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森を守る取り組み「センブランド・ヴィダ」~自然の恵を分かち合っていくこと~ メキシコより &7月31日講座の感想

気候変動・自然破壊・移民の問題。多くの問題を抱えるのはメキシコに限ったことではなく、もはや地球全体の問題となっており、SDGs(持続可能な開発目標)では17項目の解決すべき目標を掲げている。

メキシコで、先住民と暮らしたことのある大統領が誕生! アンドレスマヌエル・ロペスオブラドールさん(64)3回目の挑戦。

愛称は、氏名のイニシャルから「AMLO(アムロ)」。大統領選は3度目の挑戦だった。2006年、12年とも2位で敗れた。小差だった06年には「選挙に不正があった」として独自に大統領就任の宣誓をした。

そんな政治家になるとは、想像できないおとなしい少年だったという。

転機は20代前半。先住民に農業を教える仕事に就いた。ともにハンモックで寝起きしながら、貧しい暮らしを間近に見た。

メキシコが抱える、大きな貧富の差を知ったことが政治家としての原点になった。今回の勝利宣言でも「すべての人の幸せのために働くが、まず貧しい人を優先する。特に先住民を」と語った。00~05年にメキシコ市長を務め、社会福祉の拡充やメキシコ市民を悩ます渋滞の緩和などに取り組み、支持を集めた。

南米、コロンビアでも「アンデス山脈が動いた」と形容できるほど歴史的な出来事、独立以来200年余の間に一度も革新政権がうまれなかったコロンビアに8月7日、左翼振甫主義者のグスターボ・ペトロ新大統領(62歳)が誕生。

先住民の主権をまもるためにたちあがる南米の姿、その一つメキシコの新大統領はマヤ先住民ナワット族の1977年設立のトセパン協同組合の森林農法(アグロフォレストリー)に見習う「センブランド・ヴィダ」政策を掲げた。

トセパンと九州のウィンドファームは、フェアトレードでつながり、名古屋にも2010年トセパンのアドバイザーであるレオナルド・ドゥラン氏を招いてシンポジウムを開催。

ゆっころんは、2007年にトセパン協同組合をツアーで参加。

その時の話と現在のトセパンとの報告を7月31日「タルシルCafe」講座で話します。

7月31日企画チラシ (1)←詳しくは

 

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トレードの会社 九州のウィンドファーム カタログ2019年6月発行より

コーヒー生産地とつながる旅より

2018年 12月1日に発足した、 ロペス・オブラードル大統領率いるメキシコの新政権が最も重視している政策が

「センブランド・ヴィダ(いのちの種をまく)」と名付けられた100万ヘクタールの植林プロジェクト。単一栽培ではなく、森林農法(アグロフォレストリー)による作物のの植林・栽培

目標・森林農法による森林再生と生態系の保全

  ・貧困対策として40万人の直接雇用を生み出す

  ・地域に昔からあったコミュニティのつながりも再生する

環境大臣のマリア・ルイサさんは、ウィンドファームと長年フェアトレードで提携してきたトセパン協同組合出身。

【センブランド・ヴィダの植林】は、森林農法(アグロフォレストリー)を基本に

・短期=伝統農法”ミルバ”で野菜類を植える。主にトウモロコシ・豆・かぼちゃ

・中期=3~4年で実をつける果樹の植林。カカオやコーヒー含む

・長期=生産、発育期間が長い樹木の植林。木材となる樹木。

サポート体制

・各地に苗床の設置

  ・一生産者あたり2.5ヘクタールの植林を、25名で1つのグループ編成で登録し、

   定期的に役所へ現状報告

  ・給与は月5000ペソ(約2万7000円)生産者に直接振込され、このうち500ペソ

   は貯蓄

  ・各グループには、技術指導者一人、ソーシャルワーカー一人配置

この30年間、新自由主義のもとで地方や農村の経済的、社会的危機はひどくなり、耕作放棄地が増えました。農村で暮らしていけないため、多くの若い人たちが都市部や米国を中心とした海外への出稼ぎに行ってしまう状況がありました。

