1月25日沖縄カカオプロジェクト・ツアー報告会 参加者16名+報告者3名
明日につながる「私たち」のチョコレート・・・
2019年10月18日~22日まで沖縄本島・伊江島・久米島へ
フェアトレード・ショップ風”sの関係者で、カカオフレンズツアーに参加しました。
- カカオプロジェクトが、なぜ沖縄なのか?
- なぜ福島の子ども達の保養支援を目的にしているのか?
実際に行ってみて、会ってみて、このプロジェクトの意味を、またフェアトレードを今推進する意味を改めて理解しました。そして、土屋春代*さんが「沖縄、福島、深く知ることで様々な問題が見えてきます」「将来に夢があること」「ともに夢を追う仲間がいること」と語るこのプロジェクトに、こころを動かされた参加3人の報告です。
三者三様、3倍楽しめた、って感じだったね~ということでした~~!
0125沖縄カカオプロジェクトツアー報告会 感想
- 平和の最大の敵は無関心という言葉が出てきたが、これから農産物+ものづくりは、カカオプロジェクトのように、社会の問題などを伝える役目を担う必要があるなということを感じた。また、自分自身もフェアトレードに関心をもつ機会になり、参加してよかった。(20代 男性)
- 前途多難なプロジェクトですが、挫折する事なく継続させて頂きたいと思いました。(40代 男性)
- 人類が進むべき未来の形が少し見えたような気がしました。今日感じた事を自分なりの方法で何か表現できればと思います。(30代 男性)
- 改めて、一次産業の大切さやチャレンジやつながる事のたいせつさを分かった。カカオだけでなく、いろんな事の未来を考え、小さな事からかえていくのは必要だなと思った!(20代 男性)
- “連帯”、“つながる”の先の行動を変える、していく事が必要だと思いました。やっていきたいと思います。沖縄を全国水準の中でも賃金が低い地域という文脈でとらえている所がフェアトレードそのものだと思います。日本の中で、このチョコレートが広がっていくのが楽しみです。このチョコを通じて、フェアトレードがもっと身近に、より深く理解されていくことを期待しています。(まだ30代 女性)
- フェアトレードを通じて、発展途上国等だけでなく、自分たちの労働環境についても考えられるよう、もっと「想像力」を養うことを子どもの頃から積極的に取り組むこともフェアトレードのために大切だと思いました。+環境問題、国内フェアトレードに原発などにつながっているので、改めてフェアトレードを広めたいと思った。(30代 女性)
- 「平和の最大の敵は、無関心であること」何事にも関心を持つ事の大切さ。をあらためて実感しました。(30代 女性)
- 「平和の最大の敵は無関心であること」まずは知ること!そして、自分のできることをやってみる!もっともっとみんながHAPPYになる!(40代 女性)
- 関わる人達全てを幸せにしようとするフェアトレードの人気と生産効率が高まるといいと思います。(30代 男性)
- 沖縄の歴史、ツアーのこと、カカオプロジェクトのことの他、産業革命~資本主義のことまで勉強になりました。誰もが大切にされる社会、生きていていいんだ!と思える社会であって欲しい!です。(40代 女性)
- カカオプロジェクト?ナンダロウと思って参加した。報告そのものからはわからなかったが(チラシでわかった)。沖縄の人が福島の人とつながる気持ちがわかった。(70代 男性)
- 現地で見聞き、感じた事を発表して下さり、またフェアトレードだけでなく、沖縄の問題、その中で力強く生きている人達、支援の状況が伝わりました。私も現地に行ってみたいです。(?代 女性)
- 3人の視点でたのしかったです。謝花さんにお会いして、お話しをききたいです。他にもリトリートガーデンの熊谷さん、ネクストステージで働く方々など♡保養キャンプ、球美の里に来られた少年の手紙、涙がでました。保養キャンプ地として愛楽園の空きスペース活用!!の話、とてもすばらしいと思いました。画像と共におはなししてくださり、ありがとうございました。
ツアーの内容の青字・朱字の説明も春代さんのお考え、人柄が伝わってきました。ありがとうございました!!(30代 女性)
- 報告の3人は、同じように行動したのに今の報告の表現が個性が輝いていて、すばらしいと思いました。おもしろい企画と感心しました。
土井さん:足の痛い話、背中の暑い話など具体的
高田さん:FTは商品を作った人のことを考える。未来をつくっていく連帯の心をツアーで感じ合った!!
