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ゆっころんのブログ

「グレタ たったひとりのストライキ」の本紹介

1月29日、椙山女学園高校で「チョコレートの来た道」ワークショップをしてきました。外部講師による国際理解と平和というテーマの講座、ゆっころんの椙山での出前授業は今年で4~5回目です。

本を逆しまから見たら、グレタさんが「モナリザのほほえみ」のよううに見えました。正面からみると射るような目、きりっと結んだ口ですが、逆しまにみるとやさしくほほえんでいるように私には見えました。

タレントが作り笑顔をするのと反対に

写真を撮るときなど、この射るような目ときりっと結んだ口を真似しようと思っています。

グレタさんや、

http://chikyuwomamorou.com/
地球を守ろう! の谷口たかひささん の話も
してきました。

授業の前に椙山の先生に、グレタさんの話もしました。

16歳以下の子どいも達が「未来がないのに将来のためといって学校へ行く必要はない」と授業をボイコットしている子どもが数百万人いることを「言わないほうがいいですね~」と言ったら「言ってください」と答えがあったので伝えました。
以下転送山元加津子さん(かっこさん)のMLより転送します。

ふみちゃんが先日送ってくださった本は「グレタ たったひとりのストライキ」
早速読ませていただきました。私の感想の前に、ふみちゃんが本についてブログに
書いておられます。
http://serafahn.asablo.jp/blog/
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『グレタ たったひとりのストライキ』 ─ 2020年01月27日 16:35

年末年始、『グレタ たったひとりのストライキ』を読んでいました。
グレタさんが気候のためのストライキを始めるまでの家族の物語が
母であるマレーナさんの、率直でわかりやすい語り口で綴られています。
翻訳も自然で読みやすく、先の見えない苦難の日々に立ち向かう家族の姿に
心を揺さぶられました。

物語は、グレタさんを襲ったある異変によって、
幸せだった一家に、嵐のような日々が訪れるところから始まります。

きっかけは、海に漂うプラスチックごみの映画。
南太平洋では、プラスチックごみの面積がメキシコの面積よりも大きな島を
つくっているというドキュメンタリーです。

その映画を学校で見たグレタさんは、ショックを受けて泣きだします。
ほかの子どもたちも動揺しますが、先生がニューヨークで結婚式を挙げると
言ったとたんに、その話に夢中になります。
けれど、グレタさんはみんなの仲間に加われませんでした。
脳裏に海のごみの山が焼きついて離れなかったのです。
彼女はお昼も食べられず、ひとり泣き続けました。

五年生になったばかりのグレタさんは、
食欲を失い、笑わなくなり、話さなくなりました。
パニック発作も起こすようになります。
母のマレーナさんは、こう書いています。

「体のほうが頭より賢いときもある。ほかにどうしようもないとき、
私たちは体を使って何かを伝えようとする。感情を表現する力がなく、
言葉も見つからないときは、体を語り手にする。
食べるのをやめるのもそのひとつだ。」(訳:羽根 由)

グレタさんは、2か月で体重が10キロ減少し、
入院して点滴を受けるしかないという寸前まで追い込まれます。
同じころ、彼女が学校でずっといじめに遭っていたこともわかってきます。
のちにアスペルガー症候群、高機能自閉症、強迫性障がいと診断されるのですが、
現在あれほど活躍しているグレタさんに、そんな過去があったことは驚きでした。

朝ごはんに、バナナ三分の一。53分かかって、やっとそれだけ。
あるときは、ニョッキ5個に、2時間10分。

(そんなのほんと? と思う方もいるかもしれません。
ですが、わたしの姪もグレタさんと同じ自閉症スペクトラムで
まったく同じ症状に陥ったことがあります。
笑わない、話さない、食べない。やはり、2時間以上かかって、
ほんのわずかなご飯を食べるだけ…。姪も入院の一歩手前でした。
体重が30キロを切ると命の危険があるそうです。
パニック発作も頻繁に起き、家庭は崩壊寸前。
読んでいて、他人事とは思えませんでした。)

