12月8日(木)18時半~お話会 『戦争と人権侵害と差別「基地問題とハンセン病二つの国策から』

第21回 だらっと憲法カフェ  in「 八事のカフェ ⭐ 紅茶の時間 ⭐ 」

★21回だらっと憲法カフェ202212(木) その2

 戦争と人権侵害と差別「基地問題とハンセン病二つの国策から」

【内容】昨年12月1日に開催した奥間政則(沖縄在住)さんを再びお迎えして

            国策とはなにか?    誰のためか?

沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則(沖縄在住)さんに、ご自身の経験と「沖縄の今」を話して頂きます。奥間さんのご両親は、元ハンセン病患者。父は家族に暴力を振るった。激しく父を恨んでいたが、数年前、父の手記を読むことで、父の差別されてきた過去を知り、父が生きているうちに和解できなかったことを悔やんだ。父を理解することで「国策が原因の差別によって、家族がズタズタだった」ことを知った。

また、昨年立法された、住民監視の「土地規制法」は、まさに、粘り強く抵抗を続ける人々を排除する目的の法律であること。それは実は、本土の人々の暮らしにも直結していることを教えてくれます。

 

【奥村正則さんのプロフィール】

1965年9月14日生まれ(出生地:奄美大島) 沖縄県国頭郡大宜味村在住 職業:建設業(1級土木施工管理技士)

高校、専門学校と土木を学び、20歳から土建屋として経験を積み、2009年に会社を辞めて個人で土木関係の図面を作成する仕事を請け負っていましたが、2015年の出来事がきっかけで彼の人生は大きく変化。無関心な人間でも何かきっかけがあれば変われるんだということを彼自身が実感。人生を変えた2015年の二つの出来事 から沖縄の基地問題とハンセン病問題の二つの国策の差別をテーマに、全国で講演活動中。

【場所】 あいちNPO交流プラザ(名古屋市東区上竪杉町1 ウィルあいち2F奥小会議室)

【参加費】 500(交通費当日カンパお願います)

【定員】  18名

【主催】 だらっと憲法カフェ https://durrat.sakura.ne.jp/constitution/

【共催】なごや国際オーガニック映画祭

 

mailer.jp/fms/5a4cf759764664

フェアトレード・風“s  (土井) huzu@huzu.jp

090-8566-2638

「八事のカフェ⭐紅茶の時間⭐」は、第5土曜日開催の「だらっと憲法カフェ」の場所です。私たち自身の言葉で、何が大切なのか、何が真実なのか、情報を交換しながら学んでいく場所です。

ハイチ支援レポート 2022年10月号が「ハイチの会」より届く~危険情報 レベル4~

ハイチ危険情報 レベル4

https://haitinokai.com/

ハイチ危険情報 レベル4

外務省は10月14日、ハイチでギャング団による犯罪が横行するなど治安が極度に悪化しているとして、全土の危険情報を「レベル3」から最高度の「レベル4」(退避勧告、目的に関わらず渡航しない)に引き上げました。首都圏だけでなく全土でデモやストライキが断続的に発生し、ギャングによる誘拐、性暴力を使っての住民支配等の犯罪行為で治安、社会情勢は不安定になっています。ギャングは石油ターミナルを封鎖し石油製品の国内流通を妨害し燃料不足で、生活インフラはマヒしています。ハイチ政府は国際社会に対し、治安危機への支援を求め、国連安全保障理事会は、治安回復のための国際部隊の派遣を検討しています。

★コレラ感染拡大  2020年ハイチ大地震の支援で国連平和維持部隊(PKO)が流行させてしまい1万人以上が亡くなってしまったコレラは2019年に一時収束したかと見られたが、2022年になりまた流行し、10月には感染者が拡大しています。清潔な水や燃料が不足しています。

★8月14日午前8時29分、マグニチュード7.2の大地震が首都ポルトプランスから西約125㎞で発生し、ユニセフの推定では震源地に近いレカイ市の被災者は120万人に上がるだろうと発表しています。8月22日に確認されている死者は22,100人、負傷者は12,200人以上。熱帯暴風雨「グレース」が被災地を直撃し、水や避難場所がない上に洪水や土砂崩れで被災者はより困窮しています。

★モイーズ大統領が暗殺されました

2021年7月7日モイーズ大統領が暗殺され、事件の背景は明らかにならないままになっています。事件後はジョセフ氏が暫定首相を務めていました。7月20日にアンリ氏が首相に就任しました。大統領選挙は9月に行われるはずですが、実施計画は未定で、治安は不安定のままです。

~アメリカを目指す人々~

ハイチから貧しい人々がボロボロの船に乗りボートピープルとして、アメリカを目指すことは昔から後を絶ちません。バハマ沖でハイチからの難民を乗せた船が沈没し2月には28人が、3月にはタークスカイコス諸島で10人以上の死亡が報道されています。海を渡り命がけの密航です。

ところが、最近は、密航ではなく移民としてアメリカに向かう方法として「エクソダス」と呼ばれる人々と陸路でアメリカに向かいます。とても過酷な旅…ブラジルに渡り、更にエクアドル、コロンビア、ダリエンギャップ(危険な地域)を通り、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、エルサルバドル、ホンジェラス、グアテマラそしてメキシコを経てアメリカ…と長い苦しい命がけの行進です。