みほさん:「歴史を知って生き方を考えられた。沖縄で出会った方は、福島の人達を語る人が多かった。(70代 女性)
- もりだくさんのツアーです。みほさん、若くてとても感受性の高い方だから、お話しをききながら、思い出し共感しました。参加したそれぞれの言葉でみなさんに伝えられたと思います。ツアーがますます盛り上がることを祈ります。春代さん、すごいツアーだネ
- 3人の報告が各自の視点で語られてとても良かったです。沖縄カカオプロジェクトツアーは、生産者だけでなく、戦跡とか、らい病の施設とかも回って、フェアトレードというのは、単なるお買物の問題だけでなく、いろんなこととつながっていると思いました。土屋さんは、東北、福島、沖縄の支援をされていて、スゴイ人だと思いました。私も、このツアーにいつか参加したいと思います。(60代 女性)
以下はゆっころんの報告
2020年1月25日
沖縄カカオプロジェクト・ツアー報告会
行程表
【2019年10月 カカオフレンズ沖縄ツアー】
10月18日(金)
19:00 那覇ゆいレール「牧志駅」改札集合
10月19日(土)
08:00 ニッポンレンタカー県庁前店集合
那覇市久茂地1-1-1(パレットくもじ1F)
08:10-11:00 那覇 → 辺戸岬
13:00-14:30 ランチ@niceness 名護市字宇茂佐
15:00‐17:00 ハンセン病国立療養所・愛楽園訪問
17:30-19:00 夕食@愛楽園るいるい
19:30 スーパーホテル名護
10月20日(日)
09:00-09:30 フェリー 本部港発伊江島行 レンタカー
10:00‐12:00 命どぅ宝の家・謝花悦子さん
13:00-13:30 フェリー 伊江港発本部港
14:00-17:00 西平黒糖・具志堅敦子さん & 渡久地市場
18:00 夕食@やんばるホットカフェ 篠原孝子さん(名護デモクラシー)
10月21日(月)
09:00-10:00 名護 ネクストステージ訪問・金城恵子さん カカオ苗、工房見学
11:30 レンタカー返却
12:15 那覇空港着
13:30‐14:10 那覇 → 久米島 JTA211 レンタカー
14:40‐17:00 球美の里訪問 第109次保養(母子)
17:15 阿嘉 茂さん カカオ育苗ハウス見学
19:00 イーフビーチホテル
10月22日(火)
09:30-11:00 沖縄戦慰霊碑、痛恨の碑
11:45-13:30 ランチ@Retreat Garden・熊谷由紀子さん 14:00 レンタカー返却&空港着
14:45‐15:25 JTA212 久米島 → 那覇 タクシーで不屈館へ
16:00 不屈館 瀬長亀次郎さん
17:30 高里鈴代さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表他)訪問
19:00‐21:00 高里鈴代さんと会食
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以下ゆっころん準備原稿より
自己紹介
1996年ウィルあいちにフェアトレード・ショップ風”sオープン
20年後にこの正文館書店2Fに移転し、明日からリニューアルして新装開店します。
2009年6月に名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会をたちあげ、他の団体と一緒にフェアトレード名古屋ネットワークを立ち上げ2015年に名古屋はフェアトレード・タウンになった。日本で熊本についで2番目。逗子・浜松・員弁郡・札幌 FTTとは
世界では、ロンドン・パリ・ローマお近くではソウルもFTT.
昨年10月にフェアトレード団体のネパリバザーロの沖縄カカオプロジェクト・ツアーに今日話をする土井・高田・高橋の3人が参加してきました。4名のツアーです。
■ミニミニ チョコレートのワークショップ
初めに、なふたうんが学校などでしているWSの紹介がてらみなさんに、チョコレートの材料のカカオってどんなふうにつくられているのかを写真並べをしてください。
カカオの生産地は?
チョコレートのたくさん食べる国は? とグループで話し合いシールをはって違いやそこからみえてくることを話しあいます。貧困から生まれてくる児童労働。貧困をイメージして派生図を書き、そこから抜け出すにはどうしたらいいか、考え、【なかなか貧困のサイクルからはぬけだしにくい】その上で一つの方法としてフェアトレードについて話ます。身近なチョコレートなので、同年代の子どもたちが奴隷のような働きかたをしているのに心を揺さぶられ、今の私たちの生活が普通でないことを思う。
- フェアトレードとは?
