”国民総幸福の国”と言われるブータンは、一度は行ってみたいと思っていた国でした。
子どものころにブータンという名前自体がかわいらしく、おかしい、そしてお風呂を沸かすのに石を熱くして、それを水の中に入れると言う話も、とても面白くブータンという国に興味をもっていました。
そしてブータンを有名にしたGNH
「国民総幸福量(GNH)は国民総生産(GNP)よりも重要である」と,1970年代にGNHの概念を提唱したのは,先代のジグミ・シンゲ国王。
この映画のルナナ村までバスの終点から8日間歩いてたどりつく村ルナナ村
彼も徒歩で訪れたようです。民主化*を自ら提唱して国を回ったとも聞いていたのでその時だったのでしょうか?
*ブータンの民主化は、2001年にジグミ・シンゲ・ワンチュク(Jigme Singye Wangchuck)前国王が自ら権限を議会に委譲し、プロセスを主導してきた。息子の現国王とともに国内を行脚し、ブータン国民67万人余に民主化の必要を説いて回ったワンチュク前国王は、国営クエンセル(Kuensel)紙によると、「今日の国王は良き君主でも、もし悪しき君主が現れたらどうするのだ?」と人々を諭したという。
生活の原点のブータンを見ることができます。広大な地球の景色を見ることができます。子どもたちの目をみることができます。民族衣装が景色に溶け込み、歌を捧げるとしてブータン民謡が山々にながれます。
しばし、この時間ブータンに浸れます。浸って今の暮らしをみまわしてみませんか?
最後のシーンも印象的でした。
きびしさにむきあって、自然のふところで暮らしている人達は、普通の暮らしのなかに哲学がある、そんな気がします。
映画「ブータン 山の教室」https://bhutanclassroom.com/
ブータンの人々の表情、民族衣装、広大な地球の景色、暮らしのなかの歌
2012年11月に私は、この映画にもあったように幾つも幾つも山を越え
インド国境からバスで3日がかりの電気のまだ通じてないペマ・ガッツェル県チモン村に行った旅を思い出しています。
映画にもあったように、押し寄せる貨幣価値の波、伝統文化が失われていくことに
戸惑いをみせる長老さんの話も心に残っています。
ペマさんのアマ(お母さんと)ゆっころんとアパ(おとうさん)
おとうさん「みなさんがこの村にきてくださったのも文明の利器、飛行機がとべばこそ。
しかし、ここも道路が通ることにより、若者たちがその仕事から得るお金で、いままでの生活とは違った暮らしになっていく,,,,」
バスより見受けた山の中で出会った五体投地の人