く

その手を土と血で汚す日々
自分の力で立ち上がり、生きる道を
つかもうとしている彼らが心から
笑える未来へ進んでいこう
彼らに幸せを  不幸の無い未来を
彼らに愛を   人々の愛を
彼らの涙で咲かせろ
「一輪の花を!!」
No More Cry No More Cry 「笑顔という一輪の花を!!
No More Cry No More Cry 「笑顔という一輪の花を!!」

:::::::::::::::振り返りシート紹介:::::::::::
*中3男子
自分が今どれだけ幸せな状況いるのか改めて実感した。世界にはいまだに
貧困で苦しんでいる人もいるので、フェアトレード商品などを買って今
自分にできることをやっていきたい。
そしてよりよい社会をつくっていきたい。
*女子
チョコレートに使用されているカカオ豆を通して、貧困に苦しんでいる途上国と
先進国の差や、世界の現状について知る事ができてよかったです。
お母さんとよく、フェアトレードのチョコレートを探すことがあるので、これからもっと普通のスーパーんどにフェアトレード商品が増えてくれたら良いなと思いました。
貧困の人々は、十分な教育を受けられない為、与えられた仕事しか就くことができない結果、給料の悪い生活しかできずその子どもまで同じような生き方に
なってしまうので、豊かな日本のような国々が支援したりフェアトレードを意識
していくことが大切だと思いました。
*5年生10歳 男子
白いチョコよりちゃいろのチョコのほうがうまかった。
10人中8人が貧困になっているなんてびっくりしました。
10人中2人が日本のようなだったのもびっくりしました。
*6年生12歳男子
貧困なのは昔から貧しい家で生まれたからでサイクルをしている
発展途上国ほど、先進国に支配されている
世界の中で五人中四人も貧困になっていて1人しか日本みたいに生活できる人はいない
*5年生10歳男子
フェアトレードの物を買い、自分のためにもフェアトレードの物を作っている人のためにも支援したい。
ミルクチョコレートの方が美味しかった。フェアトレードの物があったら商品を見てみたい。
*大人 女性
児童労働や強制労働の裏側に、私達の便利な生活があると、みんな うすうす気付いていても、いつもは、忘れていたり、知らないフリをしたりして生活してしまっている。時々、この様な機会で、真実を見て思い出す事が大切だと思う。
*6年生12歳女子
フェアトレードの物とかを買っていきたい。フェアトレードの大切さを知った。自分にできることは積極的にやっていきたい。チョコレートがおいしかった。
*大人 女性
子ども達に知って欲しかったのでよい機会になりました。ありがとうございます。家での手伝いと、途上国で働かされてる子どものすることは違うことを子どもが理解してくれたかなしてくれるといいなと思いました。
身近で大好きなチョコレートの話だったので子ども達がチョコを選ぶ時に思い出してくれるといいです。ありがとうございました。
*大人 男性
日本はめぐまれている。
人権は貧困な国ほど無い。
チョコレートの作り方
ヨーロッパがチョコレートを多く食べている
*中学2年生13歳男子
フェアトレードについてあまり知らなかったが生産者の人もその仕事にあった賃金あがもらえていることが大切だと分かった。
この話を聞いて、やっぱり自分の知らないことがあまだまだたくさんあるとまた実感した。
僕は~がほしいといったら手にはいるような所で生まれたが、なんでも手にはいらないところで生まれた人もいるんだと思い、ありがたく思った。
*6歳 女子
チョコレートがすごくあまかった。
*女子
あたりまえの生活が普通におくれることが大切な事だと改めて考えました。
日本の人口と同等数の児童労働人口がいるという事実を知って、自分になにができるかという目標ができました。ちいさなことからもはじめたいと思います。
*大人 女性
白いチョコのなぞが少しわかった(カカオバターだけでできてること他はよくわからない)
児童労働させられている子どもの人数がすごく多い(人数忘れた)のがショック
おいしいチョコを安くかってたべたいけど、児童労働の材料で作られたチョコじゃない物があるなら、そちらをえらびたい 知らずにたべてる人がほとんど
*女
私がよく使うパソコンも児童労働で手に入れた物だと思ったら怖いと思った。
私が貧しい環境に生まれたらたぶんすぐ死んでしまうだろうから、私と同じくらいの子どもが働いているのはきっとすごく苦労しているんだろうと思った。
*1年生7歳 女子
白いチョコがすごくあまかった。

2020年12月2日グリーンピースより 改正種苗法が成立 印鑰智哉さんのブログを読もう!

グリーンピースジャパン

土井さま

今日、種苗法の改定が可決されました。食や農業に関心の高い土井さんは、このニュースが気になっているのではないかと思います。

種苗法改定で何が変わる?

この種苗法の改定で、何が変わるのでしょうか?農家さんや私たちにはどんな影響があるのでしょう?専門家である日本の種子を守る会アドバイザーの印鑰智哉さんに、いちから教えていただきました

  • 種苗法ってそもそもなに?
  • 今回の改定で何が変わるの?
  • 農家や消費者にはどんな影響があるの?
  • 改定が可決された今、私たちにできることは?

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関根彩子

P.S. 土地ごとの土や気候に合った種子を農家さんが自家採取して育むことで、地域の文化が継承されます。土地にあった植物を育てることは、農薬などを必要以上に使うことなく、地球環境のリズムに合わせて暮らすことにもつながります。ローカルフードを選んで、地産地消の農業を支え、食卓から地球を守りましょう。地球にも私たちにも優しい生態系農業を広めるために、グリーンピースも活動を続けていきます

2020年12月1日 今年の振り返りと お知らせ2つ

2020年も12月、師走になりました。
山々の色とりどりの葉もいまは散り
落ち葉がしきつめられ山の地は循環がはじまっています。
 
皆様いかがお過ごしでしょうか?
 