『ハイチには帰れない。ハイチで死ぬかこの旅で死ぬかの選択だ。子どもをアメリカで育てたい。行くしかない』と。

 

ハイチの会は、ハイチ共和国の貧しい子どもたちへの識字教育、生活指導、地域の人々の生活向上を目的とする農業支援、農園建設の活動を1986 年以来続けているNGOです。
ハイチは1804年の独立以来、強国の圧力や国内の政治抗争、また毎年襲うハリケーンの被害により世界の最貧国です。
けれど、ハイチの人々は明るい国民性を持ち、どんなに貧しくても希望を捨てません。
私たちはハイチの人々と「共に生きる」ことを理念とし、ハイチの人々の自立を支援します。
ハイチの会の活動は、1986年の設立以来、みなさまからの暖かいご支援と多くの人々のボランティアに支えられて続いています。
私たちの活動に賛同し、共にハイチの子どもたちやハイチの貧しい人々を支えてくださいますようお願い申し上げます。(代表 中野瑛子)
      郵便振替口座 00800-8-124996

第20回 だらっと憲法カフェ in「 八事のカフェ ⭐ 紅茶の時間 ⭐ 」藤田早苗講演会12月24日

第20回 だらっと憲法カフェ  in「 八事のカフェ ⭐ 紅茶の時間 ⭐ 」

★藤田早苗=第20回だらっと憲法カフェ20221224(土)

「12月24日は Happy Xmas!人権について学び語る

【内容】 イギリスから一時帰国の藤田早苗さんを講師に迎えます。

世界から見た日本の人権は?

「誰でも病気になるし、精神病を患ったり、障がい者になりうる。そういう人生を大きく変える出来事は誰にでも起こりうる。人権を重んじる確立したコミュニティの役割とは、たとえ人びとがどんな災難や不幸に見舞われても、どんな人生のつまずきも、補償され、彼らが状況をやり直し、戻れるように助けること、その権限を確保すること」このコロナ禍、後退禁止原則(Non retrogression)についてもお話します。

政府のうつべき政策は?  私達はどう人権を守るのか? 

【藤田早苗さんのプロフィール】

 英国エセックス大学ヒューマンライツセンターフェロー。名古屋大学大学院修了後、エセックス大学にて国際人権法学修士号、法学博士号取得。エセックス大学で研究・教育に従事する傍ら、20年以上国連人権機関の活動にも関わってきた。

秘密保護法案や共謀罪法案を英訳して国連に情報提供し、デビッド・ケイ国連特別報告者による日本の表現の自由に関する調査の実現に尽力。著書に The World Bank, Asian Development Bank and Human Rights (Edward Elgar publishing2013)がある。

藤田さんの新刊著書が、2022年12月16日に刊行されます。『武器としての国際人権―日本の貧困・報道・差別』集英社新書、望月衣塑子、中野晃一推薦。

【日時】2022年12月24日(土)  13時~16

【場所】八事のカフェ ☆紅茶の時間☆ 📞 070−1619−6435 地下鉄八事駅2番出口から徒歩12分

【参加費】 1000円(すべて謝礼)フェアトレードのコーヒー・紅茶・ココアの時間があります。

最近の経済状況のために、航空運賃が高騰しています。帰国のための経費を補うためにカンパにご協力を!   アットホームの開催ですからお互いの小さな疑問を語り合いながら学び合いましょう

【定員】  15名

【主催】 だらっと憲法カフェ     https://durrat.sakura.ne.jp/constitution/

【申込】 https://ssl.form-mailer.jp/fms/6c7aae2f764093  

たかだ洋子nagareboshity@gmail.com 070-1619-6435

「八事のカフェ ☆紅茶の時間☆」は第5土曜日開催の[だらっと憲法カフェ]の場所です。5年ほど前に、アメリカの第9条の会のチャールズ・オーバビー博士を偲ぶ会を開催してから、定期的に憲法を学び始めました。私たち自身の言葉で、何が大切なのか、何が真実なのか、情報を交換しながら学んでいく場所です。憲法カフェを重ねるごとに、大事なのは9条だけではないこと、9条の平和主義を支えている条文がいくつもあるのだと知りました。

 

 

【辻信一のぶらぶら雑記帳より】ナマケモノ倶楽部2022年11月1日より

ゆっころんです。

あ~なんて素敵な話。みんなに知らせたい!

多言語・多文化で平和な国をつくったスイスについてのアンヌ・マリーの話

以下転送します。https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox/FMfcgzGqRPwNhNwwhlTPpVMlZmpJxMhS

平和をあきらめない サティシュ・クマール

滋賀、京都、甲府と旅をして、友人たちとの楽しい時を過ごし、多くの美味しいものと美しいものを堪能し、一昨日戻った。事情があって帰宅が遅れたせいで、食事をとる間もなく、パソコンを開き、zen2.0主催のオンライン・イベントに参加した。ゲスト・スピーカーはサティシュ・クマール。わが師のために、ぼくは通訳を務めさせていただいた。講演のタイトルは「ラジカル・ラブ」。来年2月14日のバレンタイン・デーに出版されるはずの本のタイトルでもある。

