フェアトレードの団体SVAクラフトの母体である 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会からのお知らせです。
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東日本大震災の発生から今日で11年目を迎えました。
11年目に寄せて、シャンティ副会長の三部よりメッセージをお伝
各地で震災を風化させない取り組みが行われる中、
三部は、東北で被災された方から聞いた「一日でも忘れることがで
楽だろうと思う人もいることを知って欲しい」という言葉が強く心
人の痛みを理解することは難しくても、想像力を働かせてその痛み
行動につなげていくことが大切であると感じます。
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▼東日本大震災から11年(副会長 三部 義道)
https://sva.or.jp/news/2022031
サボテンの花
「みんな『忘れない』と言うけれど、一日でも忘れることができたならどんなに楽だろうと思う人もいることを知って欲しい。その上で『忘れない』と言ってほしい」という、岩手県大槌町で聞いた言葉が強く心に刻まれています。
家族を失い、家を失い、仕事も町も失ったその絶望感に毎日苦しめられている人にとって、一日でも一瞬でも頭の中からこの記憶が消えてくれたならと、痛みと闘いながら毎日を生きている現実を突き付けられました。
「忘れない」と言う人は、常には忘れている人でしょう。思い出そうとしなければ普段は記憶から抜けていて、それでも暮らしていける人、だからせめて3.11の時は忘れないようにしようと思う人なのでしょう。
その人たちに、忘れたくても忘れられない記憶の中でもがいている人の心など分かりようがないし、そんな思いを抱えていることすら分からない人には伝えることができないことです。
所詮は、誰しも人の痛みなど、分かりようがないのです。
しかし、現地に立ち、そばに身を置き寄り添うことで、「人の痛みは分かりようがない」ということを、サボテンを抱くような痛みで肌で感じることはできます。それこそが慈悲の心です。
もう一つ忘れられないのは「ボランティアのみんなは、それぞれの地元に帰って幸せになればいいっちゃ。俺たちは人の幸せを羨むほど落ちぶれちゃいねえよ」という漁師の言葉です。
「かわいそう」という思いには時として上から目線になる心が含まれます。それが支援される側の尊厳を傷つけることもあります。支援されるつらさもあるのです。
被災地は、人の優しさや温かさを感じる一方、理不尽な現実や人の本性が見えてしまう、社会の縮図です。いわば、非日常の中で日常のあるべき姿を教えられる教育現場でもあります。
現地に身を置くことで、この苦しみの娑婆世界において、どのように生きていくべきかを自覚するきっかけをもたらす体験ができるかもしれません。
人は一人では生きていけないとするならば、そのことを肌で実感できる場に身を置いてみることは決して無駄ではないでしょう。
人の痛みを感じる同苦同悲の心が開けば、その心は同時に同喜共喜の心も開いてくれると信じます。もしかしたら、痛みを感じる心と喜びを感じる心は比例するのかもしれません。痛みを感じるからこそ喜びも感じることができる。サボテンにも花が咲きますね。
今も国の内外において、痛みと闘っている人がいます。アンテナを立て想像力を働かせてその痛みを感知していきましょう。そして、行動につなげていきましょう。
3.11に向けてのメッセージは、忘れたくても忘れられない人がいることを、「忘れない」。
副会長 三部義道
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クラフトエイドでは2015年より、震災で被災された方々のコミ
支援を目的に岩手県と宮城県で活動する「あんでねっと」さんの商
今回新たに、3つの団体の商品の販売を3月1日より開始しました
▼「東日本被災地支援×クラフトエイド」新たな取り組みがスター
https://sva.or.jp/news/higashi
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