センブランド・ヴィダでは、農村に暮らす人たち、特に若い人たちが畑での仕事に威厳を持ち、コミュニティを基本とするローカルでの取り組みを強化することで、まさにこれはトセパン協同組合が大切にしてきた理念そのもの

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フェアトレードの会社 九州のウィンドファーム カタログ2022年1月発行より

アメリカの気候変動問題担当大統領特使であるジョン・ケリーが2021年10月18日「センブランド・ヴィダ」訪問

2021年の予算は、289億ペソ(約1600憶円)

植林活動従事登録者 44万4790人(69%男性、31%女性)

植林の運営管理を担うコーディネーター、ファシリテーター、および技術者は4911人

”若者の未来プロジェクト”ろいう奨学金制度で学ぶ若者3万8514人

現在、8憶1700万本の植林と111万2000ヘクタールの森林再生が進行中。

【環境大臣マリア・ルイサの説明】

元トセパン協同組合顧問で、現在はメキシコの環境大臣であるマリア・ルイサは「センブランド・ヴィダ」が担う環境保護や農業生産の役割は、国内の先住民の農業スタイル、つまり森林農法(アグロフォレストリー)が手本となっていると、ジョン・ケリーに説明。

・アグロフォレストリーの二酸化炭素の吸収量

100万ヘクタールに植林すると、年間1780万トンのCO2を吸収

森林農法を展開する地域では、

10リットルの水のうち9リットルは森林農法の恩恵により生み出され、

その9リットルのうち、6リットルは生活・農業に使用、

残り3リットルが地下水脈へと流れる

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^以下は7月31日講座の感想

*環境にしても民族独自の文化にしても、どんどん消失していっているというような話ばかり聞く中で、このような場所がある事が知れた事は大変な驚きであり、またうれしい事でした。改めて太古から受け継がれて来た、自然と先人の知恵を守って行く事の大切さを感じました。(40代 男性)

 

*「トセパン」という語感が好きで、今気に入っているコーヒーだったけど、ゆっくりメキシコのお話がきけてよかったなぁ~。森を守ること。

紙芝居メキシコ行ったよ(紙芝居文化の会)(60代 女性)

 

  • 「地域の集団の働く・生活」=「自治(政治)」なんだなァ。日本はなんかすごーく遠くなっているなァ。
  • 「学び」生活や仕事からなんだなァ。
  • 環境大臣ってすごーく対峙なんだなァ。日本は情けない… (60代 女性)

 

*6時間かかってたどり着く場所が、むしろ最先端を行っているのではないかと思いました。トセパンを中心にメキシコ全土、周辺国にも良い活動が広まっていく様子が素晴らしくもあり、うらやましくもあり…。とにかく一度行ってみたい!!(30代 女性)

 

*先日、いなべ市の農園の自然に育てるやり方、自然と共に生きていると感じたことを、今回の話の中で共通するものを見ました。人々が忘れてしまっている、本当の豊かさが、そこにはあると感じました。日本にもトセパンのような組合が出来るといいなぁと思いました。(30代 女性)

 

*メキシコの奥地で組織的に森林農法、環境教育など行われているというのが、意外であり、全く知らなかったです。(メキシコは治安が悪く荒れているイメージしかなかった)私たちがトセパンのコーヒー等を購入することで、トセパンの方々の生活、そして環境保護につながる、重要性を知れ、今日のセミナーに参加し意識が変わりました。(40代 女性)

 

*トセパンの森林農法で、2,3つくらいの収入源があるという話が印象的でした。9月末に勤務先をやめるので、しばられない働き方を目指したいです。心の豊かさを大切にしていきたいと感じました。(30代 男性)

 

*種の保存や教育に力を入れているのが、驚き!先々の視点を持って、今を暮らしているのがすごいなぁと思いました。コーヒーやはちみつが美味しいのは、暮らしている人が幸せでいるからだなぁと改めて“ありがとう”(これを伝えてくれた、ゆっこさんやウィンドファームさんにも)と思いました。(30代 女性)

 

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