コロナの年になるとは思いも寄らなかった
昨年の今、
 
地球環境の深刻さも、
谷口貴久さんの講演を見て
思いもよらぬくらい
ビックリ&ショックの今年の1月
 
私は
DVD上映会開催や、DVDコピーを手渡してきました。
 
谷口たかひささん、31~2歳の若者の動きに注目!
「みんなが知れば地球が変わる」
12月20日ナゴヤで講演会あり、ZOOM参加もあり
さて
今年1月26日から次世代へつないだフェアトレード・ショップ風”s正文館店は
「顔のみえる店 FAIR TRADE風”s」として出発、そしてこの度
店主 六鹿(むしか)晶子が来年2月に出産ということで
2021年の1月から営業日が水・土・日の13~17時となり(3月のみ店は休み)
土井も 2月の土曜日は正文館2Fの店にでている予定です。
以下お知らせ
タネの事、遺伝子組み変えのこと、とても大事な命につながることです。
よりよい社会を次世代へつないでいくために知ることから始めましょう。
是非 参加そして広報をよろしく!
①12月6日に、イータネは誰のもの』の上映会と、山田さんのトーク、
りんねしゃの飯尾さんブル名古屋(旧 女性会館)で、山田正彦さん
監督の映画『と山田さんの対談イベントがあります。
 時間は13時半~16時です。http://huzu.jp/blog/4808/
②2021年2月23日(祝火)
なごや国際オーガニック映画祭実行委員会開催で
「遺伝子組換えルーレット」上映会と講演

11/27(金)19時から気候マーチ=アジア諸国で同じ日に気候危機を訴える集会とマーチ

以下転送します。

11/27(金)19時から気候マーチがあります。

中部電力前の金曜行動のあとにでもお立ち寄りください。
これは、アジア諸国で同じ日に気候危機を訴える集会とマーチが行われます
名古屋でも、学生や外国国籍の人たちがマーチを主催しました。
脱原発も、気候危機も、待ったなしです!
お時間ある方はご参加ください。
【名古屋・栄 スタンディングアクション】
この気候マーチはアジアで同時開催されるク
S__33226792.jpg
ライメートラリーの一環として開催します。
11月27日(金)19:00から栄14・15番出口にて、私たちはアジア地域行動デーの一環として『スタンディングアクション』を開催します。気候危機のためのオープンスピーチや、化石燃料産業からのダイベストメントの重要性の発信を行います。アジア諸国は気候危機に対して最も脆弱な国であると同時に、化石燃料産業の最大の資金源の一つでもあります。私たちは、政府と公共開発銀行に対し、汚い産業からの投資をやめ、私たちの未来に投資するよう求めます。
【日時】
11月27日 金曜日
19:00~19:15 栄14・15番出口前集合
19:15~19:45 スタンディング・アクション
19:45~20:15 オアシス21まで歩く
20:15~20:30 集合写真と解散
21:00~ 懇親会
【持ち物】
プラカード(なくてもOK)
使い捨てではないマスク
マイボトル
【服装】
ニット帽
派手な色の服一枚
【お願い】
コロナ対策のため、マスク着用・三密にならないよう意識して参加ください。

12月6日「タネは誰のもの」上映と対談「僕らの未来にタネをまく」のお知らせ

イーブル名古屋(旧名古屋市女性会館)

以下のようにお知らせがきました。
詳しくはこちら  ↓
12月6日に、イーブル名古屋(旧 女性会館)で、山田正彦さん
監督の映画『タネは誰のもの』の上映会と、山田さんのトーク、
りんねしゃの飯尾さんと山田さんの対談イベントがあります。
時間は13時半~16時です。
トークや対談も聴ける機会ですし、在来種の種もお土産に
配る予定です。
 命の種をまもりましょう!
 「タネは誰のもの」映画は12月5日から、今池のシネマテークでも上映されます!!
1月16日からは「プラスチックの海」
https://unitedpeople.jp/plasticocean/
いずれも今池シネマテークで一週間の予定!
先日、衆議院で種苗法改正法案が可決され、参議院でも間もなく
審議されます。一人でも多くの方に命の元であるタネの問題に
関心を持っていただきたいです。」以上お知らせを頂きました。
インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァ
DVD「いのちの種を抱きしめて」より
「種の自由なしに、人間の自由はない」と語っています。2014年4月22日第1刷発行ナメケモノ倶楽部
種の自由を守るために、シード・フリーダム運動を立ち上げました。
種の自由とは、脊右物が世代を超えて、生き続けるということです。
それは農民が種を保存し、蒔く自由でもあります。
私たちが何を食べているかを知り、GMOを拒む自由です。
既にアメリカでは95%のトウモロコシと大豆が遺伝子組換えです。
トウモロコシ、アブラナ、大豆、コットンがGMOの四大作物。
そして企業は今、米をGMOにしようとしています。
シード・フリーダム運動とは、私たちが5つの巨大企業の奴隷にならないための抵抗です。
今やその5つの会社は、世界で売買されている種子の75%を所有している。
100%を所有の夢が叶った時、すべての作物は遺伝子組換えとなるでしょう。
選択肢はないのです。
地域特有の食の多様性は消え、農民は種を奪われます。これは独裁です。