 

翌日、長くサティシュが編集主幹を務め、今も記事を連載し続けている雑誌『リサージェンス』(2022年11月〜12月号)のオンライン版が届いていた。いつものようにまず、サティシュの文章を読む。そこに、前夜のトークでも彼が触れていた「スイス・モデル」の話が出ていたので、早速、訳してみんなに見てもらうことにした。

 

美しい秋晴れの日。ウクライナでの戦争が長引いている。今日も多くの人が傷つき、命を落としている。戦争のニュースに飽きたり、無関心になったり、思いやることに疲れたりすまい。平和を諦めまい。

 
 

ウクライナの平和 

サティシュ・クマール

 

最近、スイスで行われたキリスト教系のリトリートに、若者たちとともに参加したときのことだ。私たちはレマン湖とアルプスの雄大な山々を望む部屋に集まっていた。誰もが、ウクライナの戦争のことを気にかけていた。

 

なかでもアンヌ・マリーというスイス人女性は、ウクライナの惨状を前に、悲痛な表情を浮かべていた。「何千という普通の市民が家を失い、難民となっている」と彼女は言った。

 

「アメリカ人はベトナム、イラク、アフガニスタンで戦争をしてきた。でも、彼らはいったい何を達成したの? 何もないじゃない!」と、別の女性、クリステルが言った。「ロシア人とウクライナ人が互いに殺し合うことで何かを解決できる望みがあるでしょうか?  バカげているわ。結局は交渉で解決するしかない。これだけの殺戮と破壊の後に話し合いや交渉をするのなら、なぜ殺戮や苦しみの前にそれをしないんでしょう?」

 

「それが常識だよね。でも、常識はもはや常識ではなくなってしまった」と、部屋の後ろのほうから声がした。発言したのはマイケルという男性だった。「もちろん最終的には、交渉によって共通の基盤、共通の利益を見出さなければならない。ウクライナ人とロシア人は隣同士で暮らさなければならない。彼らは隣人なんです。地理を変えることはできないのだから」

 

これに応えるようにアンヌ・マリーが言った。「ウクライナは核武装したロシアと隣り合わせの小さな国。だから、ウクライナはロシアに侵略の口実を与えてはいけない。それなら、ウクライナは、スイスのようになればいいのに」

 

「 スイスのようになる、とはどういうことかね」と私は質問してみた。彼女はこう言った。

「私たちの国スイスはNATOに加盟していないんです。E U(欧州連合)にも入っていない。ユーロ圏にも入らず、自国通貨を維持している。それでも、ヨーロッパとはもちろん、他の国々とも貿易ができる。ウクライナにも同じことができない理由があるかしら? 第一次世界大戦でも第二次世界大戦でも、スイスは中立を守った。なぜウクライナも、中立国として、すべての国々と友好的であり続けることができないのでしょう? スイスには敵がいない。すべての国が友人なの。それが“スイス・モデル”というものです」

 

「でも・・・」と、私はさらにこうたずねた。

「ウクライナの中央政府と、東部や南部のロシア語を話す人々との間には、長年の紛争があったという。ウクライナ語圏の人とロシア語圏の人との内戦も続いているなら、それをどうやって和解させることができるだろうか?」

 

アンヌ・マリーはこう応えてくれた。

「そこでも、スイスを見習う必要があるわ。スイスには、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つの国語があります。これらはすべてスイスの公用語。ウクライナはウクライナ語と同様、ロシア語を重要な公用語とすることができる。言語の多様性は賞賛されるべきです。複数の言語があることで、文化的な豊かさがもたらされる。またスイスでは、行政機能の大部分が地方に分散されています。スイスには22の自治州があってそれぞれが大きな自治権をもっている。国の問題の多くは、住民投票によって解決される。首相も大統領もそれほど重要ではないんです」

 

そして彼女は私に、「スイスの大統領や首相が誰だか知っていますか?」と訊いた。

「いや、知らない」 と私は答えた。

「でしょ。知らなくていいんです」とアンヌ・マリー。

「それがスイス・モデルなんです。スイスの憲法は、中央政府に大きな権限を与えていない。だから国内も平和だし、隣国とも平和に暮らしている。ウクライナも同じようにできるはず。戦争は解決策にはならないんです」

 

「でも、ウクライナ人は、その戦争を“プーチンの戦争”だと言っている」と私は言った。

「アメリカやヨーロッパの政府も、西側のメディアの多くも、これはプーチンの戦争だと信じている。そんな人たちに、あなたならなんと言うかね?」

 

「“タンゴを踊るには二人が要る”って言うわ」 とアンヌ・マリーは答えた。

「ロシアはウクライナ人を非難し、ウクライナ人はロシア人を非難している。平和を望むなら、非難合戦をのり越えなければならない。両者が歩み寄らなければならないんです。“妥協(compromise)”という言葉は誤解されているけど、実は、肯定的な意味をもつ言葉なの。それは「共に(com)約束する(promise)」という意味です。争っている同士が一緒になって、中間地点に立ち、共通の利益を見出して、共に合意すること。それが本当の意味での妥協です」

 

