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お知らせ

シリア難民取材を続けておいでの小松さん講演会のご案内

鶴田 紀子【Eco-Branch】さんよりお知らせ・申込は鶴田さんhttp://www.eco-branch.jp/まで

AN  ABC  FORUM    研修会  ご案内
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1  WHEN      11月13日  (金)
2  WHERE    キャスルプラザ      名古屋駅そば
3  FEE        お一人  5000円  朝食+講演(食事なし3000円)
4  時間          午前8時 より  10時まで
5  講師  小松  由佳 先生
こまつ    ゆか
フォトグラファ―。
1982年秋田県生まれ。
秋田県立秋田北高校に入学、登山部へ入部。
東海大学文学部史学科へ、山岳部に入部し初めての女性主将。

山に魅せられ、2006年  23歳で、
世界第二の高峰K2(  8611m  /  パキスタン  )に日本人女性として初めて登頂。
これに寄り、植村直己冒険賞受賞・秋田県民栄誉賞。

次第に風土に生きる人間の暮らしに惹かれ、
草原や沙漠を旅しながらフォトグラファ―を志す。
2012年からシリア内戦・難民をテ―マに撮影。
シリア難民の自立支援活動も手がける。

そこで出会った遊牧民と結婚してシリアに住もうとイスラム教徒に改宗します。
その後シリアは内戦になります。遊牧民のご主人の家族は反政府派だったので、
弾圧を逃れて国外・日本へ退避しました。

著書に『オリ―ブの丘へ続くシリアの小道で~ふるさとを失った難民たちの日々~』河出書房新社
『人間の土地へ』小松由佳  著  /  集英社インタ―ナショナル

facebookに投稿されていた感想
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今年読んだ一番の本だった。なんという激しい生き方をする女性だろう。
小松由佳【人間の土地へ】
購入→https://www.amazon.co.jp/dp/4797673893
彼女に初めて逢ったのは2013年1月。写真はその時の小松さん。以後、一緒にメディアに出るなど交友関係にある。
同郷の秋田出身の同じ年。23歳で日本人女性として初めて世界2位の高い峰K2(8,611m)に登頂、秋田県民栄誉賞、植村直己冒険賞、という華々しい経歴を築くも、突如、直ぐに山の世界から完全に身を引く。
K2を登頂後に秋田市文化会館で開かれた講演を聴講したが、淡々と静かに話す姿に、達観した感性を見た。僕はそのころ冒険の駆け出しで自分とのあまりの違いに圧倒された。
山から離れフォトグラファーの道へ。シリアの民を撮影し始めるがシリアは内線へ。平和を愛する懇意のシリア人たちが大きな渦に飲み込まれ、追われ難民になり、志願して兵になる若者もいる。
シリアに初めて訪れたときに出逢った青年と恋に落ちるが、彼は内戦により難民になる。彼を迎え入れる形で日本で婚約。遊牧民であった彼は日本社会の適応に苦労する。履歴書の経験職務に”日干しレンガ積み”、”ラクダの放牧”と書く位なのだから。
二人のお子さんにも恵まれた。未だ内戦にあるシリアへの取材も続けている。
どこまでも激しい生き方をする女性だ。穏やかに静かに話す彼女のどこにその熱情が隠れているのだろう。
僕は読みながら、彼女の生き方にハラハラし、シリアの現状に心が痛み、シリアと日本の人生の価値観の違いを考えていた。
僕は人間的成長と夢の実現をただ目指してきた。代わりに家族や友人とのゆとりの時間を犠牲にしてきた。どの人生がヒトとして正しいのだろう。
大事なことは、それぞれに違いがあり、それを知り理解することなのかもしれない。
特に中盤から物語に吸い込まれていく。内容としては読むのが時に辛くなる時もある。
ただ、なぜか読み終わった後、爽やかな乾いた沙漠の風が吹き抜けるような清涼感を感じた。
世界の見かたを変える本だ。
売り上げはシリアの取材費にも繋がる。
是非に一人でも多くの人に読んでほしい。

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