一昨年7月から毎週通っていた豊田市稲武にある夏焼の帰農者用住宅を3月28日にでて4月からは夏焼から車で3分ほどの野入(のいり)にある古民家を借りて入居。下水工事などが必要でまだ水道もすぐには使えないと思ったけれど、水は今夕から出ました。
たった1泊2日ですが、大切に水を使いました。名古屋の自宅から持ち込んだ水だけで暮らすちょっとした緊張感。水は売っているので買うこともできるので、背水の陣ではないのですが、それでもちょっと緊張気味で、トイレあとの手洗いもひと工夫。以前手作りビールの製品も扱っていてその時の蛇口付きのポリタンクの下にバケツを設置。トイレそのものは昔のままのトイレです。下水工事とトイレ設置工事開始が待たれます。
食事の準備は、野菜洗いから刻みまでして、お米もかしておいて炊くばっかり。毎度のネパールカレーは前日に煮込み暖めるだけなど工夫して、食後の食器は紙ですぐにふきとりそれでOK.
ガスもまだ使えないのですが、それは日頃窯で木くずや燃えるゴミを燃やして湯を沸かしたり、ご飯も炊いていたので苦なくクリア。これは心強かった。卓上コンロという手もあるけれど、いらないものを燃やして燃料とするほうが嬉しい。それに燃える灯りがなぜかいい。灰になってしまうのもいい。
暖房は、火鉢の登場で陶製の火鉢がチンチン(名古屋弁らしい=熱いという意味)になり冷たくなった足や手でそって触れるとすぐ暖まるし、ふわふわと揺れる炭火の火の優しさ、それに遠赤外線という良さも有るらしい。昨晩は火鉢で時間をかけてコーヒーの生豆を煎っておいて、今朝のコーヒーに挽いてからドリップした。炭火焙煎のコーヒーでした。
雨水もためて大事にしたいと思います。マンション暮らしではできないあれこれ、手は黒ずんで荒れてきますが楽しいです。見渡す景色は山並、昨晩は夕焼けが山々に映り優しい夕暮れを見ました。今日の夕方はすぐ裏の木にサルがいて、もう一匹は姿はみえないけれど笹の葉がゆっさゆっさ揺れていました。猿害もあるそうです。今のところは動物園にきたような、サファリパークに来たような(ちょっとおおげさですか?)そんな気分ですが、もし襲われたらどうしよう!
今回の1泊2日の経験は貴重でした。毎年水の日があるそうですね。是非一度水道から水を使わないで貯めた水で1泊2日くらい暮らす経験をしてみませんか? 世界にはきれいな水が飲めない人もいます。
水で思い出した映画「約束の旅路」主人公のお兄さんは水の奪い合いのようなことで命を落とした。アフリカからイスラエルへやってきた少年は、シャワーから流れるおちる水をかき集めるようにした。それほどに貴重な水を流してしまう暮らしがイスラエルにはあった。日頃裸足で暮らしていた少年は、靴をはくことに馴染めない。そっと靴をぬいで大地を踏みしめる…
「約束の旅路」はベルリン映画祭などで、数々の映画賞を受賞したドラマ。実際にあった難民移送作戦を題材に、アフリカからイスラエルへ渡る少年のはるかなる道のりをつづる。エチオピア系のユダヤ人だけがイスラエルに脱出できることを知った母はキリスト教徒だったが、9歳の息子(モシェ・アガザイ)をユダヤ人と偽り、イスラエルへの飛行機に乗せた……。
水の日(みずのひ)とは、水資源の有限性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深めるための日本の記念日。毎年8月1日。
水の情報
地球上にある水の97%は海水で2%は氷河などの個体。生き物が利用可能な淡水は0.5%以下しかないと言われている。川の水となると0.0001%しか無いそうだ。しかも日本の川のように透き通った水は少ない。(やはぎウィークリーより)