アンヌ・マリーはそこで深呼吸した。しばらく間を置いてから、彼女は言う。

「ウクライナの子どもたちが両親と結ばれるのを見たい。何百万人もの難民が故郷に帰る姿を見たい。何百万人もの難民が故郷に帰る姿を。老人や病人がちゃんと面倒をみてもらう姿を見たい。戦争は不毛です。勝者なんていない。誰もが負ける。これにいったい何の意味があるのでしょう?」

 

多言語・多文化で平和な国をつくったスイスについてのアンヌ・マリーの話に私は感動した。そして、これはウクライナだけでなく、全世界が平和へと向かう道なのではないかと思った。私は、レマン湖とアルプスの美しい山々を眺めた。湖も山も争わず平和だ。それらもまたそれなりの仕方で私たちに平和を訴えていた

学習会「細胞農業」ってなに?(11月8日)~OKシードプロジェクトより~

 学習会「細胞農業」ってなに?(11月8日)

最近、「細胞農業」が注目されています。自民党の有志が設立した「細胞農業によるサステナブル社会推進議員連盟」は、今年中に法案や提言作成を目指すとしています。「細胞農業」とは、従来のように農畜産物を育てる代わりに、その細胞だけを培養して食品を作る技術のことです。
推進派は、気候危機や食料危機を解決する手段のひとつとして「細胞農業」が有効だと喧伝していますが、果たしてそうでしょうか。
実は「細胞農業」も、ゲノム編集などの遺伝子操作技術が使われる可能性もあり、その他にもさまざまな問題を抱えています。
「細胞農業」とはどのようなもので、また、どのような問題を抱えているのか。天笠啓祐さん(科学ジャーナリスト/OKシードプロジェクト顧問)から、「細胞農業」の最新情報を解説していただきます。サポーター登録された方は参加費無料です。

日時:2022年11月8日午後8時〜9時半(20時〜21時半)
Zoomによるオンラインミーティング

お申し込み→ https://save.okseed.jp/eventapply

【10/17(月)】完成記念オンライン上映会(参加無料) 静かな汚染、ネオニコチノイド ―浸透性農薬は〈いのち〉に何をもたらすのか?

======================================================
【10/17(月)】完成記念オンライン上映会(参加無料)
静かな汚染、ネオニコチノイド
―浸透性農薬は〈いのち〉に何をもたらすのか?
http://www.parc-jp.org/freeschool/event/221017.html
======================================================

植物の根や葉から組織全体へと浸透移行して作物を害虫から長く守
とされる浸透性農薬《ネオニコチノイド》。
1990年代以降、主流の殺虫剤として、日本国内でもさまざまな作物の
栽培に用いられています。
しかし、その普及から約30年、当初想定されていなかった多くの問題
が指摘されています。
水に溶けやすい性質を持つネオニコチノイドは、ひとたび使用されると、
容易に河川や地下水に移行します。
そして、農業その他の用途で使用が広がった結果、日本でも「もは
検出されない河川を見つけることが難しい」
と言われるほどに水系汚染が進み、生態系の崩壊を加速させているのです。

さらに、近年の研究で懸念されているのが、その人体への安全性です。
昆虫の神経に対して強く結合する「選択毒性」を持つことから、「ヒト
には比較的安全」と言われてきましたが、ヒトを含む哺乳類の神経伝達や
成長途上の神経の発達にも影響を及ぼすことが解明され始めているのです。
静かに目に見えないかたちで生態系にも人体にも忍び寄る浸透性農薬。
その脅威から未来を守るために、私たちに何が問われているのか。

浸透性農薬ネオニコチノイドのはらむ問題について生態系への影響と人体
への安全性の両面から迫った、PARC制作の新作映像作品
『静かな汚染、ネオニコチノイド―浸透性農薬は〈いのち〉に何をもたらすのか?』
を上映。

上映後には、ネオニコチノイド問題に日本で早くから取り組まれ、本作にも
企画段階から関わられている星川淳さんに、地球環境をめぐるさまざまな
危機の中でこの問題をどのようにとらえるべきか、また、私たちがいま
どのような選択と向き合っているのかをお話しいただきます。

*******************************************************
■日時:2022年10月17日(月)19:00~20:40

■開催形態:ZOOMによるオンライン方式
※参加者同士の顔の見えない「ウェビナー・モード」で開催します
ご参加いただくにあたって、マイク・カメラは必要ありません。

■参加費:無料

■プログラム

・開会あいさつ
・『静かな汚染、ネオニコチノイド』上映(40分)
・上映後トーク「ネオニコ問題の底を探る」(30分)
星川 淳(abt代表理事)/聞き手:八木亜紀子(PARC理事/DEAR職員)
・質疑応答(15分)
・閉会あいさつ

■スピーカー

星川 淳(作家・翻訳家、一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト 代表理事)
1982年より屋久島に在住し“半農半著”生活のかたわら、国内外のさまざまな
市民運動・環境保護運動に携わる。
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン事務局長を経て、2010年末より現職。

八木亜紀子(PARC理事、NPO法人開発教育協会〈DEAR〉職員)
国際協力NGOや中間支援組織を経て、2007年よりDEAR職員。
広報や教材作成、ワークショップのファシリテーターなどを務めている。
2017年度よりPARC理事。

