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ピープルツリー 全国のレジェンドたちのインタビュー企画に掲載されました。 https://www.facebook.com/PeopleTreeJPN/posts/4080311645320007

フェアトレードの達人たちVol.2 「フェアトレード・ショップ…

ピープル・ツリーさんの投稿 2020年5月27日水曜日

 

実は、依頼のあったときの設問に応じて書いたものを編集してのUPでしたので元の原稿も紹介します。

フェアトレード・ショップ風”s(ふ~ず)野入店の土井ゆきこです。

 

1996~2016年3月までの20年間、愛知県女性総合センター(ウィルあいち)1Fにて営業。

その後移転して、2016~2019年12月まで、名古屋市東区創業100年を超える老舗正文館(しょうぶんかん)書店2Fで営業。

 

現在は、愛知県豊田市の山村(名古屋市から2時間)稲武から5分の野入の古民家を借り夫の店カフェ「風の庭」で、フェアトレード食品・雑貨などのコーナーを設置、6月から民泊も開始。名古屋の自宅を事務所として、フェアトレード産品の卸業務を続けながら2箇所住まいです。

 

フェアトレード・ショップ風”s正文館店は、名前を新たに★顔のみえる店~FAIR TRADE 風”s(ふ~ず)★として、大学生のころから関わり、その後社会人として1年勤めたあと

風“sスタッフになった六鹿晶子(むしかあきこ)と世代交代をしました。

 

私は48歳で起業、三男が小学校4年生位の時でした。

平々凡々の一主婦が3つの夢の一つ、店を起業したことにより私の人生が大きく変化しました。それはフェアトレードの店ならではのことだと思う。

 

店の名前は、子どもの名前を考えるように悩み、情報が行き交う場の意味として風の交差点 風”s(ふ~ず)とし、多くの出会いがあり、今の私は店に育ててもらいました。

 

他2つの夢は、ピースボートによる世界一周と名古屋をフェアトレード・タウンにすること。世界一周は北周りが60歳、南周りもフェアトレード・タウンへの道筋を着けたあと乗船し帰国した2015年に達成。2009年名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会を立ち上げ7年がかりでした。

 

  • きっかけ

世界のことなどなにも気にかけず3人の子育て真っ最中の時のこと。マンションの一室で出前コンサートがあり、ギター片手に歌の合間に聞いたお話。それは私たち食しているバナナやエビの東南アジアの生産者さんたちの過酷な暮らしの話でした。

 

まったく知らなかったことにショックを受けバナナやエビを買わなくなったのですが、それで問題が解決するわけではない。

「生涯現役で暮らしたい」と思っていて子育て一段落したころ受けた女性起業セミナーを受講。講師からフェアトレードのことを初めて聞いたこと、ウィルあいちという800人収容できるホールもある公共施設の1Fでテナント募集があったことなど、風”sという店の1枚のパズル絵のピースが一つ一つはまって行きました。

 

  • フェアトレード商品を扱うことにしたのは

店をやってみたいという思いで女性起業セミナーを受講していた時、講師の関戸美恵子さん(起業支援ネット創始者)から内橋克人さん著の「共生の大地」にあるフェアトレードの紹介があり、私の頭の中では「カチッ!ピカッ!」と光るものがありました。

 

  • これまでお店を続けていく中で大変だったこと

スタッフには大変恵まれて、それでここまでやってこられたのですが、それでも人間関係は難しいこともあり半年ほど悩んだこともありました。時間をかけて話を聞いてくれた姪のおかげで乗り越えることができました。

 

  • 今(コロナ)の状況で思うこと

今年2020年の初めに31歳の若者谷口たかひさ(貴久)さんの気候危機の講演DVDをみて、これはみんなが知るべき!と上映会を企画、ちょうどスェーデンのグレタさんのお母さんが書いた「グレタたったひとりのストライキ」も読み気候危機のことに思いが募っていた時にコロナでした。

 

いろんな原因はあるとは思うけれど、コロナも地球の気候変動による危機もその一つ、まさに人は自然のなかの一つであることを知らしめる警鐘だと思う。なんでも手軽や便利をもとめ、自然からドンドン離れて、人が人としての生き方から離れていく。失ってから気づく初めの一歩かもしれない。

 

人との交流ができない生活空間って何だろう? 皮肉なことに、このコロナ騒ぎで地球の空気や水などは浄化され変化を見せる。思うように飛行機も飛ばない現状はグレタさんの夢が叶ったようだが、飛行機の行き来は全く無しにはできない。けれど2020年が気候危機の最後のまがり角であれば、いままで当然あったものが整理されていく機会になったのではないでしょうか。

 

基本、一人ひとりの生活を見直し、ほんとうの人としての生き方を問うこと、そして私たちの暮らしに直結する国会に目をむけ「種苗法」改正に伴う日本の食糧供給の危機、完全に海外の巨大企業に支配される危険が迫っていることなど、また沖縄(伊江島)の阿波根 昌鴻(あはごんしょうこう)さんが言っていたように無関心が戦争の友であることも心にとめて暮らしたい。

 

格差広がり行き着いたと思われる資本主義に、あらがう面も持ち、富の公平な分配をもとめるフェアトレードは、今の社会に変化の扉を開く意味がある。このコロナ事件でど~~んとその扉が開け!と願う。

 

  • これからやっていきたいこと

道の駅=なぐらアグリステーションにフェアトレードコーナー3年前から設置。津々浦々にフェアトレードを登場させたい。「風の庭」に宿泊した人にフェアトレード関係の本やDVDなど提供してフェアトレードを学ぶ場になり、また大谷ゆみこさんの雑穀の料理も提供できたらいいなと思います。

 

大切な自然がある山村を限界集落にせず、このコロナを機会に2箇所で暮らす事を提案してみたい。空き家がほとんど家賃無し位で提供され、畑や田んぼが復活していくことを夢みています。

 

  • 最近、フェアトレードの商品を扱い始めたり、お店自体を始めた人へ

教科書にでてくるフェアトレード、子どもたちや若者が世界に視野をむけ今の日本の私たちの立場を知るきっかけになる大事なツールだと思います。卸団体と心をつなげ、小売り店同志が交流、情報交換し、大変な時期を助けたり助けられたりして乗り越えていけたら、その後のネットワークは強い繋がりをもたらすと思う。苦しいときこそ!

 

  • フェアトレード商品を購入してくださるお客様へ

なぜ安いか? 環境や人権のことを考え、暮らしに一つでいいのでフェアトレード産品を取り入れ、地域の店で購入して欲しい。学校・会社・団体などでバザーをするときに、地域の店から借りたり購入して、楽しくフェアトレードを販売しながら伝えて欲しい。気持ちよさや、美味しさを経験して感じたことを伝えてください。

 

私の5歳の孫娘に「お買い物ちょっとかんがえて」という絵本を読んでいます。

 

ピープル・ツリー創始者のサフィア・ミニーさんのお子さんジェロームさんが7歳の時に語ったことばと葉翔明さんの絵の本を読むと、「もう1回!」と繰り返し読んで欲しいといいます。世界のことを知る第一歩が始まりました。もう一度あの絵本が出版されるといいなと思います。

 

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★フェアトレード・ショップ風”s★ http://huzu.jp/  土井ゆきこ

事務所:名古屋市北区辻町字流7-2/503 携帯:090-8566-2638

FAX  052-991-2914   huzu@huzu.jp

野入店:豊田市野入町越田和2-5 (金土日営業)

古民家カフェ「風の庭」内 kazenoniwa.jp 冬期休業あり

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