今年で5回目くらい? 毎年1~2月に外部講師で開催される「国際理解と平和の講演会」受講生は35名
昨年は、ワークショップ形式はできないということでフェアトレードの講座は無しにしましたが、今年は講演という形にして構成。
いつもと違うので勉強しながら準備をがんばりました。フェアトレードの話のあとは「平和を願って行動する若者たち」で締くくり。生徒さんたちの感想は後日手もとに届く予定。
講演会は、フェアトレードの他、講師9人で全部で10の講座。毎年顔ぶれは大体同じで、NPO法人アイキャン、仏教者、セイブイラクチルドレン、ペシャワール会、アフリカ工房、ピースあいち、愛知県被爆被災者の会など。
私学だからこそできるこの講座、生徒さんたちにとって貴重な経験だと思います。
「平和を願って行動する若者たち」
つい最近 偶然手にして、ちょうど読み終えた本「私はマララ」
単に貧しいから教育を受けられないのではなく、宗教の解釈違いから起きるイスラム圏での女子の立場をあらためての季節マララさんの手記から知った。
貧困からくる学校へいけない状況とあわせて、マララさんの国連スピーチを紹介。最後「一人の子ども、一人の教師、1冊の本、1本のペンが世界を変えられえるのです」と訴えて、教育は平和、教育は希望と伝えています。
今回の講座は、まさにバレンタインの季節のなか、チョコレートは何からできていて、その材料はどこで作られているのか、だれが作っているのかを、チョコレートのできるまでも紹介しながら、カカオ生産のもと働く児童労働の話へと移りました。
世界に1億6000人万人(2021年)いるといわれている児童労働。コットン畑・絨毯工場・サッカーボール作り・バングル作り・コーヒー畑・ゴミの山・溶接工場など。
貧困から子供たちが働かざるを得ない状況、教育を受けることができない状況からくる貧困のサイクル。そして産業革命以降の植民地支配からくる作られた貧困、構造調整プログラムからもみえる構造的貧困。
自らの手ではなかなかからみあった貧困から抜け出すことは難しい。しかしこの歴史からたちあがったフェアトレードは、人と人をつなぎ、人が人らしく生きることを、本来あるべき取引の交易を通じて今も広がりつつあありますが、まだまだの実感。
「環境危機」が今待った無しの課題。環境活動家の谷口たかひささんも国連スピーチで環境問題は平和問題とも述べています。たった6分のスピーチで大切なこといっぱい述べています。https://www.youtube.com/watch?v=IuDXgHxzdLM
そして今若者たちが平和を願って行動していることを紹介する最後は、経済の面から今の私たちの働き方、暮らし方はどうか? と問う「人新世の資本論」著者の斎藤幸平さんを紹介。
「地球全体を掘りつくして、商売の道具にしていまう資本主義のツケを払わされるのは、今を生きる私たち、そして未来を担う若い世代なのです。….なぜ資本主義にしがみついて”経済を回し”成長し続けなければならないのでしょうかー--」NHKカール・マルクス資本論 100分de名著テキストより
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バレンタインデーは、フェアトレードのこと伝えるのに
とてもいい時期、美味しさと一緒に世界とつながっている
私たちの暮らしのことを
伝えていけたらいいなと思っています。
2月9日椙山高校で「国際理解と平和」というテーマで
出前授業をしてきました。今年で5回目 毎年この時期に
高校2年生にフェアトレードの話をしてきました。
フェアトレードは、教科書にもでてきますので
だいたいの生徒は知っています。
でも中身は知らなかったという生徒がほとんどです。
カカオの生産地で奴隷労働をしている子どもたちの話を
します。
カカオ農場だけではないこと、世界には1億6000万人もの
子どもたちが綿畑・鉱山また家事という児童労働などで存在する
ということを知ると、
感想で「全てのものに感謝して生きなければならないと
思った」「フェアトレードをもっと知りたい」などありました。
小中学校での授業でも今の暮らしがあたりまえないことに気づき
自分から「食べる時は感謝して食べたい」といいます。
フェアトレード・チョコの販売を通じて
環境危機や世界に視野をむけるきっかけづくりをこれからもしてゆきたいと思います。