■申込方法:
下記ウェブフォームよりお申込みください。
http://www.parc-jp.org/freeschool/event/221017.html

●申込締切:2022年10月17日(月)17時
※締切後にお申込みいただいた場合、参加リンクの送付が開始時刻
間に合わない場合がございます。余裕をもってお申込みください。

*******************************************************
●上映作品概要:
『静かな汚染、ネオニコチノイド
――浸透性農薬は〈いのち〉に何をもたらすのか?』
監修:苅部治紀/平久美子
監督・撮影・編集:山口勝則
企画・協力:アクト・ビヨンド・トラスト
制作:アジア太平洋資料センター(PARC)
2022年/40分
DVD 予約受付中!(2022年10月上旬発送予定)
本体2,000円+税(図書館価格:本体15,000円+税)

●作品詳細・購入
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/neonic.html

*******************************************************
■共催
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(abt)
特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC)

■お問合せ:
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL:03-5209-3455
E-mail:office@parc-jp.org

2022年11月6日(日)「食の安全を守る人々」上映会&「なごやの給食の未来を語ろまい♪」山田正彦講演会

2022年11月6日(日)「食の安全を守る人々」上映会&山田正彦講演会

『なごやの給食の未来を語ろまい♪~』

こどもたちの食と環境を守り、わたしたちの未来を切り開くために、日本の農業を変えていくために、オーガニック給食から始めようと全国のお母さんたちが動き始めています。

2022年からみどりの食料システム戦略が打ち出され、2050年までに有機農業面積を50倍にする目標があり、この度、元農林水産大臣を招いてお話を伺います。名古屋市長との対談も企画し名古屋市の給食の現状と未来も語って頂きます。

 「食の安全を守る人々」上映会 & 山田正彦氏講演会・名古屋市長対談 

『食の安全を守る人々』の映画を企画した山田正彦さん(元農水大臣)が来名して講演、名古屋市長との対談も予定しています。10月26日開催の「全国オーガニック給食フォーラム〜有機で元気!〜」の様子もお話頂きます。

10/26イベントの申込→https://organicschoollunchforum-1026.peatix.com/

\\アーカイブ配信あります!!//
当日参加いただけない方も、フォーラム終了後アーカイブ配信がありますので
ぜひお申し込みください!

【日時】2022年11月6日(日)

映画上映:10時15分~12時

講演会&対談:13時半~16時

 

【会場】名古屋市教育館(東区)

3階 1、2、3研修室(一体利用)

【映画】「食の安全を守る人々」(103分)上映

先進国では日本だけ大幅に規制緩和されている農薬、隣国の韓国で開始したオーガニックの給食。日本の食と日本人の健康は、今どうなっているの? マスコミではほとんど報道されない、食の裏側に迫るドキュメンタリー映画。

監督:原村政樹 プロデューサー:山田正彦 企画・制作:一般社団法人 心土不二

【講演】 山田正彦氏

弁護士・元農林水産大臣・一般社団法人心土不二代表

【対談】 河村たかし名古屋市長

 

【会費】映画と講演1500円・講演のみ1000円・映画のみ500円

高校生以下無料

【定員】150名(定員になり次第、締切)お子さん連れOK

 

【申込】https://ssl.form-mailer.jp/fms/e6eea597758846

                                  申込受付中!

子どもさん同伴の方は、年齢も記載の上、送信してください。

【主催】名古屋の学校給食をオーガニックにする会

【後援申請予定】名古屋市・名古屋市教育委員会・名古屋市環境課

【協賛】なごや国際オーガニック映画祭実行委員会

【お問合せ】huzu@huzu.jpまたは 土井(携帯:090-8566-2638)

 

 

2022年10月29日(第5土曜日)第19回 だらっと憲法カフェ in「 八事のカフェ ⭐ 紅茶の時間 ⭐ 」

第19回 だらっと憲法カフェ  in「 八事のカフェ ⭐ 紅茶の時間 ⭐ 」

★19回だらっと憲法カフェ1029チラシ

    『ジェンダー平等はなぜ頓挫?』

~統一教会と与党政権が理想とする家庭と教育~

【内容】

1990年代には、国は選択的夫婦別姓を法制化する準備ができていた。

学校では男子も家庭科の授業を受けることになった。男女混合の生徒名簿を作成した。歴史教育では、太平洋戦争で、日本軍が多数の女性を慰安婦とした事実を教えた。

ころが30年後の今、家庭科の共習だけはまだ続いている様子だが、男女混合名簿は足踏み、日本軍の慰安所政策は教えない。選択的夫婦別姓の結婚制度は実現しない。中学校の性教育は大きく後退した。

統一教会の信者さんたちが草の根の活動を熱心にした。自治体の公募に応募して男女共同参画推進委員になり、「家庭」や「性教育」のあり方を「ジェンダー平等」思想を排除するために自民党の地方議員と一緒になって、「青少年保護育成条例」や「家庭教育支援条例」の制定に熱心に取り組んだ。「個人」よりも家父長的な「家族秩序」を重視する思想を条例に反映した。

私たちは、子どもたちに、何を教えたいの?妻は夫に従う。弟は兄に従う。子供は親に従う。その道徳を教えたいのか?統一教会は「家庭」重視を謳いながら多くの家庭を破壊してきた。その切り結ぶ大切なことを、話し合いたい。憲法24条、13条について学び合おう。