開発途上国の生産者と先進国の消費者とが対等なパートナーシップ(協働関係)を結んで直接取引をする。収益だけを目的とした従来の貿易とは異なり、生産、流通、消費に関わるすべての人に「人間らしさ」をもたらし、地球環境と生態系を慈しみ守る視点に立った「オルタナティブ・トレード(新しいもう一つの形の貿易)」を追求していく。
- 沖縄カカオプロジェクトとは? 沖縄に新しい仕事づくり(カカオを育てチョコ作り)
障がい者や一般就労の困難な人の仕事づくり
福島原発事故による放射能汚染地域に住む子どもたちの保養支援
ネパリ・バザーロは
1991年4月市民団体ベルダレルネーヨ(ネパールに学校を建設する会)を発足1992年3月ベルダレルネーヨ(ネパールの女性の自立と子どもの育成支援の会)に名称変更、28年前の1992年8月フェアトレード事業のため、有限会社ネパリ・バザーロ設立しました。
日本のフェアトレードを推進してきたフェアトレードの神髄のような団体
【例えば】コーヒー 韓国がコーヒーを扱い 大きくなると ゆずってより貧しい村シリン村のコーヒーへ他のNGOなどが行かない場所へ
3.11(椿のパウチや化粧品展示)以降 国内フェアトレード
福島のこと・沖縄のこと・作業所のことなど考えて、今回2つめの国内フェアトレードの誕生ということになります。
土屋春代さんのこの話を聞いて、昨年5月のフェアトレード月間に「沖縄P発進」と題して講演会を開催。詳しくはHPで
フェアトレードが日本に入ってきて50年以上立ちました。動いています。収入格差、子どもの貧困の問題、人身売買の問題など発展途上国で起きていることが日本でも起きています。
この沖縄カカオプロジェクトを発信するにあたって、春代さんは、「沖縄、福島、深く知ることで様々な問題が見えてきます」
ということで、でかけたツアーは、このプロジェクトでつながった人たちに出会い、その仕事を見せてもらうことは勿論ですが、沖縄の歴史に触れ、福島の現実も学びます。
チェルノブイリでは年間5ミリシーベル以上は強制移住。年間1ミリ~5ミリシーベルなら移住するか住民は選択できるし、補助金が出る。
日本では年間1ミリシーベル以下が基準だったのに特別立法で20ミリシーベルまで許容されるとなった。恐らく1ミリシーベルに戻ることはないだろう。福島には5ミリシーベルトのところがざらにある。なので、20mシーベルをきった地域には帰還指示が出て住宅補助が打ち切りにという事態。これまで子どもの甲状腺ガンは100万に1人か2人と言われてきたが、福島では36万人で220人もいる。
私達は、見えない壁に覆われて見逃している。私達は犯罪に加担している。
そんな思いから、「・沖縄に新たな産業づくり・障がい者や一般就労の困難な人の仕事作り・福島原発事故による放射能汚染地域に住む子どもたちの保養支援」としてスタート
カカオフレンズニュース2号を読んで頂くと全体の3人の感想がわかると思います。
初めに私が全体の流れをPPで話、高田がちょっと違った視点から、3番目の高橋も若い人からみた感想を述べます。そのトータルでツアーを想像してください。
ハンセン病棟愛楽園を訪ねて
早田壕は、無数の貝が混ざる(末端神経が麻痺するハンセン病患者には、作業にあたって貝で手に怪我しても感じないゆえに化膿しても治療も不十分な状態)隆起珊瑚礁の丘に掘られた。過酷な壕掘り作業や栄養失調、マラリアなどにより、昭和19年(1944)9月から翌年12月までに289人もの患者が亡くなった。
人権侵害は、現在もいろいろな形であります。無関心がそれを広げていきます。今回このツアーで始めてハンセン病隔離政策での踏みにじられた人々のことを知ることができました。国の謝った政策で90年も翻弄された人々と家族、裁判は補償への段階へきていますが、徹底的に隔離していったように、徹底的にこの政策は誤りであったことを伝えて言って欲しいと家族の一人の人のメッセージがこころに残っています