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ゆっころんのブログ

野入日記170814 とんぼが飛び交う庭にて&星野道夫

お知らせ……フェアトレード・ショップ風”s正文館店のお盆休み 8月11日~15日まで

昨晩もはやく寝たのに起きるのは遅く7時過ぎ、庭先の畑を見にゆく。スイカは計7つくらいあるようです。拳くらいのスイカは首がおれた感じで、昨日テープでとめておいたけので今朝はまだ命がつながっているようです。どこまでつながるかな~?

ゆっくりした朝は、コーヒーも煎ったあと、外で山々をみながら挽いてみると、トンボが10匹くらい飛び交っていた。秋がそこまできている。確かにキュウリもミニトマトも盛りはすぎた。

それにしても昨日の腐ったスイカ騒動は、私の味覚に大きな衝撃を与えました。スイカを切ったとたん、シューとふきだすものがあり、しろい汁がだば~、8割は腐敗していました。のこりの部分を食べましたが匂いが付いていて、記憶にその匂いが残っています。。これからスイカを食べる時に思い出されることでしょう。匂いとは、いいこともふくめて五感のなかでもっとも記憶に残ると聞いています。

星野道夫の「ノーザンライツ」を20年ぶりくらいに読みました。アラスカの物語に引き込まれます。ちょっとまえに「旅する木」も読み返しました。次は「森と氷河と鯨」かな? このブログの前の時代のHPの中に「風のたより」がありhttp://huzu.jp/media/54/

2001年12月7日にNo63に以下の内容で発行していた。当時は封書でお客様に送付していた。■「森と氷河と鯨」星野道夫著
■クマの世界に…..
■「見えないものに価値を置くことができる社会」の側へ
■この本のもうひとつ隠れたテーマ
■ガイアシンフォニー(地球交響曲)第三番に….
■星野道夫コーナー設置予定

1996年にロシアで熊に襲われ急遽。先住民のひとたちから熊という名前をもらっていた彼は、その世界に逝ったと思う。

店をはじめてすぐにガイアシンフォニー(地球交響曲)の1番2番を上映会開催。800人はいるウィルホールで、なんと800人以上に人がきてくださって自主上映素人の私達GAIAの会(がいあのかい)の皆は大変だった。勿論嬉しかった。

その2年後くらいにガイアシンフォニー3番も2番と一緒くらいで2回目の自主上映会を開催。この3番が星野道夫のストーリーだった。龍村監督の話では、明治神宮の森で二人で歩きながら話をしてこれから撮影にはいるという段階で星野道夫は熊に襲われた。監督は、はてどうするか悩み考えた末に、星野道夫の会った人々に会いに行く。その人々の心のなかに生きているミチオに会いにいってガイアシンフォニー3番を完成させた。

GAIAの会は、名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会の母体となる会で1996年フェアトレード・ショップ風”sスタートと一緒に活動をはじめ、ピープルツリーの前代表サフィア・ミニーやネパリバザーロの土屋春代・第三世界ショップの片岡勝らを関東から講師に招き講演会などもおこなってフェアトレードの啓発活動をしてきました。

昨年が星野道夫がいなくなって20年。フェアトレード・ショップ誕生と一緒の1996年。今はフェアトレード・ショップ風”sは正文館書店の2Fに移転と時代は移り、若者たちに手にとってほしい本も並べています。その中の1冊が「旅する木」でした。その続きでこのお盆に手にとったノーザンライツ、極寒のなかで生きるアラスカの人々の一人一人の物語に引き込まれました。

中には、ベトナム戦争で徴兵され黒人同様先住民の若者たちは前線にかり出され、帰還できてもこころに大きな傷を負っている話もあります。「クリンギッド族の村は、あの頃、若者がすべていなくなった。」とウィリーから聞いた星野道夫。多くのアラスカのエスキモーやインディアンの若者がかり出された戦争、そのあとのイラク戦争でも同じことが起きていると思う。

「息子はおれの命の恩人なんだ」とウィリー。ベトナム戦争で5万8132人の米兵が命を落としたが、戦後、その3倍にも及ぶ約15万人のベトナム帰還兵が自殺している。

ウィリーもやがて精神に破綻をきたし、首をつって自殺を図った。がその時、わずか7歳だった息子が父親の身体を必死に下から支え続けたという。

ウィリーはクリンギッドインディアンの祖先の魂にもどり、心病むベトナム帰還兵だけでなく、監獄にいるインディアンの若者たちをひんぱんに尋ねては再生の道を歩いている。

戦争になれば、黒人のアレン・ネルソン(故人)がそうだったように貧困層がかり出される。1杯のコーヒーを誘われ海兵隊にはいれば学校も行けると言われ、海兵隊では48通りの人の素手による殺し方を学び、ベトナム戦争でであったある場面でベトナム人も人だと気づく。帰還後、再会した母親に「あなたは以前のネルソンではない」と言われたという。人が変わってしまうのが戦争だ。

日本でも家庭の経済的理由から自衛隊にはいる人もなかいにはいる。戦争がはじまれば困窮した人達がかり出される。生きていくためには。南米のゲリラの若者は仕事がないからゲリラになるということも「カラシニコフ」という本で知った。立場の弱い人々や貧困と兵士とかさなってくる。戦争をしたい人は決して自分が戦場で戦う機会はなく、自分の家族を戦場に送り出すことも無い。そのようなことを多分想像すら出来ない。だから戦争を仕掛ける。

ゆでガエルになるのか、ならないのか! 選挙は大切な意思表示。みんなが大切な一票を投じる社会になりたい。子どもたちに責任をもって手渡したい。70年戦争を放棄した国を、これからも永遠に放棄し、世界に呼びかける、九条を世界の憲法にする。

明日8月15日は終戦記念日、戦後生まれ、ベビーブーマーの私達がすることは次世代に自分が知り得た大切なものを伝えて行くこと。戦争体験はない。幸せなことだ。今も戦争体験はない。憲法で戦争を放棄しているからだ。世界から羨望のまとの憲法を失う手はない! 私達を守ってきた憲法を大切にしたい。

No.63 2001/12/7

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