問題提起 たかだ洋子(岐阜大学修士、論文はジェンダー論

【日時】2022年10月29日 (第5土曜日) 10:00−12:30

【場所】「八事のカフェ ⭐紅茶の時間⭐」 070−1619−6435 地下鉄八事駅2番出口から徒歩10分

【会費】 500円(お茶持参)

【定員】 10名まで(要申し込み)どなたでも参加OK

【主催】 だらっと憲法カフェ

【申込】 土井ゆきこまで  huzu@huzu.jp  090-8566-2638

無関心

環境活動家 谷口たかひささん
https://www.youtube.com/watch?v=IuDXgHxzdLM
環境問題に無関心な人はいても、、無関係な人はひとりもいない
              
故 阿波根昌鴻(あはごん しょうこう)さん日本のガンジーと言われた人
日本の平和運動家。戦後、アメリカ施政権下の沖縄で米軍強制土地接収に反対する反基地運動を非暴力で主導。
2019年 沖縄伊江島にて
平和の最大の敵は無関心である。戦争の最大の友も無関心である。
今日2022年9月28日の中日新聞に27日の「阿部の国葬反対」デモの様子も出ていました。
私も参加。
単純に16億以上のお金、税金を夜横になって寝る場所を探さなければならない人達のために使った方がいいし、100回以上嘘を言った人を国葬にするなんて、ま~いい大人たちがどんな政治をしているのだろうと思う。
名古屋での国葬反対のデモ、400名じゃまだまだ少ないですが、平日だったし~
海外でのように、抗議する人々が埋めつくすような熱気は日本ではないですね。
新聞に参加者のコメント
「黙っていたら賛成したことにされそう」と19歳
本当にそうですね。
■フェアトレード団体ネパリバザーロの便り9月1日発行より 創始者土屋春代さんのコメント一部紹介
・・・これまでのように自分のこと、目前のことだけを考えてなんとなく生きられる時代とは違うはずですが、私を含めて戦争を知らない世代の危うさは自分が何かしなくても平和はあると思い、戦争なんて”馬鹿げたこと”が起きるはずがないと安易に信じていることではないでしょうか? 教えてくれる先輩たちがいなくなったら自分で考え理るしかありません。どうしたら戦争をしない国にできるかを。(春代)

バングラデシュの生産者を訪ねる旅 2012年の3月30日~4月6日を振り返って

2022年4月に「メイド・イン・バングラデシュ」の映画が名古屋でも上映されました。

「メイド・イン・バングラデシュ」

映画「メイド・イン・バングラデシュ」は、縫製工場での労働環境と賃金の改善に挑む一人の女性の姿を描いた映画。その内容からまずは今の現状を知る手がかりになります。主人公の女性の暮らしの事実を伝える内容です。

身につけるものは、環境に配慮されているのか、作る人の職場や暮らしはどうなのか、安くていいものを手にいれることが”ラッキー”なことなのか、一緒に考えてみませんか?

ゆっころんが映画館で映画上映のあと20分くらいバングラデシュに行ったことなどお話する予定でしたが都合がわるくなり、資料をお渡しすることになりました。→http://huzu.jp/goods/6664/

 

■9月25日(日)タルシルcafe

バングラデシュの生産者を訪問の話をすることになったのでここで振り返りまとめてみました。

9月25日タルシルcafe企画チラシ

 

■2012年の3月30日~4月6日 バングラデシュへのツアー

I LOVE CRAFT  TOUR https://www.youtube.com/watch?v=lYxIrONOf3M

手織り・手染め・手刺繍の衣類を作っているタナパラ村のスワロ-ズを尋ねました。

小売店2店舗とPTと提携している会社2団体とピープルツリー(PT)のスタッフと当時PT代表のサフィア・ミニーが参加

首都ダッカから電車6時間、車でタナパラ村へ近づくにつれて子どもたちの声が聞こえてきました。

歓迎してくれる子どもたち

スワローズThanapara Swallows Dvelopment Society (タナパラ村)

フェアトレード団体ピ-プル・ツリー(東京)は18年前からの取引があります。

当時は30名ほどの生産者。現在は2階建てのクラフトセンターで働く240人の女性たちが手織・染色・刺繍などの生産に関わっています。18年前のおつきあいから比べて8倍にも広がった建物にピープル・ツリー創始者のサフィアミニーさんは、感慨深げでした。

2009年に建ったクラフトセンターは2階建、ゲストハウスや学校も隣あわせです。午前・午後と2部制で300人が通う

学校も訪ねました。生産者の子どもたちは無料。公立の学校に通えない子らも通うことができます。

2022年5月末で締切のクラウドファンディングは、106名参加913、793円

以下はクラウドファンディング土井の応援メッセージより

私は2012年ピープル・ツリーのスタディ・ツアーでバングラデシュの首都ダッカから電車で6時間の田舎、タナパラ村を訪ねました。

手仕事が大切なこと、建国浅いバングラデシュの人達が子どもたちの教育を大切にし、国を良くしていこうという心意気にあふれていることを感じました。

このたび、この学校が存続の危機だと知りました。国の政策で教育補助が出るために、今までスワローズの学校に通っていた子どもたちが来なくなり閉鎖という危機に直面。しかし閉鎖ではなく先のことを考え乗り越えようとしています。

