がまんや忍耐ではない 炭素文明からの脱却という新たな挑戦!
気候変動(地球温暖化)対策は喫緊の課題であります。持続可能な生活を送る うえで我々がしなければならないことは何なのでしょうか?
ドキュメンタリー映画 『WENDE(ヴェンデ)2 未来へのアプローチ』詳しくは→WENDE2 概要
同時上映:『WENDE 光と水のエネルギー』
上映会&トークイベントのお知らせ
5/20㊏・5/21㊐・5/27㊏・5/28㊐
会場:名演小劇場(名古屋市東区東桜2-23-7)
■企画意図 (監督:高垣博也)
気候変動(地球温暖化)対策は喫緊の課題であります。持続可能な生活を送る うえで我々がしなければならないことは何なのでしょうか?
前作の「ヴェンデ」では、その取り組みの方向の一つであるエネルギーシフト を取り上げました。自然エネルギーへの転換は、CO2 対策の近道です。
これは 〈緩和策〉と言われるものです。 この緩和策は企業が取り組むべき課題の方が多いのですが、最終需要者という視点で見たときには、家庭で排出されている CO2 も多いのです。そのため個 人が何を選択するかが重要になっています。
では私たちはどうやって温暖化した社会を生きていくのでしょうか?
この課題を考えるのが、気候変動のもう一つの柱、〈適応策〉です。 「ヴェンデ」を通じて、私たちは自然エネルギーへの転換において地産地消と いう地域が主体となることがもっともふさわしいことを学びました。
そして同 じく、〈適応策〉もまた自治体や住民、地元企業等の地域の特性をよく知っている人たちが集まり、〈適応策〉の立案や実践に参加し、地域全体が自らの適応能 力を高めていく、ボトムアップのプロセスが必要です。
国の政策が、持続可能な 社会づくりをめざすにはなかなか道のりが遠い中、地域から変えていく必要性 が高まっていると考えています。 そういう意味では、エネルギーシフト以上に地域の果たす役割が大きいと言 えます。京都府内でも様々な自治体がこの〈適応策〉に取り組んでいるのですが、 その住民への浸透度はまだまだ不十分なのが現実です。
本作ではこの温暖化〈適 応策〉がいかなるものか広く知ってもらい、実践していく手掛かりを提供することができれば、と考えています。
【作品解説】
2021年、再生可能エネルギーの創生・普及に向かう住民主体の取組みに焦点をあてた映画『WENDE 光と水のエネルギー』につづき、『WENDE2 未来へのアプローチ』が完成しました。
今回の『ヴェンデ2 未来へのアプローチ』は、気候変動対策として普段とりあげられるCO2削減に焦点をあてた「緩和」策に対して、気候変動によって現実化する自然災害などさまざまな問題に備える「適応」策に焦点をあてたものになっています。
「適応」策では、一人一人の暮らしとともに、地域でどのような問題がおきるのかを考え、対策を考えていくことが重要です。この場合、地域の地球温暖化対策関係者とともに、地域の防災関係者など、地域ぐるみの取組みがもとめられています。また、学校教育や社会人教育など、住民の意識啓発も不可欠です。映画では、杉山範子・名古屋大学大学院環境学研究科特任准教授のお話を軸に、各地の取組み事例が数多く紹介されています。
■主な出演者
杉山 範子 名古屋大学 大学院環境学研究科 附属持続的共発展教育研究センター 特任准教授
一ノ瀬 俊明 (研)国立環境研究所上席研究員 社会システム領域
浜田 崇 長野県環境保全研究所 自然環境部 温暖化対策班
松井 利夫 陶芸家 かめおか霧の芸術祭総合プロデューサー
島田 勇巳 高槻バイオチャーエネルギー研究所
井上 保治 一般社団法人 日本クルベジ協会 理事
布施田 雅浩 (有)童仙房茶舗