グレタさんの両親は、全力で子どもたちを救おうとします。
最初、グレタさんのために我慢をしていた妹のベアタさんも、
あるとき発作に襲われ、ADHDや自閉症スペクトラムなどがあると
診断されるのです。

何年もの地獄のような日々をくぐりぬけ、徐々に体力と気力を取り戻しながら、
グレタさんは環境問題について熱心に学んでいきます。
そして、科学者は何十年も現代の生活が気候にもたらす影響を警告していたのに
それが人々に伝わっていないことが、一番の問題だと気がつきます。

みんなが、科学者の話に耳を傾ければ、みんなが、温暖化について知れば、
世界は変わる。
そのためにはどうしたらいいか?
グレタさんは考え、ひとつの決心をします。
〈気候のための学校ストライキ〉です。

最初、両親は賛成しませんでした。
やるならひとりでやりなさい、と彼女を突き放します。
それでも、グレタさんの決意は固く、ひとりで計画を進め、
日増しに元気になっていきます。
信念を持ち、なにかにまっすぐに向かう人間は、本当に強い!

アスペルガー症候群があるなら、そんなことはできるはずがないと
言う人もいるそうです。
それに対して、彼女は言います。
だからこそ、自分はストライキを始めることができたのだと。

アスペルガーの人は一般に社交性に欠け、みんなでなにかをすることが苦手です。
だから、どこかの組織に入って活動したり、自分で団体を作ったりはできず、
ひとりでできることを思いつき、始めたのだと。

これは、本には書かれていませんが、アスペルガーの人はこだわりが強く、
関心を持ったことをとことん突きつめる傾向もあると思います。
グレタさんの場合は知能も高いため、IPCCの科学者の報告書を熟読し、
わかりやすく伝えてくれることができたのではないでしょうか。
(本の巻末には、彼女の数々のスピーチが載っています。)

地球の環境を守っているもののひとつは、生物の多様性だといいますが、
人間の多様性もまた、世界を守っているのだと、強く感じました。

グレタさん一家は、気候研究の第一人者に会って話を聞いたり、
最先端の研究所で気候変動に関するセミナーを受けたりしますが、
読者もそれを追体験することで、複雑でわかりづらい温暖化について、
いつのまにか、少しずつ理解を深めていくことができます。

胸打つ家族の物語であるとともに、そんなところも魅力的な、
多くの人に読んでほしい、奇跡のような一冊です。
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9月23日のニューヨークの国連気候行動サミットで16歳のグレタさんは
「すべてが間違っています」「大絶滅を前にしているというのに、あなたたちはお金
のことと、経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり」「私はあなたたちを絶
対に許さない」とスピーチしました。
そのスピーチに対して、日本のツイッターでも、たくさんの批判があったことにとて
も驚きました。それ以外にも「大人に対する口の利き方がわからないのか」「気持ち
が悪い」「ナチスとつながっている」……などそんな批判がたくさん書かれてあった
そうです。
グレタさんは
「私は嫌われることなど何とも思わない。そんなことよりも気候の公平性(この状況
を作り出した先進国の人々が気候変動への責任を果たすこと)や地球のことが大切だ」
とお話されていました。

グレタさんがこんなにも一生懸命、必死の思いで伝えても、伝わらない人たちがいて、
今、私たちは、本当は緊急事態の中にいるのに、どんな状況にあるかわからなかった
り、テレビで報道されていても、人ごとのように感じている人たちがいて、私のこの
ごろの悲しみもそこにあります。大好きな人に伝えても、それは国会でお話すること
ではないかと感じる方もいます。でも、本当に時間がないのです。私たちはそのこと
に気がついて、地球のことを考えなければならないのです。
大ちゃんは、「秋の空気はつぶの隙間が大きい」と言いました。
グレタさんは二酸化炭素の粒が見えるのかもしれません。それはどんなに怖いことで
しょう

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