政府の2023年末までの教育費補助の政策がいつまで続くかわからないので、もしなくなった時に子どもたちがスワローズの学校に戻ってこられるようにと、体制を一新するために支援金を募るプロジェクトがスタートしました。

■タナパラ村スワローズ工場内見学

機織り工場内

 

機織り体験

鳩降りは、もともとは力のいることもあり、男性の仕事でしたが、ここタナパラ村スワローズは1971年独立の時に男性は西パキスタンの軍隊にすべて殺されたので、スェーデンのNGOスワローズが女性たちの自立のために彼女らの機織りを始めた。

機織り体験

 

糸つむぎ手作業

草木染

 

草木染

■ツアーの一行歓迎にセレモニー

少女たちの歓迎の踊り

スワローズは、スワローズで小学校を運営しています。公立学校に通えなくなった子供たちにもその機会をあたえ、勉強だけではなく踊りや歌など楽しいことも取りいれ文化の継承にもつながっています。

主役せ字取り踊っている子は、2歳の時に両親をなくし、このためにピープルツリーの援助もあり保育所が建てられたと聞いています。スワローズで働く女性のためにその子供たちを無料で預かっています。

■翌朝 スワローズの小学校を訪ねる

朝礼の時に学校へ行ったら、校長先生自ら体操を指導。私もな らって体操をしていたら、校長先生の後ろで並んで見ていた他のツア-参加の人達 も体操をし始めた。楽しい朝の時間でした。

■2日目滞在の夕方 ボートの旅へ

校長先生は、スワロ-ズ滞在の2日目の夕方、ボートの旅にみんなと出かけた時も 一緒で、その時も太鼓と手押しオルガンを舟に持ち込み、しばし10数人の人達が バングラデシュの歌を4~5曲くらい歌った。

ボ-トの上での演奏 後で歌の内容を聞くと、川の歌あり、カボチャの歌あり、またイスラム教も、キリ スト教も、ヒンズー教もみんな一緒に暮らそう…というような歌もあったようで す。 この舟には、スワローズの代表だったライハンさんも車椅子で同乗。ライハンさん は、どんな思いで川を見ているのかしらと思いました。

このボートの旅でバングラデシュの人達が唱和する姿は素敵でした。こころがひと つで、みんなでこの村をよくして行こう! みんなで子ども達を育てて行こう、み んなでこの国バングラデシュをよくして行こう! そんな気持ちが伝わってきまし た。 今の日本人に5曲くらい歌詞を暗唱し、歌うことができるでしょうか?

■夜 ワークショップ

ワークショップ

坐っているのいは、ライハンさん、右はサフィア・ミニーさん

■ スワローズでの、ゲストハウス

個室を頂きホテルとはまいりませんが、美味しい食事、食後のコーヒー(インスタ ント)なども用意され不自由は感じない2日間でした。水シャワーは、慣れないけれ ど陽が登るころには自然に温水になっています。ベッドには蚊帳もかけてあり、蚊取線香も持参しましたが、虫や蚊に悩まされることはなく、朝夕は過ごしやすいかった。

 

■ワイヘイダさんへのインタビューより

ワイヘイダさん

ゲストハウスに泊まった翌朝7時に生産者さんの家を訪ねました。

その家の女性の名前は、ワイヘイダさん。 彼女とは、その前日仕事場の織りをしていて、ふと立ち寄ったら「やってみる?」という感じで機織り機で織りのま ねごとをさせてもらった人だったのです。

素人が織ったら、あとでやり直しをしなければならない面倒なことを引き 受けてくださった、その人に「 こうしたらいいかとか何か提案はありますか?」と尋ねた時、

「 デザインを良くして、もっ と広めたい」と話された。 写真1 ワイヘイダさん インタビューした私たちは、なにか不満があれば聞きだしたいと思っての質問でしたが、彼女の視野は、我が身のこ とではなく大きかった。

インタビューの様子黒帽子はゆっころん

実際、25年間働いていて(推定45前後)、スワローズのマイクロプロジェクト・プログラムから無利子でお金を借り土 地を購入して家を建て、また4人子どもさんのうち、一人娘の婚礼費用もお金をかりることができた。

寒い時には毛 布の配布もあり、生活の満足感を感じました。「この村に住んでよかったですか?」と尋ねた時は、笑顔で満足して いるという返事。

~彼女の生い立ち~

父を無くし、スワローズで働いていた母親も目を患い亡くなり、 彼女もスワローズで働くようになった。夫は農業。 彼女の1日 朝6時に起き、家の回りを掃き、7時には畑に出かける夫を送り出してから、昼・ 夜の食事の準備をして出かける。9 ~13 時、14~17時までが勤務時間、残業もあるけど、18時くらいまで。

そのやりとりを見るために集まってきた子どもたちとも別れ、朝食に向かいました。

■ディケアーセンター

デイケアセンターは、1月20タカで預けることができる。このセンターができたいきさつは、ある女の子が2歳の時両 親を亡くし、そのためにデイケアセンターが出来た。その女の子は、ツアー一行歓迎の夜、主役で踊った子でした。 とても上手で男の子たちの喝采を浴びていました。

ハンディキャップを持った人には、月10タカで健康保険に入れば、80% の医療費を負担する。 スワローズの雇う基準は、生活に困った人を優先しています。

生産者さんたちの品質管理のワークショッ プ

240人の生産者さんの前で

2012年の旅行の主な目的は、いかに製品不良をなくして技術を向上させるかということ。

製品不良の改善の話のあと、サフィアミニーさんから「注意ばなりだったから、みんなが元気が出る話を」と要請され、手作りの良さを話しているところです。スワローズの女性たち240人の前で、先進国では失われた手仕事の素晴らしさを話しました。

イギリスのスタッフも、年2ヶ月はここに滞在をして指導をしていました。(宣伝に使わない経費はこのような形で生かされていました。)

バングラデシュにある他の衣類制作団体の代表なども集まり、何が原因で製品不良が生まれるのか一緒に考えようと呼びかけていました。何度も停電するような生活のなかで、みんなで暮らしがなりたつように、互いに手をつなぐ姿をみることができました。

~エピソード~こんなことがありました。念のため懐中電灯を持ってトイレに入ったものの、突然真っ暗になり、どこへ置いたか探すのに大変でした。また、ガスもない暮らしで、牛の糞を乾燥させ燃料としています。

このような生活の違いのなか、女性たちは先進国で売られる服をその国の人たちの要求するレベルに応えるべく努力しています。商品開発にあたっては、まず現地の女性たちに何ができるかということから考えていき、一方的に押しつける注文方法ではないと聞いています。

実際、ずいぶん以前ネパールの生産者団体では、よく停電しミシンも使えない状態の時も多く、技術の未熟さもあって、ボタンホールの代わりに紐で閉じるデザインにしたこともありました。

■ファストファッションとフェアトレードファッションの違い

サビーナさん

タナパラ・スワローズに、ラナ・プラザで働いていていた女性がいます。2013年4月のバングラデシュの首都ダッカ近くのラナ・プラザビルの崩壊を覚えてみえますか?

死者1,127人、負傷者2,500人以上。崩れてきた建物や機械にはさまれ、腕や足を切り落とさなければならない人もいました。

このビルの3Fで働いていた。10F を増築中だった。テーブルの下に隠れていて助けられた。ファストファッションの衣類を作る工場と、フェアトレードの服を作るスワローズの違いを語ります。

  • タナパラ・スワローズでは、出稼ぎに行かなくても家族と一緒に暮らせる。
  • ラナ・プラザでは、給料は4000タカで、残業代含め7000くらい。遅刻・欠勤は給与から引かれる。寝るのは夜中になる忙しさ。

スワローズは、出来高制で8000~1万タカ 1着づつつくるので、やりがいがある。家でできる仕事は持ち帰ってできる。

  • スワローズの職場は喜びで満ちている。達成感ややりがいがある。作った服がどんな人々に届くのかを感じられる。仕事に誇りを持っている。

■フェアトレードの衣類の制作の特徴

・手織り、手つむぎ、草木染(または発がん物質を含まないアゾフリーの染料)・酸素漂白(塩素漂白ではない)、手刺繍など、機械(マシーン)より働く機会(チャンス)を作ります。特に女性たちの仕事づくりに力を入れています。

 

なぜでしょうか? 女性たちは得たお金を子どもや家族のために使いますが、男性はたいてい自分のために使ってしまうからです。女性の地位の低い途上国(現在はグローバルサウスともいい、地理的には分けられない、資本主義のグローバル化によって負の影響を受けている地域や人々)の女性たちが経済的に自立することは、彼女らの自信につながり社会的にも大きな力となります。日本でも同じことがいえます。

 

・洋服づくりは、いろいろな分野があり、工程がありますが、それぞれの工程にかかわることで技術が身につき、誇りをもって仕事ができ、いざという時に自立の助けになります。SDGs(人類がこの地球上で暮らし続けていくために2030年までに達成すべき目標)の8番目の目標「働き甲斐」につながります。

 

経済成長も8番目の目標であげていますが、経済成長を求めていては、環境危機を防ぐことはできないと「人新世の『資本論』」の著者斎藤幸平さんは述べています。グローバルサウスやグローバルノースについてもこの本で知りました。日本の30代の若者たちが環境危機に声をあげています。環境活動家の谷口たかひささんもその一人です。

 

一方、大量生産の現場では、限られた一つの工程を毎日することになります。誰がしても同じことをする、機械の一部のような仕事で、人の使い捨てです。

 

・フェアトレードの専門ブランドのピープル・ツリーは、2007年からいち早くオーガニックコットンに取り組みTシャツやアンダーウェア・ベビー服・シーツなどオーガニック・コットン製品をそろえています。他のフェアトレードの団体も竹布など自然素材を利用したり、環境問題に取り組んでします。

余剰糸で織物の村へ

ピープルツリーは、スワローズので織物の余剰の糸を、さらに貧しいひとたちへ手渡し布を織る仕事も生み出しました。その村も訪ねました。家も前には織機が置いてあります。

家の前で織る人

表情が素敵でした。仕事する、仕事がある喜びで満ちていました。

サフィア・ミニーさんと村の女性たち